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2006年01月04日

ドアップ用機材 2

 超高画質ドアップ画像の探求(笑) まあ、これは間違いなく病気ですね。
しかし、やり始めたら止まらない性格。今、朝4時・・・・バカですね・・・

 市販スコープ(天体系を除く)で一番最短合焦距離の短いスワロフスキーSTS65HDを使って実験してみました。アイピースは30XSW、カメラはS80です。テレ端での比較のほうがドアップになるのですが、フィールドではシャッター速度が出せないので、現実的なワイド端からワンステップあげたF3.5で実施しました。 
 STS65HDは公称で最短合焦距離が3m、このテストでは被写体と対物レンズまでの距離は最短で2.9mでした。これってまさに掟破りな性能。近くに被写体がいさえすれば空気の影響をほとんど受けずに超望遠マクロ撮影ができてしまう。STS80HDは最短合焦距離が5mなのでお間違えのないようにしてください。

 実験は3m、4m、5mの位置から同システムでどのように大きさが変わるかという極めて簡単な実験です。でも、こんな実験の比較結果って見たこと無いでしょ(笑)私もはじめてきちんと実験してみました。思いのほか差が大きいので驚いています。2mの差で倍ぐらい大きく撮れるんですよ。振り返ってみるとカワセミを写しているときに一歩でも近くに寄りたいとジリジリ近くに寄っていく自分を思い出してしましました(あ!私、無闇に近づいて逃がしたりしません・・ほんと)。このような実験を改めてしなくても実体験ですでに肌で感じて知っているんですね。
 しかも、このアドバンテージは極めて大きいのです。DIGISCO.COMの「デジスコなんでも談話室」でどなたかが「空気による光の回析による解像限界」のようなご報告があった通り、実際に距離が短いほど解像しやすくなります。そうは言ってもいつも近くに近寄れるわけでもなく与えられた諸条件の中で撮影しなければなりません。
 しかし、近くで写せると大きく鮮明に写せるのは間違いないのでこれも一つの技術といえるでしょう。あはは、「餌で寄せれば近くで撮れるよ」って・・・私の立場上、ちょっとまずいので、私の場合自然に溶け込み、野鳥にストレスを与えず、鳥が来る場所でじっと耐えて待つ。来たら慌てずに正確に素早く写す。これ、けっこうまじめに取り組んでいます。
 この写真は、昨日の初撮りです。生垣に身を隠し、その隙間からカワチャンの好きな枝に狙いをつけて3時間凍えながら待った成果です。もちろん、この実験のためにがんばったんですよ~~さぶかった・・・マジ


 モデル名 Canon PowerShot S80
F ナンバー f/3.5
シャッタースピード 1/13 s
露出補正値 -0.33 EV
測光方式 中央部重点測光
レンズ焦点距離 9.919 mm
実効画像幅 3264
実効画像高さ 2448
連続ドライブ モード 連続
フォーカスモード シングル
画像サイズ 大
簡単撮影モード 手動
コントラスト 標準
鮮やかさ 標準
シャープネス 標準
ISO 50
露出モード Av 優先度
ホワイトバランス 晴れ


等倍でトリミングするとこんな感じです。結構いけるでしょ。

 ちなみに、最短合焦距離の短いスコープは3mのスワロSTS65HD、ライカAPO77、62が4m、ニコンED50が3mかな・・・

投稿者 turbo : 2006年01月04日 03:56

コメント

3時間凍えながら待ったカワセミすごいです!待つ業ですね。
それから距離のテスト朝4時ですか、私も3時ごろまでこんなことをしてました。
私もバカ・・・・です。
http://yokensaka.com/blog/index.php?blogid=1&archive=2006-1-4

投稿者 あにょ : 2006年01月04日 09:09

生垣の隙間から・・・(^。^)
お疲れ様です。
それにしても、やはりたーぼ♪さんの情熱と技術力!
私も脱帽です。
最短撮影距離3mのスコープがあったとは!
スコープ用の接写リング作りませんか(^_^;)
最近掲示板にカワセミのアップ映像が目立つのも誰かさんの影響大ですよ!(爆)

投稿者 ゴルゴ : 2006年01月04日 21:27

あにょさん レポート拝見しました。被写界深度変わりますね。特に近づいての撮影や高倍率の撮影では顕著です。しかぁ~~し、やっぱSSが上がらないので撮影は厳しいですよね。2羽一緒に写すときとかとっさに操作ができれば使える機能と思います。あはは、人に向かってバカとは言い難いのですが、御同病まちがいありませんね(笑)

ゴルゴさん、3mのスコープあるんですよ。昆虫や花の近接3m撮影には極めて効果的でしょうね。5m以上になると単なる画質の良いスコープなんでしょうが、このアドバンテージは20万以上の価格でも満足しちゃいます。もちろん、超望遠マクロ用にセットして無限遠を捨ててしまったり、鏡筒の伸縮で調整するなどのギミックでカバーすれば他の方法でも可能ですが、スコープ本体にすべてをバランス良く設計してきたところは凄いです。
簡単に3mって言うんですが、ヤラセでもない限りなかなかチャンスは無いですね。公園のコンクリートベンチに3時間座って・・風と日陰・・・せめて木製のベンチにして欲しかったです。
ん?最近、感染者が増えたって?(笑)私も皆さんのを拝見して再発しちゃいました。なんだか相互感染するみたいですね(^^;

投稿者 たーぼ♪ : 2006年01月04日 22:36

今日は全てF=8.0で撮ってきました。シャッタースピードはほとんどが1/20~1/30程度でしたがそこそこクリアーに撮れてました。逆に今までよりも歩留まりが良かったです。何枚かブログにアップしてあります。
http://yokensaka.com/blog/

もうすぐ3時だ・・・・・・

投稿者 あにょ : 2006年01月05日 02:48

距離を変えたテストはED50のレポートで試していましたよ(^o^)
その時も海外スコープの最短撮影距離の短さは気になっていました。
今度、貸してください・・・

http://members6.tsukaeru.net/otomi/ed50/0510/ed50-index.html

投稿者 冨田 : 2006年01月05日 23:40

寒い中お疲れ様でしたm(__)m
布製の簡易椅子は持って行かなかったのですか?
努アップ病は絶対にた〜ぼ♪さんが宿主だと信じます。だからワクチン(デジスコパーツ)をセッセと開発しなくては・・・o(*^▽^*)oあはっ♪お願いしますよ。
3mのスコープ最高です\(^O^)/
あの時、80か65にするか迷いましたが、結果上々です(=^^=)ニョホ
それでもMFでは、一眼の方達を尻目に後ずさりする自分に可笑しさを感じる時も有ります。
(ニコンの82どうしよう・・・(-.-、))

投稿者 クマ : 2006年01月06日 00:11

あにょさん 絞りについての実践報告拝見しました。とっても楽しく見させて頂きました。いろいろ理屈並べるより作例や撮影体験から話すほうがわかりやすいですね。次のご報告を楽しみにお待ちしています。

冨田さん 最短3m撮影。60mm口径での撮影でも迫力満点。一度体験してみてください。近日お貸しできると思います。

クマさん 宿主(笑)否定しません。65良かったですね。でも80だって5m超ですごいですよ・・・やっぱスワロ(爆)
ED82、中古で売りましょうか?でも、オークションのほうが高く売れますよ。

投稿者 たーぼ♪ : 2006年01月09日 01:01