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2012年01月23日

ドアップ撮影を選ぶ条件


  KOWA TSN-884/TE-17W/S100
モデル名 Canon PowerShot S100
シャッタースピード 1/4 s
絞り値 f/5.6
ISO スピード レート ISO 80
露出補正値 0.00 eV
レンズ焦点距離 22.229 mm(3100mm相当)

画面からクチバシがはみ出したバストアップ撮影。デジスコファンの皆さんなら一度は写したことのある構図だと思います。私も、機材の性能をわかりやすく表現するためにドアップ撮影は頻度高く行います。この写真は距離5m、カワセミの背中から日光が照らしている斜光状態です。ノートリで使うためにISO感度を最低にして焦点距離3100mm相当で撮影しています。
私は「めんどくさがりや」なのでRAWを使わずJPEGで写しています。
まあ、びっくりするほどではありませんが、羽のディテールは表現されていると言えるでしょう。
短距離から比較的大口径のスコープで、テレ側で写しているため被写界深度が浅く、ちょっと前ピン気味で目玉の1cm奥はボケています。私はこんな表現が好きなのでこれでOKですが、あと対物レンズ径を1cmほど小さくすると真横以外のアングルで許容幅が大きくなると思います。

ISO80でこの焦点距離で写すとシャッター速度は1/4秒。カワセミなど動きが止まる野鳥でなければこのような条件では写せません。
また、この日は風も無く、またこの子が止まっている枝も太かったので被写体ブレすることなく写すことができました。
それでも6枚連写しかできなかったので導入と敏速な操作を必須とする撮影と言えるでしょう。
また、テレ端(3600mm相当)を使わずに少しだけワイド側に振っている(3100mm相当)理由は、経験的なものですが画質がズームテレ端では極端に低下するということからです。S100の場合、実質1000mm~3600mmの範囲でズーム撮影ができますが、私が使用する範囲は1000mm~3000mmです。2500mmぐらいで、明るい環境で、近い距離で写せれば画質はかなり良いと思います。

デジスコの場合、撮像素子が小さいこともありトリミング画像はあまりオススメできません。
撮影に慎重さは要求されますが、低ISO感度で適度な高焦点距離を使ってドアップ撮影をお楽しみください。是非、プリント画質にチャレンジしてみてください。

※PowerShot S100の場合はISO400まではプリント画質と言えます。暗い環境なら場合によってISO800も選択肢に入ります。

投稿者 たーぼ♪ : 2012年01月23日 23:34

コメント

たーぼ♪さん、おはようございます。
どアップ撮影は、私も憧れの撮影です。
どアップ撮影がいかに難しいか昨年の
デジスコ写真展で分かりました。
昨年撮った距離6mの場所は、
心無いカメラマンが荒らしてしまい、
撮れなくなりました。
今は、12m位の距離で撮っています。
カワセミの住処は、大切にしたいものです。

投稿者 きになる君 : 2012年01月27日 07:50

きになる君さん

どアップの楽しさはまた格別なものがありますね。
例えば餌付け場所で4~5mで写すということをすれば簡単なのですが、私は餌付け場所で写すことが嫌いなので、自然のポイントでがんばっています。
それでも、運よく6~7mの距離で写せることもあり、そんな日は嬉しくなってしまいます。
作例、拝見しました。12mであの画質ならOKだと思います。野鳥を驚かせずに写した写真こそ価値があります。
せっかく近くで写せる場所があるなら、撮影者皆で大切にするマナーは重要ですね。

投稿者 たーぼ♪ : 2012年01月31日 12:51