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2016年07月19日

【レンズの話】コーティング技術について

双眼鏡や眼鏡、光学レンズにはレンズ材質などの他に「コーティング」という処理方法の話が出てきます。Nikonであればナノクリスタルコート、ツアイスであればT*(ティースター)コーティングなど、レンズの表面に光の反射を防ぐ層をつけることによって反射で失われる光を透過させるという技術です。
一般的にはマルチコートと言われる緑色の波長550nmの1/4λ・1/2λに設定して反射光を打ち消せるようにして透過光の減衰を抑える技術です。簡単なコーティングは単色コートを何種かと鏡面強化コートをして仕上げる程度ですが、高度な光学性能を求められるレンズには数十層にも及ぶものもあるそうです。ナノクリスタルもT*も高性能であると同時に高価になりますね。
さて、そのコーティングの効果ですが光の反射を5%~8%程度抑える程度の力です。しかし、これがレンズやプリズムなど10数回透過したらどうでしょう。とても大きな差になってしまいます。
光の反射を抑える適切はコーティングをすることによりメリハリのあるコントラストやゴーストやフレアなどを対策することができるので極めて有効な手段です。
ハイグレードなフィールドスコープや双眼鏡にも使われている技術で、各メーカーで色味が異なる要因でもあります。

下の写真はDIGISCO.COMの液晶フードのマルチコートレンズとシングルコートレンズの写真です。

Nikon ナノクリスタルコートについて
ツアイス レンズコーティングについて


投稿者 たーぼ♪ : 2016年07月19日 15:21

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