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2009年07月13日

野鳥撮影に最適な撮影方法は?

野鳥撮影(静止画)に使われる撮影システムは主に次の4つです。

①デジイチ超望遠レンズ&高速連写カメラのシステム(カメラレンズ撮影)
野鳥を対象とするならば800mmF5.6/600mmF4.0/500mmF4.0/400mmF2.8が主流、400mmF4.0/300mmF2.8/300mmF4.0も撮影状況においては該当するかも知れませんが、撮影可能な距離に無理が出るのでなにかしらの野鳥を近づける手段が必要になります。
デジスコに似ていますが、天体望遠鏡を撮影レンズとして使うボーグ製品などはここに分類されます。
カメラは秒間5~10コマの高速連写機であればOK、CMOS(CCD)倍率が稼げる機種が望遠性能付与には効果的と言えます。ISO感度の実用領域が広い機種、RAW撮影とその現像ソフトが充実している機種、そしてAF性能の優れた機種。
かなり、カメラ任せの撮影ができるようになってきましたが、より良い画質やシーンを捉えるためにはより高級なレンズとカメラボディーが必要となり、コスト・重量が大きなものになります。
そして、カメラ操作や撮影知識も大きく個人差として現れるので決して簡単な撮影方法とは言えません。

②地上望遠鏡を使ったデジイチ撮影(リレーレンズ撮影)
これは、はっきり言ってNG。スコープを持っていてデジイチと繋ぎたいからということで無理やり作ったシステムといっても過言では無いと思っています。画質や撮影方法のメリットはなにも感じられません。
以前、野鳥雑誌に「一眼デジスコ」などと表記されていましたが、あくまでもリレーレンズ方式ですデジスコ(コリメート法)では無いのでデジスコの仲間ではありありません、間違いです。
もともと、倒立像では観察し難いから正立プリズムという光学的には邪魔になるガラスの塊を入れている地上望遠鏡。これにデジイチボディーを取り付けてファインダーで正立像にするためには、さらにもう一回画像を倒立させなければならない。直焦点システムに比べ「プリズム」と「倒立させるレンズ」が余計に介在することになる。引き伸ばしをするための光学系も最上級のレベルを要求されるし、もともとマスターレンズ口径も80~90mmと小さいこともあり焦点距離を抑えて大きな口径のスコープを使っても900mmF6.8(APS-C)が限界、露出/シャッター速度/ピントなどがマニュアル操作になるなど上級者の方以外には絶対にお勧めできません。
撮影画質にこだわりが無ければ選択肢の一つかもしれませんが・・野鳥撮影仲間で使い続けている人は極めて稀です。

③デジイチデジスコ撮影(デジイチコリメート撮影)
地上望遠鏡に低倍率の超ロングアイレリーフ接眼レンズを取り付け、焦点距離35mm~100mm程度のレンズを取り付けたデジイチシステムで撮影するコリメート撮影法。現在、マイクロフォーサーズなどで有志チャレンジャーが試行錯誤しているシステムです。比較的長めの焦点距離と明るさを構築しながら、デジイチボディーの「連写」「高ISO」「RAW」などを享受できるので夢のある撮影法と言えます。今後、液晶ファインダーのタイムラグ、コントラストAFの速度と精度、フォーカルプレーンシャッターの振動改善または電子シャッター化など技術の進歩に従って前進するのではないかと期待できるシステムです。

