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2010年07月23日

【野鳥の超望遠撮影】デジスコが一番良いよ・・・

私の論調はいつも「デジスコが一番良いですよ」という流れになってしまいます。かれこれ10年同じことを話しているので少々自分でも飽きてきています(爆)
 旧来のリレーレンズや最新のコントラストAF直焦点などもデジタルカメラの進歩とともに状況が変わってきているのですが、今現在改めて検証してみても、やはり同じことを話すことになります(;^_^A
まあ、私の場合デジスコを生業としているわけですから”必死”と思われてしまうかも知れませんが、たくさんのお客様がオススメしない方向に進まれ、失敗と浪費をする姿を誰よりも数多く見てきているとう事実もあります。「デジスコが一番良いですよ」というお話を口を酸っぱくするほどお話しするのはたくさんの「失敗」「後悔」「断念」というマイナス面を見てきているからです。
 デジスコはおそらく90%以上の完成度を持った撮影法になっていると思います。仮に、進化の余地があるとしても残り10%・・・夢は少ないですよね。格別大きなニュースや刺激はありませんからメディアへの登場も稀有なこととなってきています。そこで、情報に反応して、ついつい向いてしまう方向は「今までに無い画期的なシステム」なのでしょう。例えば、コントラストAF直焦点撮影はシステム完成度は10%と産声を上げたばかり、残り90%の開発余地がある。というような夢を見がちです。リレーレンズ方式で露出合わせや、AFがままならず断念した無数のユーザーの中には再挑戦してみたい撮影方法なのかも知れません。しかも、実験的な遊びって私も楽しいと思いますからそれはそれで良いと思います。
しかし、1回のチャレンジで10万円単位でお金がかかることも知っておいて欲しいのです。恐らく、完成度50%になるためには数回投資しなければならないと思います。そこまで投資しても自分が夢見ているシステムに近づいているとは限りません。「試行錯誤」を楽しみたい方にはどんどんオススメしますが、開発途中のシステムでカメラレンズシステムやデジスコを上回る結果を求めようとする方には「ちょっと待った!」とお節介をさせて頂きたいと思っています。

10年分の話になっちゃいますので、デジスコや他の超望遠撮影に関するキーワードだけ羅列してみますね。

①観察像を撮影するデジスコ(コリメート法)は焦点距離でNo.1
②スコープの対物レンズに合うセンサーサイズはコンデジが有利
③ミラーショック・フォーカルプレーンシャッターショックを軽視しないこと
④手で振動を押さえ込む撮影か、機材から手を離しての撮影か
⑤コントラストAF・遅延液晶表示のシステムでトビ物?
⑥大きくて重い機材と軽量コンパクトなデジスコ
⑦使いやすい被写界深度
⑧【合成焦点距離】=【接眼レンズ倍率】×【カメラ35mm判換算焦点距離】
⑨【合成F値】=【接眼レンズ倍率】×【カメラ焦点距離】÷【スコープ対物レンズ径】

ある意味「ブレない」でいられることはとても幸せなことであって(どこかの政治家さんとはちがって・・)「デジスコ」の基本理論がしっかりしていることと、10年の歴史そして、デジスコファンがそれを支えてくれていることだと思います。

