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2006年08月18日

動きを止める力の使い方

DIGISCO.COMジンバル雲台は普通のビデオ雲台と操作の勘所がちょっと違います。仮に何も抵抗なく動く状態をフリクション「0」とし、固定されてしまうほどの状態を「10」とします。従来のビデオ雲台のフリクション調整領域は3~10程度、DIGISCO.COMジンバルは0~3程度です。試作機での調整範囲はフリクション調整ダイアルを1周半。この間をバリアブルに好みに合わせて使えます。固定はできません。
実際、固定しなくても支障がないのでそのように設計していますがこの話はいずれ別の機会に。
つまり、抵抗感が全く無いスルスルの状態から少し抵抗感のあるところまでがDIGISCO.COMジンバルの使用範囲となります。実は、ジッツォ2型との組合せで最強に締めると三脚のタワミが若干出て、動きを止めると少し揺り戻されます。
さて、こんな抵抗の無い動きをする雲台の操作は、ビデオ雲台と勘所が異なります。
ビデオ雲台の場合、上下30度ぐらいに振ってもそこで静止するぐらいのフリクションを与えることで私は最良の状態と考えています。その抵抗感を上回る力で始動させなくてはなりません。止めるのは手を離せばとまるのですが、三脚のタワミ・ねじれの揺り戻しが発生します。「動かす力」が操作の基本になります。
DIGISCO.COMジンバルは動かし始めは触れるだけで簡単に始動します。止めても三脚のタワミやねじれが出ていないので揺り戻しが出ません。わかり難いかも知れませんが「動きを止める力」を使うことが基本となります。
これを理解できれば「微動操作」が自由気ままにできるようになります。テレ端の画角の中央で鳥の目にピントを合わせ、そこから右下に1/3動かし、シャッターを切る・・なんていう高度な操作が可能です。

たぶん、ビデオ雲台に慣れている方は最初、面食らうと思いますが1000枚も写せばビデオ雲台に戻れなくなっていると思います。愛用のG2380からジンバルに変えて撮影枚数が2倍近くなっていることが使いやすさの証明とも言えます。

3~5号試作機ではアーム部などの剛性不足で手を離した瞬間から1~2コマは微振動が残りますが、剛性の高い1号機では微振動は稀です。もちろん、製品版は強化して微振動を抑えるようにしています。

投稿者 turbo : 2006年08月18日 23:32

コメント

この内容を最初に読んでいれば、最初の戸惑いはなかったかも(^^ゞ

既に、ビデオ雲台には戻れない状況になりつつありますので、ちょっと慣れてしまえば誰でも同じ状況になるでしょうね!

アーム部などの剛性強化された製品版、とっても期待が高まりますね\(^o^)/

投稿者 大矢 : 2006年08月19日 18:48

あはは、大矢さん わかって頂けますね(爆)
使って慣れないとわからないことみたいです。製品版はかなり補強した設計になります。

投稿者 たーぼ♪ : 2006年08月20日 02:33

こういうの読んでいると、ますます使ってみたいなと思ってしまいます。
今からジンバル貯金をコツコツ始めようかな(^^)

投稿者 freeman : 2006年08月20日 06:55

ジンバル雲台の開発は大詰めを迎えている様ですね。
ロック機構の有無は担いでの移動時や車のトランクに収納した際の使い勝手によっても要否が左右されると思います。
あとはコストパフォーマンスの「パフォーマンス」をどこでアピール出来るか?ですね(^^)
歩留まり、質量、スペース・・・
いろいろ大変なこととお察しいたしますが期待しておりますのでがんばってください!!

投稿者 かい : 2006年08月20日 20:45

かいさんの心配されている、ロック機構。
最初は私も心配していたんです。
私の歩いている林道は往復で約9km。ここを担いであるいて大丈夫なものかと・・・・
ところが、実際に担いでみると妙に安定しているんですよ。
横方向のみある程度のテンションをかけて、縦方向は完全フリーのままで・・・・

既に林道を数往復していますが、全く不便を感じていませんよ!

ただ・・・・照準器を合わせる特にロックが欲しくなります(笑)

投稿者 大矢 : 2006年08月20日 22:37

夢にまで見たデジスコ用ジンバルですね(^o^)。最初は、自分で工作をしようと思いましたが、時間的、技術的、金銭的に無理だとあきらめました(*^_^*)。かといって、貯金しても貯められないだろうな~(T_T)。

投稿者 サトセン : 2006年08月21日 07:55

みなさん応援ありがとうございます

設計に使える時間が少なくてなかなか進みませんが、毎日ちょっとずつ前に進めています。私は自分が使って良いものを皆さんにお薦めするようにしています。自分が納得できるまで粘っこくがんばります。

引続きどうぞ宜しくお願いします。

投稿者 たーぼ♪ : 2006年08月22日 01:40