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2016年01月06日

【カメラ情報】 2016年のデジスコ用カメラ

デジスコに相性の良いと言われた1/1.7型CMOSが姿を見せなくなり、また、超高倍率機・大型CMOSハイエンド機に2極化され、一番ユーザーの多かったIXYのような汎用コンデジは残念ながらスマホに移行してしまった。高画質を狙うデジスコにとって大型CMOS(と言ってもm4/3や1インチ)のハイエンド機は喜ばしいのであるが、デジスコを身近に楽しんで頂くには「スマホ」では画質的に楽しめないようである。
すでにガラパゴス化していると言われるデジスコであるが、結果から言えば野鳥撮影には物理的に有用な撮影手法であるため一部のコアユーザーはより高みを目指して探求を進めていくであろう。追い風としては電子シャッターで無振動撮影ができるシステムとして、デジスコ撮影に有意義な機能を汎用化させる方向で進化しているのでカメラは高価になるものの上位機種のアルゴリズムで一部の機能だけパッケージングしたコンデジやミラーレスカメラが伸長するであろうことが予測される。


現状でのトレンドは4K動画&フォトであろう。800万画素クラスの静止画が動画撮影後に切り出せるというイメージである。800万画素と言えば名器S80と同等の画素数であるが、画質はあまり期待しないほうが良い。現状は15~30fpsであるが、今後は30~60fpsに向っていくと思われる。しかし、コマ数を多くすれば記録に必要なエネルギーが超大となり、伝達と発熱がボディーの大型化につながってコンパクトという言葉から遠ざかって行くであろう。フォトに関しては4Kから8Kへの可能性は出てくる気がする。何故なら、8K動画は先に述べた発熱が原因で軽小から重大に移行し、一眼レフボディーやビデオカメラというか、コンシューマの世界から離れることになる。しかし、8Kというのは大きな謳い文句なので、実用的な8Kフォトに姿を見せる予感がする。撮影時間を短くすれば問題も解決する。私が企画担当ならハイエンド機に装備したい。
AFの進化や撮影タイムラグの縮小、耐ISO性能、アート系モディファイなど幅や奥行きが広がって行くが静止画の画質に特化した部分は残念ながら訴求力として難しいので力が入らないような予感がする。

Panasonic LUMIX GH4・GX8・G7など4Kフォト機種。 

トップのGH4は動画撮影アプリケーションなどに魅力はあるものの、1.6M静止画については同スペック機種と大きな差を感じない。4Kフォトがついていて1.6M静止画ならG7が半額で買える。GH8は2Mの静止画が写せることと、それなりに放熱効果も高いので4K動画&フォト、2M静止画という位置づけで納得できる。GH4の次機種GH5も噂されているが、ひょとして8Kフォトがついてきたら面白いかも知れない。
但し、4Kフォトはデジスコ野鳥撮影においては明るさが必要なことと、被写界深度が浅いので向きによっては1~2コマしか有効でないことも念頭に入れておく必要がある。真横に飛んでくれれば成功率も上がるが画角が狭いので入る枚数も限られてしまう。

GH4 ★★★★
GX8 ★★★★☆
G7  ★★★★☆

LUMIXにはGF7・GM1などミドルクラスの汎用機もとり揃えられている。価格がリーズナブルなのに撮影機能などベーシックな部分は上位機種と遜色なく使え、むしろボディーが小さく軽いこともありデジスコには有用な場合が多い。オススメはGM1S。すでにGM1に12-32㎜レンズをつけた構成で撮影データがあるように実績的にも素晴らしい結果が出ている。AF速度や連写性能など十分な素質を持っている。

GM1 ★★★★★ 安くて良い
GM1S★★★★☆
GM5 ★★★★  EVFは良く見えない

レンズ
20mmF1.7Ⅱ ★★★★★ KOWA TE-11WZ、スワロSTXとの相性
12-32㎜    ★★★★☆ ズームアイピース・単焦点などスコープアイピースと相性抜群


Olympus OM-D E-M1

サイレントモードによる電子シャッター撮影ができるので、デジスコ用途に一気に有用な位置づけになりそうです。メカニカルシャターはしっかり振動して画質を荒らすのは予想できるので、サイレント撮影に期待したい。マイクロフォーサーズなのでレンズに関してはLUMIXと共用なので問題なく使用できそうである。個人的には発色や解像感はOlympus推しなので、余裕ができたら本体を買いたいと考えている。

