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2015年06月22日

静と動 


Canon EF600F4.0/x1.6/Canon EOS1Dmk2



TSN-884/TE-11WZ/12-32/LUMIX GM1

デジイチ(写真 上)とデジスコ(写真 下)の代表的な作例を見てください。もちろん、条件が揃えば上下逆転の作例もありえますが普通はこんな感じでしょう。

シャッター速度が1/1000秒出せればカメラの応答性の速いデジイチならこんな瞬間を切り取ることができます。たまたま画角いっぱいいっぱいを使った構図になっていますが、これを2倍ぐらい引いて(半分の大きさで)写しても絵的には充分使えるし、撮影は数段簡単になります。やはり、超望遠レンズ(長玉)での野鳥撮影には他に真似のできない優れた機能を持っています。

デジスコの特徴はデジイチの数倍の焦点距離から写せるというメリットです。同じような距離から写せば下のような写真を写すことができます。まあ、ここまで大きく写す必要もありませんが、デジスコ普及をライフワークにしている私の作例はついついこんな風になってしまいます。

最近はデジスコシステムで動きのある撮影を具現化している方も何人かいらっしゃいます。もともと光学システムが明るく、大口径カメラレンズを上回る明るさをもっているデジスコですから、理屈から言えば動きのある被写体の撮影もできるはずなのです。
しかし、ここで2つの問題にぶつかります。

【画角が狭い】
コンデジを使ったデジスコシステムは対物レンズとCCD(CMOS)の面積比がデジイチ以上に(明るく)有利なのですが、使用可能な焦点距離が1000mm以上というケースが多いので画角が狭く被写体が大きくなってしまいます。デジイチで横飛びをする被写体を狙う場合は、止まっている場所を飛ぶであろう反対側の端に置き、通るであろう場所に置きピンをして半押しのまま待ちます。飛ぶ瞬間から連写をして運よく狙い通りに画面の中に収まれば成功です。
デジイチの場合、実用的には500mm程度の画角であれば被写体との距離・被写体の大きさ・飛んだ時の反応などいい感じのような気がします。
上級者ほど画角を狭くしても写せますし、近づいての撮影・適度な画角の判断など成功率をあげる要素が増えます。
デジスコの場合は、コンデジを使わずに短い焦点距離で大きなCMOSを持つデジイチを使い、光学系の焦点距離を短くするコリメート設計をしたシステムで写すのが良いと思います。これで、そこそこの明るさを保ち、画角を狭くすることができるので一つの方法になると思います。

【カメラの応答性が遅い】
最近のコンデジは驚くほど応答性が良くなりました。しかし、インターフェイスである液晶画面の映像は相変わらず少し前の時間を映し出しています。仮にデジイチのように半押しで置きピンをして飛び出した瞬間にシャッターを押してもほとんどの場合、画角に入っていないことが多いと思います。
シャッターを押した瞬間の0.5秒~1秒前まで遡って記録する機能をもったカメラもありますが、もう少し使いやすくなれば良いのですが・・・
これは、デジイチのライブビュー撮影でも同様なことが起こるはずですから光学ファインダーで写すデジイチ撮影には敵わないでしょう。
デジスコでトビモノを写している人々は(苦労しながら)ファインダーやシャッターラグなどの遅れ以上の先読み撮影をしているのだと思います。
デジイチ撮影ですら飛び出す瞬間を予測して写すわけですから(笑)

静と動、両方を同じ道具で写せたら撮影も楽しいと思います。しかし、なかなか思うようには行かないようです。経済的な面・体力的な面・技能的な面など個人差もありますが、「静」にはデジスコ、「動」にはデジイチと道具を使い分けることができれば撮影の幅が広がるのだと思います。

上級者はデジイチで「静」を写します。決してドアップではありません。「写真」としての美しさをカメラレンズ・デジイチボディーで表現します。実は「静」の中にも奥深いものがあります。もちろん、デジスコは「静」が得意なわけですからデジイチ上級者に負けないような写真にチャレンジしてもらいたいと思います。


もちろん デジスコらしい「ドアップ」も忘れずに(笑)

投稿者 たーぼ♪ : 2015年06月22日 07:57

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