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2009年07月14日

Q.コンパクトデジタルカメラではCCDが多いのですがCMOSとCCDどちらがデジスコには向いてるのでしょうか?2/3インチ型 、1/1.8型、1/1.72型、1/2型 とたくさんのセンサーサイズがある中で一番デジスコ向きなのはどのサイズなのでしょうか?また、有効画素も高画素化して1画素の面積も減ってると思うのですがどの位の画素数が一番良いのでしょうか?

A.CCDやCMOSは撮像素子と呼ばれフィルムカメラのフィルムに相当する部分です。
デジタル一眼レフカメラではCMOS搭載の機種が増えてきましたが、コンパクトデジタルカメラではCCD搭載の機種が多いのが現状ですね。
CCDの優位性は、CMOSよりも相対的に感度が高くノイズが少ないことです。
CMOSはCCDよりも安価に製造可能で消費電力が少ないことと白飛びやブルーミングが発生しない長所がある反面、低照度(暗い被写体など)の時には素子が不安定になりやすく、撮影画像全体にノイズや縞ノイズが出やすい傾向があります。
ノイズを補正する回路が別途必要になり、結果コストアップにつながるためコンパクトデジタルカメラにはCCD搭載の機種が多いのでしょう。
今後の技術向上とコストの面の改善でCMOS搭載のコンパクトデジタルカメラも増えてくるかもしれませんが、現状では各カメラメーカーから発売されているコンパクトデジタルカメラの大半がCCD搭載機種のため、向き不向きに関係なくデジスコ用カメラの選択肢はCCD搭載機種に限られてきます。

次に撮像素子のサイズですが、サイズが大きいほど画質面で有利になります。
また、同じ有効画素数でも、撮像素子が大きい方がよりボケ味の綺麗になり発色も忠実になる傾向があります。
最近は有効画素数が増加の一途で1画素あたりの面積も小さくなっている傾向ですが白飛びがしやすくなり高精細CCDのためレンズの性能に左右されてしまうデメリットがある反面、トリミング耐性があり大きなサイズのプリントをする場合には画素数の恩恵を受けることができるというメリットもあります。

当店では数ある機種の中から撮像素子(CCD)の大きさと画素数のバランス、撮影画像の画質を検証した結果からデジスコ用推奨カメラをお勧めしています。
現時点では以下の2機種です。

・キヤノン IXY DIGITAL 2000IS:1/1.7型CCD 総画素数約1240万画素
・SONY Cyber-shot DSC-W300:1/1.7型CCD 総画素数 1390万画素
※現状では、デジスコ用としては1/1.7型CCDサイズクラスが主流です。

□撮像素子の呼びサイズについて
撮像素子は、1/2.5インチ、1/1.7インチ、2/3インチなどインチ単位で呼ばれています。
(日本の規格表示では、1/2.5型、1/1.7型、2/3型など)
このサイズはイメージセンサの撮像面の実寸を示すものではありません。
実寸は以下の通りとなっていますので、ご参照ください。

※CCDサイズ、幅(mm)×高さ(mm)
・1/2.5 5.76×4.29
・1/1.7 7.60×5.70
・2/3 8.80×6.60

投稿者 kasumi : 2009年07月14日 09:40