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2014年08月11日

【カメラ情報】 コンデジの苦境とデジスコ

デジスコ業界にとってなくてはならないニコンの第一四半期の結果が出た。
もちろん、りっぱな業績ではあるのですが計画には至らなかったという結論です。
私が気になっているのは要因の大きなポイントが「コンデジの不調」です。
カシオや富士フィルムなどがローエンド機種から早々に撤退したのに対し、ニコンはフルラインナップを堅持したことの反省が語られていました。

確かに自分自身の行動を考えてもコンデジを持ち歩かなくてもスマホのカメラがあれば十分。と思ってしまっているのも事実。つまり、写真の情報として「画質の良さ」「表現力」よりも「ニュース性」「手軽さ」「気軽さ」「ネットにUPし易さ」が重要視されてしまった結果と思われます。個人の写真ブログやHPなどはわりに写真のクォーリティーを重んじる傾向がありますが、今はTwitterをはじめFacebookなどのSNS用の個人ニュースをタイムリーにアップロードできるためのツールとしてスマホが大勢を占め、LINEのような個人間通信ツールにおいてはコンデジの使用は皆無に近いと言えます。

スマホの写真機能もそれなりの画質で写すこともできますが、これをより高画質にスケールアップしたところで、売上個数が爆発的にあがることもないので「動画」や「エフェクト」動画をベースとした高速連写などに方向が向き、写真に詳しくない人でもなにも考えずに写せるツールであることが求められている。正直なところ、コンデジで撮影してデータを移送してネットに上げるって面倒に感じています。おそらく、コンデジを含めたカメラで撮影する人はいわゆる「オタク」に近いマイノリティー感を世論は持っているのではないかと思います。

スマホとは間違いなく画質で「差」が出るハイエンドコンデジはこれからも生き残るものと想像できます。なぜなら「大きさ」「重さ」という要素でデジイチやミラーレスでは持ち歩きにくい、バッグから取り出して写しにくいということから上位カメラに匹敵する画質を比較的手軽に写せるというメリットが明らかでありからです。しかし、このわかりやすいセグメントは各社、総合力の高いカメラを定期的に新発売しているためあまり大きくない市場で過当競争になっている。ニコンP340 、Sony RX100などが代表選手です。 デジスコにとってはハイエンドコンデジが定期的に新製品として発売され、競争が激化していることは嬉しいことですが、カメラブラケットサプライヤーとしてはかなり微妙な嬉しさで・・・正直なところ良いカメラが出ても販売台数がまとまらないこととモデルチェンジに対応できないことで少量生産=開発費の分担付加=高価=売れない・・という流れができてしまいます。
ボディー形状やレンズ位置、レリーズ位置などが変わらないモデルチェンジも多いので運が良ければ前モデルの手直し程度で対応できるものもあるので出てくるものに祈りたい気分です。

野鳥撮影に置いては超望遠コンデジが各社より発売されています。焦点距離を伸ばすために1/2.3型CMOSなどスマホに近い撮像素子で、低位コンデジ用のコンピューターを持ったものが多い傾向で、ハイエンドと謳っているものはそれほど焦点距離を追及していません。このP600は1/2.3型CMOSで1600万画素、24㎜-1400㎜の光学60倍ズーム、秒間7コマの高性能を示します。しかし、野鳥撮影をする人には「証拠写真」のカメラです。
カメラというスマホではないツールを使う場合、「望遠性能」ではなくどうしても「画質」を求められるんです。その点、このカテゴリーは難しく、ごく一部のユーザーにしか目を向けてもらえないため、開発費が抑えられているものと考えられます。


Nikonの場合、2014第一四半期減益の要因はデジイチをCANONに持っていかれたということのようです。詳しいことはわかりませんがこれは取ったり取られたりの世界でしょうから巻き返しが必ずあると思われます。そこで、期待して良いのかどうかまだ一縷の不安が残るミラーレス市場。1/1型、4/3型CMOSのレンズ交換式カメラグループです。
個人的にはこの分野は伸びてくれそうな気がしています。もちろん、消費税増税からの落ち込みなどは織り込み済みなのですが「コンデジ並みの大きさ・重さ」「デジイチ技術の移入」「AI電子技術」などコンデジでもデジイチでもできない要素集約ができそうです。
しかし、スマホをカメラとして使うほどの爆発的な伸びに比べると些細なレベルと思いますが、ちゃんと写せるカメラが台頭してきていることは事実です。
デシスコにおいても1/1,4/3型CMOSはスコープ口径とマッチングが良く好条件です。カメラレンズもミラーレス専用の良質なものが市販されるようになり、デジスコとボディーを共有化して野鳥撮影全般をカバーできるシステムが構築できそうなので楽しみな分野です。
私もこの分野の開発には力を入れるつもりでいますが、カメラ・レンズともそこそこ高価で、システム全体の価格高騰にもつながるのでじっくり考えたいところです。

ニコンさんも第一四半期は不調でも、実力のある会社ですから是非、盛り返して頂きたいですね。
私たちも応援したいと思います。

■東洋経済 8/11記事

投稿者 たーぼ♪ : 2014年08月11日 10:24

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