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2007年11月06日

焦点距離の計算


焦点距離とはレンズの中心から、レンズを通った光が像を写すまでの距離のことです。数字が大きければ大きいほど大きく写すことができます。
例えばIXY2000 ISは36~133mm(7.7~28.5mm)です。カッコの中の数字がカメラについているレンズの焦点距離そのものです。
36~133mmという数字はなんでしょうか。これは35mmフィルム換算の焦点距離と呼ばれています。

1.35mmフィルム換算焦点距離とは
デジタルカメラの場合フィルムにあたる電子部品である撮像素子(CCDやCMOS)の大きさがフィルムよりも小さいため、レンズによって映し出された映像の中心部分を切り出した状態となります。結果同じ焦点距離のレンズを使った場合、フィルムカメラよりも大きく写ることになります。(撮像素子の大きさが違うデジタル一眼レフに比べても大きく写ることになります。)

撮像素子の大きさにより同じ焦点距離のレンズで撮影しても写る大きさが違ってくるため比較がしづらいため、わかりやすくするため通常のフィルムカメラ(35mmフィルム)を基準にします。これを35mmフィルム換算の焦点距離と呼んでいます。
デジスコのシステムの説明などでの1140mmから3420mmなどというのは、35mmフィルムカメラ換算の焦点距離となります。


2.デジスコシステムでの焦点距離の計算方法

カメラの35mmフィルム換算焦点距離 × スコープの倍率 = システムの焦点距離となります。

30倍のスコープにIXY2000 ISを使用する場合の焦点距離は以下の通りとなります。

カメラズーム広角側
36mm × 30倍 = 1,080mm
カメラズーム望遠側
133mm × 30倍 = 3,990mm

カメラのデジタルテレコンを使用する場合はこれにその倍率をかければよいことになります。(画質の点であまりお奨めではありませんが)

カメラのEXIF情報からは35mmフィルム換算の焦点距離ではなくカメラのレンズの焦点距離しか判らない場合もありますが、下記の計算式で換算するための係数を出すことが出来ます。

IXY2000 ISの場合の係数
ワイド側の35mmフィルム換算焦点距離 ÷ ワイド側のレンズ焦点距離 
36 ÷ 7.7 ≒ 4.67

EXIF情報から得た焦点距離からデジスコシステムの焦点距離を導き出す計算式は以下の通りです。

焦点距離 × 係数 × スコープの倍率 = 撮影したときの35mmフィルム換算の焦点距離

例として上のカワセミの写真の焦点距離計算してみます。

スコープの倍率 35倍
カメラ IXY2000 IS  13.6mm(EXIF情報より)

13.6mm × 4.67 × 35倍 ≒ 2,200mm となります。

投稿者 : 2007年11月06日 23:42