④デジスコ撮影(コンパクトデジタルカメラによるコリメート撮影)
コリメート法を有意義に活用した撮影法。地上望遠鏡で見えている画像を焦点距離35~100mm程度の小さなCCDをもったコンパクトデジタルカメラで写すことにより、1000~3000mm程度の総合焦点距離と1000mmF3.0程度の明るい条件で撮影ができるので遠くから写さざるを得ない野鳥撮影にはうってつけのシステムです。コンデジはデジイチのようにミラーアップやフォーカルプレーンシャッターなどの振動発生源をもたないので現行システムのように機材ブレを徹底的に抑える仕組みや写し方をすれば、ズームアップして3000mmぐらいまで常用として撮影できます。また、接眼レンズを交換することで6000mmぐらいまでは条件付撮影も可能です。より遠くから、そしてより鮮明に写すことができるシステムとして、この5~6年をかけてじっくり熟成させてきたシステムです。
デジスコに適切なコンパクトデジタルカメラの発売がデジスコ文化継続のキーワードとなりますが、「ハイエンド」「フラッグシップ」というキーワードに期待をしていれば良い答えがいつかは出ると思っています。
それぞれの機材・パーツ・撮影技術にもしっかりした工夫が積み上げられて「画質にこだわる」野鳥写真撮影では本格的なデジイチカメラレンズシステムと双璧と言って良いと思っています。


と、経験的な話をしてしまいましたが、DIGISCO.COMではこの4つの撮影方法を実写も含めた実証実験と結果報告をしていきたいと考えています。光学知識のある学者がいるわけでもなく、JISに定められた測定方法(無いと思いますが)でもありませんが、可能な限り同一条件で実験し、4つの撮影方法のメリット・デメリットを客観的にお知らせできれば良いと考えています。

また、実証実験にあたり、各撮影方法のエキスパートの方のお力をお借りしたり機材提供をお願いしたりすることもあると思います。その節にはご協力のほど、どうぞ宜しくお願いします。

投稿者 turbo : 2009年07月13日 11:17

コメント

turboさん:
2月のきらら浜であった講習会に参加した福岡出身のmhkです。今サンパウロ市のホテルです。デジスコ持って来てます。でも、治安が悪くて市内では三脚担げない&デジ一もてない(←むちゃくちゃ目立つから危ない・・・)です。22日にサンパウロ市から郊外のソロカバ市に移ります。(サンパウロではJICAの現地適応研修、語学訓練があっています)任地は世界の犯罪都市のサンパウロ市に比べると治安がいいと思うのでデジスコできるといいなぁって思ってます。市内の公園の野鳥はドバトより人の近くに来るのでp6000の112mmでも鳥さんの表情が撮れちゃったりします・・。(公園にドバト君もいるんですけどね)ブラジルでデジスコ!を夢見ているのでレポート楽しみにしていますね!

投稿者 mhk : 2009年07月14日 09:17

奥庭撮影会でターボさんにお聞きしたいと思って居ましたが参加されなくて残念に思っていましたがタイミングよく回答がそっくり出ていました大変参考になりなりました。
私のフィールドは狭山湖で被写体まで300m
位あり遠くて苦労しています。
次のシステムをテストして見ました。
---------------------------------
①400mmF4+50D
②-
③884+VA3+(*)+50D *=①55~250mmF4~5.6②100~300mmF4.5-5.6③28~75mmF2.8④100mmF2.0⑤200mmF2.8
④884+(*) *=①IXY1000 ②Power Shot G9
----------------------------------
①~④のシステムについてテストして見ました(②は除く)超望遠にこだわった評価です。
③システムはレンズによって性能が異なります、レンズ①②使用時はシステム④以下です
レンズ③④⑤使用時の超望遠(被写体300m
位を想定)は④を超えていると思っています。
システム①とシステム③は超望遠の世界では③が優れています。
600mmF4ではどうか?(直焦点とコリメート法で異なる)レンズが無いので評価出来ません。③のシステムが超望遠の世界に限定した場合には最も優れいる様に思えますが充分な
評価は未だ出来ていません、一般的な使用では④が最も優れたシステムと思っています。便利さは①がダントツです。
ヒゲワシ(山本)

投稿者 ヒゲワシ(山本) : 2009年07月16日 09:20

ヒゲワシ(山本)さん

こんにちは、インプレッション・ご評価ありがとうございます。
被写体300mをご想定の実験のようですね。私が現在考えているものは、遠くても被写体まで10mぐらいです。これは、実験設備の制限と距離が長くなることで空気のゆらぎなどで実験結果が大きく変化してしまうからです。
10mぐらいまでの距離から可能な限り現実的なシステムで実写実験することで「定量的」な出力が得られると考えています。

