« デジスコ用カメラ 一覧 | メイン | サクラメジロ »

2006年03月19日

デジスコ用カメラ 雑感

コンパクトデジタルカメラの流行は一眼レフと携帯電話の狭間で刻々と変化し、コンパクトデジタルカメラマーケッターや開発技術者は苦労を強いられていると思います。
私たちデジスコファンにとっても悩みは同じ。半年~1年の短い寿命しかないコンパクトデジタルカメラのハード的な制約で画質や写し方まで変わってしまう。
普通、一般的な製商品はモデルチェンジする度に品質が向上するのだが、コンパクトデジタルカメラだけは市場価格につられてモデルチェンジするたびに製品の質が落ちていっているように感じています。

デジスコファンから見た場合、例えば、「連写」性能。2年前のカタログを見ると各社とも連写性能について大きく見出しをつけてPRしていましたが、今ではほとんど見当たらない。画像データが大きくなったので解像エンジンや電源に負担がかかって難しいことは理解できますがデジスコの場合は連写性能に頼って写している人もいるわけで、10~20枚の連続撮影が可能だったニコン製品も今では3~4枚・・・しかも記録時間も長い・・・これに比べて連写速度は速いとは言えないが無限連写ができて、かつ、書込み待機時間が少ないCANON製品が光って見えてしまう。
皆さんは気が付いているでしょうか?最近のコンパクトデジタルカメラはレンズや光学系の「質」の良さについて語らなくなっていることに・・・2年前のカタログではトップの要素が、今では表記すら無いものもあります。光学機器メーカーが家電メーカーと同じ土俵で安売り勝負しているようで寂しい限りです。
今年、心配なこととして、コンパクトデジタルカメラの上位機種の発表が全然無いこと。例えばCANONのG、ニコンのE8400後継、OlympusC8080、SONYのV・・・これからいろいろ出てくるのでしょうか?
CCDも、1/1.8型が徐々になくなり、1/2.5型にシフトし、当然、各色の階調は狭くなることで絵の表現力が低くなるでしょう。一般的なユーザーにとってはここでの画質より撮影時の手ブレや被写体ブレを減らしてフルオートで成功率を高くすることの方が有用なのでしょうね。コンパクトデジタルカメラの画質を求める私たちが「稀な存在」、マイノリティーなのでしょうがないのですが・・・寂しいですね。

さて、今後のデジスコはコンパクトデジタルカメラの変遷でどう変化するのでしょうか?コンパクトデジタルカメラとビデオカメラのボーダレス化やシリコンムービーデジスコ、そしてムービーを楽しめるWEBなどインフラの動き、OlympusE330に見られるような撮影スタイルの変遷。
一見、光学3倍コンパクトデジタルカメラで標準化されたと見えるデジスコも将来の姿はカゲロウのように揺れてしっかり見極めることができません。

どのようなヒントがあるかは分りませんが、来週から始まるPIE2006ではできるだけ多くのことを見聞きしてきたいと考えています。

投稿者 turbo : 2006年03月19日 23:35

コメント