E-M1(評価できず)


Nikon Nikon1 J5・V3

動画に弱いニコンの風土であっても4Kフォトについては静止画の範疇であり、J5で片鱗を見せる形となった。ニコン1シリーズはコンデジの上位進化ではなく、デジイチのベースのアドバンスドカメラという位置づけなので、カメラファンにも入りやすい領域である。1型CMOSはデジスコにとっては最適に近いセンサーですでにニコン1でのデジスコ写真実績に裏打ちされている。解像感を出すためにピクセル等倍ではザラザラ感があった経緯もあるが、現状では品良く解像感と滑らかさを両立させている。ハイエンド機はV3であるが4K機能などは無い、しかしながら普段使いを含めてなんの不満も感じない素晴らしいボディーである。もうすぐ、次機種が出ると思われJ5での4Kフォトをさらに使いやすくアレンジしてくると期待している。J5は標準レンズ搭載で4万円台で購入できるリーズナブルさがありオススメ度は高い。

V3 ★★★★☆
J5 ★★★★☆

レンズ
18.5㎜F1.8    ★★★★★ KOWA TE-11WZ、スワロSTXとの相性
初代10-30㎜   ★★★★
10-30㎜ PD   ★★★★
 

SONY CyberShot DSC-RX100初代・M2・M3・M4

レンズ付きの1型CMOSコンデジはCANONとSONY。CANONのG3X・G7Xがスコープと相性が良くないのでこの領域ではSONYのCyberShot RX-100シリーズとなる。初代・M2に関しては非常に高いデジスコ実績もあり、しかも継続販売されて3~4万円で買える文句なしのトップオブデジスコカメラと言える。M3/M4とレンズも変わっているのだが、実験的評価では充分相性が出るのでFシリーズでセットすれば新たなデジスコが楽しめそうである。メモリーをCMOSに積層したM4については個人的に興味があり、電子シャッターにおいてコンニャク現象が出ないということは解像感をスポイルしている現象が減ってることは確実なので4Kも含めてとても魅力的なカメラと言える。

RX-100初代  ★★★★★ 安くて良い
RX-100M2   ★★★★☆ バリアングル液晶はいまひとつ
RX-100M3   ★★★★☆ もうちょっと頑張ってM4を
RX-100M4   ★★★★★ 期待を込めて・・

CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-100/100PRO/ZR60

1/1.7型CMOSの高級機は現状ではこの一種しかなくなった。興和TSN-VA3と合わせて使うのであるが、カメラの質の高さと画質に驚かされる。特にEX-100PROは倒立像表示ができるのでP556に直結してプリズム抜きユニットを構築すると過去最高の画質が得られた。もちろんTSN-884/774との組み合わせでも画質の良さには驚かされる。但し、1200万画素なのでダイナミックレンジは広くとれるものの、使用用途によっては画素数が不足する場合もある。しかし、1/1.8CCD時代の画質みたいで好感が持てる。

HIGH SPEED EXILIM EX-100 ★★★★ VA3が必要


HIGH SPEED EXILIM EX-ZR60

1/2.3型にも候補はあると思われるが、10倍を超える高倍率レンズを搭載しているものがほとんどで、ケーススタディーとしてHIGH SPEED EXILIM EX-ZR60を紹介する。実はEX-100のハイスピードシステムを継承していて、機能を見るとビックリするぐらいのベーシックな要素が含まれている。まさにハイスピードでありデジスコ撮影になんら不満は無い。しかし、やはり光学10倍ズームレンズを搭載し、鏡筒がニョキニョキ伸びてくる。幸いなことにTSN-664Mに装着できるTE-17HDと相性が良いので面白い。
同社のEX-FC500Sでもフィットする。このアイピースを使えばこれ以外の1/2.3型コンデジにも候補はありそうであるが、起動・AF・記録スピードや連写機能などなかなかこれに及ぶものはない。

HIGH SPEED EXILIM EX-ZR60 ★★★★ TSN-664M/TE-17HDの組み合わせのみ

今回はオススメできそうなカメラのみを候補にあげましたが、多少、苦労すれば使えるカメラも多いと思われます。デジスコで使えそうかどうかの相談は随時対応しています。遠慮なくお問い合わせください。

■お問い合わせは【でじすこや】

投稿者 たーぼ♪ : 2016年01月06日 11:28

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