いつかは300mぐらい離れた猛禽などの営巣を定点から驚かせずに写せる方法とか、同一の解像度でどこまで倍率を上げられるかなどを実験できればと思っていますが、今回はあくまでも設定距離から撮影した場合の「画質」にこだわって実験したいと思っています。

600mmF4での直焦点の場合、仮にテレコン2倍を入れて50DのAPS-C倍率で2000mm弱の焦点距離F8となります。884/TE-17W/IXY1000は2000mmに合わせればF6ぐらいですのでコンパクトデジタルカメラのコリメートはかなり明るいと考えられます。しかも、カメラ自己発生振動まで考えると④のシステムが一番画質も含めて有利と考えられます。

ご期待の予想と異なると思いますが、形どおりご説明するとこのような答えになります。これらを実験を通してできるだけ正確に表現できればと思っていますのでこれからのレポートにご期待ください。

投稿者 たーぼ♪ : 2009年07月17日 11:07

mhkさん

ご無沙汰しております。地球の裏側からですね!
お仕事ご苦労様です。今は少し涼しい季節なのでしょうか?こちらは連日30度を超える猛暑が続いています。
野鳥がたくさんいるのに写せないって寂しいですね(^^;でも、絶対に無理はしないでくださいね、ロスで南米系の(怖い)人に絡まれ生命の危機を感じた経験があります。正直、ヒグマより怖いと思いました。
ソロカバ、楽しみですね。ブラジルの珍しい野鳥が写せたら是非、見せてくださいね。

実験は、これから順番に進めていこうと思っています。楽しみにしておいてください。

投稿者 たーぼ♪ : 2009年07月17日 11:15

Lounge DigiBORGでお世話になっているSecnatです。
このように野鳥撮影の撮影方法として全体を俯瞰的に述べた記事にお目にかかったことはありませんので、たいへん意義のあることだと読ませていただきました。私はリレーレンズ撮影以外はすべてやってきまして、目下は①(カメラレンズ撮影)の中に分類されている天体望遠鏡を撮影レンズとして使う手法を追求しておりますが、重さ、価格ともに高い、いわゆる大砲レンズを使うのとはやや趣きの異なった方向に発展するのではないかと見ております。AF化しないと同じ土俵の勝負とはいえませんので、従来から細々と行われてきたニコン、ペンタックスのAFユニットによるものとは別の、コントラスト検出による全面的AF化を実施しました。
デジスコ撮影では2000mmでF6ぐらいと述べておられますが、このハードルはとても高く、デジスコ撮影の有利性を象徴的に物語っています。私がいま達成できているのは、画質として許容できる600万画素で、およそ  f=2000mm F11 くらいですから、なお研鑽の余地があります。いっぽう、C/Pを含む実用面で大砲レンズを凌駕していると見ております。

投稿者 Secnat : 2009年07月22日 15:19

伊良湖岬でのフィールド模様はやはり、八ゴロー・六ヨン・五ーヨンが主流に変わりはありません。

画質を追求する高級スコープでのデジスコでは価格的には天体用対物鏡筒を使った
直焦点の方が安く上がります。
選択肢はボーグのみならず多くあります。

懸案であったAF化もコントラストAFに於いては簡単な改造で可能となり
この方式での野鳥撮影に置き換わって行く気配を感じます。

貴社としても放置は出来ない流れとなるでしょう・・・

私の改造品はCAPRI・80EDとマイナーな製品ですが
頑丈なアルミケースに入っていますから要望があれば送りますよ。
AFユニット付きでG1用ですが1500mm相当です。
更に画質向上の途上ですが、第三者に撮影比較してもらい判定されるのを望みます・・・