投稿者 たーぼ♪ : 2010年07月23日 16:01

コメント

私もデジスコが好きです。
デジ一眼は持っていませんし、買おうとも思いません。
私は、日本野鳥の会の探鳥会で鳥を教えて貰ったのが始まりなので、
彼らの観察距離から、鳥にプレッシャーを与えずに、
鳥を見た瞬間を記録に残したいと思います。
そのためには、デジスコしか選択肢はありません。
(とは言っても、探鳥会には双眼鏡のみで参加していますが。)
ロクヨンや、ゴーヨン、テレコンをかましたりして撮影する方法も、
ある程度、鳥から距離を置いた撮影が出来るようですが、
車を持ってないので、重量のある三脚、雲台、レンズは運べません。
それに高価なので、はまってしまうと恐ろしいということもあります。
それで、自然に、でじすこやさんに行き着いた訳です。
でも、デジスコも、はらはらする部分もあります。
それは、コンパクトデジカメの動向です。
近年、IXY30Sを除くと、
デジカメの対物レンズの直径が大きくなっていますよね。
これは、コリメート法を行うのに不利な方向なように思います。
私は、IXY1000,IXY2000,IXY3000ISを持っており、
大事に使っているから、10年以上は持ちそうに思いますが、
これからデジスコを始められる方は大変ですよね。
もちろん、でじすこやさんが末永く続いてもらわないと、
デジスコ大好きの私は困りますから、
デジスコ向きのデジカメは、毎年1個は出て欲しいと思います。
そういう訳で、
がんばれ、たーぼ♪さん、
がんばれ、でじすこやさん(近店長さん)、
応援していますよ。

投稿者 きになる君 : 2010年07月23日 22:53

ブラジルのパンタナールからです。

いつもでじすこやさんにはお世話になっております。

Itatiaiaというブラジル最古の国立公園で、ブラジル人は案外興味ないとこですが、世界のBird Watcherは結構知っていて、7月半ばに訪れたらブラジル人より外国人が多かったです。

そこでオーストラリア人の一人がmhkの持っていたデジスコにいたく興味をもたれて、特に究具02照準器に感動されてて、ほかの仲間を呼んで見せてました。そして、こっそりなにげにmhkの撮影姿をバルコニーからビデオ撮影してました。(一言ことわってほしかったけど・・・ま、デジスコに興味をお持ちだったようなので黙認しました・・・)

デジ眼+大きな望遠レンズ組が小鳥さんがいる樹の付近にむらがる中、かなり下がったトコの位置取りで悠々撮影していたので、ちょっと優越感でした!高い樹で花を食べていた鳥さんの撮影なんて大砲組さんははなから諦めてましたしね。

そういうわけで、ブラジルでもデジスコは大活躍ですよ。mhkの仕事の日本語教育でも文化授業と称して4箇所の日本語学校に機材抱えて出張授業しました。

一度望遠鏡で生徒全員に被写体を見せておいて、カメラと合体するとこを演出すると、歓声があがります。何しろ望遠鏡もほとんどのぞいたことない子達ですから。

ブラジルでのボランティア活動でもデジスコを活用させていただいていますぅ~。

なので、mhkもでじすこやさんが末永く未来永劫続いていってほしいと思います。

投稿者 mhk : 2010年07月24日 15:55

きになる君さん

応援コメントありがとうございます。

おっしゃる通りですね。ただ単に超望遠性能が高いだけではなく、その性能があるからこそできる撮影法がもたらすメリットも重要ですね。
軽量・コンパクトな機材も公共機関交通をされている方には特に重要なポイントかも知れません。
カメラの変遷は本当にヒヤヒヤします。IXY30Sが世に出ていなければどうなっていたんだろう・・・と思います。
幸いなことに裏面照射CMOSの目指すところはデジスコの目指すところと似ているのでホッとしています。

きになる君さんはじめ、たくさんの皆様の応援が私たちの励みです。引き続きどうぞ宜しくお願いします。

投稿者 たーぼ♪ : 2010年07月28日 17:46

mhkさん

パンタナールからの応援、ありがとうございます。

実は、密かに世界に浸透しはじめているようなのです(笑)
私のブログやDIGISCO.COMのアクセスを見ると海外からのものが間違いなく多くなってきています。

いや、本当にデジスコは海外の探鳥地では注目されますね。コスタリカなどバーダーの多いところでは「質問攻め」で撮影にならないこともありました(;^_^A
(無断でビデオ撮影はNGですよねぇ~・・きっとブログネタになっているのでしょう)

文化授業の教材にしていただき、ありがとうございます。私もパプアニューギニア大学の付属小学校で同じようなことを試してみたことがあります。こどもたちの目の輝きは本物ですね。

ご期待にこたえられるようがんばります!
mhkさんもブラジルでのご活躍、がんばってくださいね(^_-)-☆

投稿者 たーぼ♪ : 2010年07月28日 17:56