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2012年10月02日

第一回 【でじすこや】フォトコンテスト 受賞作品発表


このでじすこやフォトコンテストは
「お客様のために【でじすこや】主催で、肩肘をはらずに気軽にチャレンジできるフォトコンをやりたい」
と、冨野店長から相談を受けた時、「本当に応募してくれるの?」と心に疑問符をつけていました。
そして「デジスコの仲間は絶対に期待に応えてくれます」と本人の熱意におされ催行に至った経緯があります。
結果は店長の読みを上回る応募数(200作品以上)、そしてオーディエンス投票数。
皆様のデジスコに対する熱い気持ちが伝わってくる盛り上がりを見せていただきました。
作品応募頂いた写真家の皆様、オーディエンス投票頂いた皆様、この場をお借りして
心より御礼申し上げます。

さて、今回は「ドアップ写真の部」と「引き写真の部」というデジスコならではの部門設定での開催。
デジスコの特技である長い焦点距離を生かしたドアップ。
そして、デジスコでも引きの写真で作品が写せるというデジイチなどに対するチャレンジ。
この部門設定はなかなか面白い結果を見ることができました。


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■ドアップ写真の部

まずはドアップの部のサムネール画面を見てください。色とりどりですっきりした絵がずらりと並んでいます。
この画面を見るだけでも楽しいと思います。そして、作品ひとつひとつに作者の思いがこもっていて
飽きることなくドアップ作品を100点以上拝見できました。見応えがあります。

このドアップ写真は大きく鮮明に写せば良いというものではなく、得票数の多い作品を見ると
いくつかの特徴をみつけることができます。
・限られた画角の中に主役を配置し、窮屈に感じさせない。
・見せたくない部分は撮影時に画角からはずす。または、トリミングを前提で撮影する。
・被写体の切り方を工夫してバランスを作る。
・背景、前景のボケを使って遠近感や奥行きを表現する。
・背景の色合いや明るさ、柄をスッキリさせる。
・花や緑を使って主役を引き立たせる。
・被写体の一部分を強調させインパクトを与える。
野鳥写真では軽視されがちなドアップ写真ですが、実際にやってみると奥が深く簡単なものではありません。
今回の応募作品には作者の芸術的・社会的なセンスが光るものがたくさんありました。

グランプリ受賞の「狩るモノと狩られるモノ」はコミミズクの鋭い目を画角の主役として、胴体をかるくぼかし、
ネズミの姿を役モノとして適度に配置した素晴らしい作品です。この作品の凄さは画角の切り方だと思います。
これよりアップでも奥行き感が薄れ、また引いてしまえば押し出しの強さがそがれます。
主張したい気持ちをしっかり絵にできるデザインセンスが光る作品です。
作者のコメントどおり、「この瞳で見つめられたら逃れる術はありません。ネズミも、私も。」
マイワシさん、グランプリ受賞おめでとうございます。

グランプリ:マイワシさん 16票 「狩るモノと狩られるモノ」-1066


準グランプリ受賞の 「薄暗い森の中で・・」 、薄暗い森の中で作者の鼓動が聞こえてくるような雰囲気が伝わってきました。
前ボケから見るとマミジロの姿がギリギリ入る隙間から写されているのでしょう。超スローシャッターでありながら
機材・被写体ともにブレも無く鮮明に写されていることから作者のスキルの高さを知ることができます。
被写体頭部背景の明るめの背景、そして淡い緑の前後ボケ、モノトーンの被写体が品良く引き立っています。
被写体の配置・色合いの配置・奥行き感・撮影スキル。見事な作品です。
shin-1さん、受賞おめでとうございます。

準グランプリ:shin-1さん 14票 「薄暗い森の中で・・・」-1070

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■引き写真の部

デジスコ写真家が「引き」と言っている作品の半分はデジイチ写真における「アップ」に該当しそうな大きさでした。
どうもデジスコの世界では皆さん大きめ大きめに被写体を写す傾向があるようですね。
それでも、今回の応募作品はデジイチ作品に劣らず肩を並べることができるような作品ばかりでした。
狭い画角の中に飛翔している被写体を捉えるなど、機材の進歩はあってもなかなかできない
ハイパーテクニック写真の多さにも驚かされました。

引き写真の部で得票数の多い作品をみると
・背景の中に小さくても被写体を浮き出させる。
・花や実、若芽など役モノとのコラボレーション。
・環境や生態を理解できるようにする。
・静と動との対比をつける。
・ボケ味を生かす。
基本的に写真の表現力を持った作者なら、道具の特長を生かして作品を作りこめるということがわかりました。
デジスコで引きの写真をもっとたくさん楽しんで頂きたいと心から思いました。

グランプリ受賞の「タマシギ風景」 たくさんの要素がまざり、一つの絵になった素晴らしい作品だと思います。
主役であるタマシギが水面に写りシンメトリーを形成、さらに静かに歩く姿の中にクチバシから落ちる水滴。
タマシギの生息する理想的な環境をそのままイメージできていて普通に自然な雰囲気が良いです。
そして、作者の絵画的なバランス感覚。素晴らしい。お手本にしたい秀作です。
ankouさん、グランプリ受賞おめでとうございます。

グランプリ:ankouさん  17票 「タマシギ風景」-2022

準グランプリ受賞の「紅一点」  残暑が厳しい真夏のイメージがある季節に「雪」、これは意表をつかれました。
この作品はトリックアートのような不思議な感覚を覚える面白い作品だと思います。下から煽って撮影している目線と
太い樹木の片側にとりついた雪。そしてその反対側にいるアカゲラ。垂直に見える樹木が実は斜めであったりします。
清楚なモノトーンの世界に赤い羽根が際立って、まさに「紅一点」。技術的に高評価すべき点もたくさんありますが、
こういう不思議な感覚を楽しめる作品は初めての体験でした。すべてが絶妙です。
せおとさん 受賞おめでとうございます。

準グランペリ:せおとさん  15票 「紅一点」-2052

投稿者 たーぼ♪ : 2012年10月02日 03:56

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