投稿者 じいちゃん : 2009年07月26日 06:58

カワセミ撮影を始めて、3ヶ月の初心者ですが、一通りやってみました

②地上望遠鏡を使ったデジイチ撮影(リレーレンズ撮影)
ニコンの古いED2 最初は、ボロボロです
50Dは、ライブビュー10倍ピント合わせができる
シャッターも後幕だけで、振動の影響が少ない
(振動の影響を受けやすいのは、事実なので、バランス取り、振動対策は、必要)
リレーレンズは、無駄な倒立レンズあるが、コリメートは、無駄な接眼とコンデジレンズがある
SN比が、イメージセンサーの面積に比例するとすれば、
一眼は、ISO1600なら、コンデジは、ISO200(実際は、一眼のほうが良い)
コンデジ F4 なら、一眼 F11に相当する
同じ画素数なら、回折ボケや、被写体深度も計算してみたが、口径に依存する
取り扱いは、大変ですが、もっと、ちゃんと評価してほしいです

④デジスコ撮影(コンパクトデジタルカメラによるコリメート撮影)
松下のコンデジで、挑戦 画質がリレーレンズを超えられない
何をやるにしても遅い オートを解除するのが大変
AFだとピントがまともに合わない(コンデジの焦点分解能がない?)
コンデジ焦点を、無限にして、フィールドスコープ側で、調整するとよくなる
飛び物は、カシオのハイスピードカメラ(EX-FH20 F1にすれば良かったと後悔)
そのままのレンズでは、あまりにも画質が悪いので
コリメートACクローズアップ接眼で、チャレンジ中です

①デジイチ超望遠レンズ&高速連写カメラのシステム(カメラレンズ撮影)
デジボーグ77EDII+1.4×テレコンバーターGR
口径が、小さく、長さが長いと、2枚玉でも、収差が出にくく、とても良い
ケンコーの2倍テレコン組み合わせて
500mm×1.4×2×1.6(50D)=2280mm相当 解像度が落ちない
トリミングも充分可能です
解像度より、被写体深度のほうが、ほしい
328、54は、絞ったらもったいない どうやって使うだろう?AFのため?
ACクローズアップレンズのリデューサー 口径制限絞りで、飛び物を撮る予定

③デジイチデジスコ撮影(デジイチコリメート撮影)
ボーグAF化にチャレンジ
ボーグでは、コンメートは、あまりにも長すぎるために、ED2で、実験
それなりに動作しましたが、無意味なレンズが多すぎる
お遊びの世界になりそうです

とりあえずの結論は、直焦点が一番良い
コンデジも、大口径ズームレンズをつけてくれれば、
小型軽量超望遠が実現できるのですが...

投稿者 dai : 2009年08月01日 23:46

Secnatさん

天体望遠鏡を使った直焦点はカメラレンズのようにAF用のレンズや歪曲収差を抑えるための特殊組レンズなどにコストをかけずシンプルなレンズ構成で中央部の解像度を引き出していることに驚いています。コントラストAFが実用化レベルになったら歪みをcontrolしやすく、そこそこ明るさをキープできる70~100mm口径のシステムであればデジイチとの組み合わせはひとつの世界ができると思います。今後の課題は低振動で撮影できるカメラの市販、さらに自己発生振動の防振構造・制振技術が求められるように思います。

デジスコのアドバンテージは、いろいろな機材をお使いの方はおわかりになっていると思っています。ある意味、改めて証明してみたいという気持ちです。

今回、私たちが考えていることは、野鳥を撮影することを前提とした代用特性を可能な限り同一条件で撮影し、そのデータ比較でシステムの位置付けを評定して行こうと考えています。幸い、私のところには各社のいろいろな機材が揃っていることや、各メーカーさんとのお付き合いもあるので、多くの組み合わせで実験が可能です。
まずは、当方で準備できる機材でデータ取得し、次にご協力いただけるメーカーさん各社に参加して頂く予定です。
その後は、実験の考え方や評価方法にご賛同いただけるパイオニアの皆様の機材を持ち込んで頂き、データ取得・蓄積・解析・層別・傾向把握などの作業を進め、必要があれば論理付けの作業もしてみたいと思っています。

まずは、私たちでできる実写データ取得を可能な限り進め、「論より証拠」からスタートしたいと考えています。

引き続き、ご協力などお願いします。

投稿者 たーぼ♪ : 2009年08月02日 23:36

じいちゃんさん

伊良湖、2年に1度ぐらいでお邪魔していますので、いつかお会いできると嬉しいですね。

はい、私もSecnatさん↑のところで述べたように天体望遠鏡(80mm~90mm口径が本命かなぁ~)の直焦点デジイチ撮影は魅力を感じています。コントラストAFとカメラ振動の2つの問題が解決してきたら楽しいシステムが作れると思っています。

じいちゃんさんのシステム、時期を見てお借りすることをお願いするかもしれません。その節にはどうぞ宜しくお願いします。

投稿者 たーぼ♪ : 2009年08月02日 23:46

dai さん

詳細なレポート、ありがとうございます。
できれば、もう少しお時間を頂き、「どのシステムが一番良い」と結論を導いていただけると、私どもの活動に意義が生まれます。

いろいろな機材、パーツが野鳥撮影の世界には存在します。私は、デジスコの開発に携わっていますのでデジスコには詳しいのですが、実は、それ以外の撮影方法はまだまだ経験が浅く、私のささやかな体験や友人たちの経験の中でしか語ることができません。
光学理論(あまり強くありませんが)も一通り勉強をして、なんとか野鳥撮影機材の論理付けに役立てようと思っていますが、たくさんの変数を抱える野鳥撮影。撮像結果にきっちり結びつくほど公式通りに行かないもどかしさを感じています。
どんな変数が結果に一番影響を与えているかを定性的に捕らえることすら充分にできていません。

daiさんから見られると、稚拙な実験を繰り返しているように見えるかも知れませんが、10年間私なりに類推してきた考え方が正しい方向なのか否かを見出したいと思い、私の思っていることを先に述べ、実験を進めようとしています。

もし、興味がおありならお付き合い頂ければと思っています。
(結論は永遠に出ないかもしれませんが・・)

投稿者 たーぼ♪ : 2009年08月03日 00:22

初心者の私にとっては、このHPは、非常に参考になります。

どのシステムも、メリット、デメリットがあり、一番良いはないと思います。

リレーレンズは、高感度一眼使用でき、自由に、被写体深度位置調整、明るさが、調整でき、ライブビューで見ている写真が、ほぼ安定して、撮影できます

デジスコで、一番困っているのが、歩留まりが悪すぎる
1.AFが、ちゃんと合わないことが多い 
たぶんコンデジの焦点調整分解能がない→FH20 MFでき、これで気が付いたのですが、分解能が荒すぎる
2.シャターボタンが、上から押す、メカSW
F1なら、リモートができるようですが、SW押すと、ブレまくる(タイマーしか使えない)
このあたりアドバイスをいただけると幸いです
良い写真比較だけでなく、悪い写真比較も重要だと思います

投稿者 dai : 2009年08月03日 20:03

デジスコは、明るい、リレーレンズは暗いと誤解されている方が多いので、
対物77mmクラス(BORG77ED2 TSN-774など)のデジスコ、直焦点、リレーレンズの比較です

④ デジスコ
1/2.3インチのコンデジ (例 FH-20 FC-100)
2000mm相当 実焦点距離356mm F=356/77=4.62
回折ボケの影響 F=4.62 分解能 δ=2.81u
横 6.2mm 水平解像度 2200本
被写体深度 対角1/1300とすると(→回折ボケの解像度に負けている)
10mの距離で、42cm
イメージセンサーの面積 6.2×4.6=28.5^2

①、② 直焦点、リレーレンズ
APS-C 一眼レフ (例 50D)
2000mm相当 実焦点距離1233mm F=1233/77=16.01
回折ボケの影響 F=16.01 分解能 δ=9.76u
横 22.2mm 水平解像度 2200本
被写体深度 対角1/1300とすると
10mの距離で、42cm
イメージセンサーの面積 22.2×14.8=328.6mm^2

面積比 328.6mm^2/28.5^2=11.5倍
感度は、基本的に、イメージセンサーのサイズ
SONY Exmore Rなどを除くと、配線領域があり、小さいほど不利になる
たぶん、3.5絞りから、4絞りは、一眼レフの方が有利でる
コンデジが、ISO100なら、一眼レフは、ISO1600が使用できる
(同じ画質なら、一眼レフのほうが、少し早いシャター速度が使用できる)
解像度に大きな影響を与える回折ボケ、被写体深度は、
同じ画角なら、イメージセンサーのサイズでなく
対物レンズの口径に依存する

天体を撮影するなら、大口径ですが、
野鳥を撮影するなら、被写体深度優先で、口径制限するか、50mm~60mmクラスのほうが
使いやすいかも知れません


参考
回折ボケの影響
二つの点光源分解能 δは 
δ(分解能)=0.61 ×λ(波長)/NA(開口数)
NA=0.5/F(F値)
δ(分解能)=1.22 ×λ×F
λ=0.5u(グリーン)とすると、δ(分解能)=0.61×F

被写体深度
http://shinddns.dip.jp/

投稿者 dai : 2009年08月21日 22:55

daiさん 

詳細な論理展開、ありがとうございます。
「誤解」を充分に無くすためには最終的な出力が求められます。机上での計算は比較的簡単です。しかし、実際に「撮影」をして「像」を得なければなりません。
私にはできませんが、光学機器メーカーの技術者は皆さん似たようなスタディーをもっと多くの変数に対して多角的に研究されていると思います。

私の立場上、実際に、30~50万円の出費をして野鳥撮影機材を購入されようとしている方に机上の計算理論だけでアドバイスはできません。
理論と実績の両方をもとに野鳥撮影をされる(始める)方にアドバイスする責任を感じています。

研究は現在、可能な限り同条件で各システムの実写評価をはじめたところです。とても3~4ヶ月で結論を出せるほど容易ではないと思っています。まだ、フィールドレベルではありませんが実験設備を設置して、撮影の実情に合わせた実写試験を積み重ねていきたいと思っています。

大変申し訳ありませんが、私の知識・経験の中でdaiさんの提唱される論理が現実に則しているのかどうか判断することはできません。
できれば、実際の撮影と結果を通して論じて頂けるとコメントに対するお返事もできるかと思います。

既にご参加いただいているようですが、
「でじすこなんでも談話室」
「ラウンジDigiBORG」
こちらで論理展開をご提唱頂ければ幸いです。
野鳥撮影用の撮影機材について、論理・実験・解析・改良~を何年も探求されている先輩方がいらっしゃいます。是非、daiさんの研究と成果を皆さんと議論されてみてはいかがでしょう?

http://www.digisco.com/bbs.htm

投稿者 たーぼ♪ : 2009年08月22日 13:52

daiさん

ご質問にお答えしていませんでした。申し訳ありありません。

>1.AFが、ちゃんと合わないことが多い 

被写界深度内で、希望の位置(目玉)にピントを追い込む時にはAFロック後にピントノブで液晶画面を見ながらの微調整をすることがありますが、1/10秒以上でシャッターが切れて、被写体が静止状態であればよほど倍率をあげていなければかなりの確率で合焦インジケーターはOKを出してきます。コントラストの低い時は合い難いこともあります。

>2.シャターボタンが、上から押す、メカSW
F1なら、リモートができるようですが、SW押すと、ブレまくる(タイマーしか使えない)

ケーブルレリーズを使って撮影することがデジスコの常識となっています。一度、しっかりデジスコ用に準備された機材で撮影されると印象が変わると思います。是非、講習会やデジスコ撮影体験会でお試しください。

daiさんの探求された成果(出力)を是非、画像掲示板などに投稿してみてください。野鳥写真愛好家の皆さんと撮影画像を通してコミュニケーションされると楽しいと思います。
もちろん、リレーレンズ作例も大歓迎です。

「入門!初心者だけの野鳥画像掲示板」
「野鳥写真掲示板」
http://www.digisco.com/bbs.htm

投稿者 たーぼ♪ : 2009年08月22日 14:09