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2015年08月02日

【エッセイessay】 ③ 野鳥を撮影すること


バードウォッチング(BW)を楽しんでいると、見た鳥を写してみたくなってしまう。私ももともと写真撮影趣味があったので手持ちの300mmレンズを取り付けカワセミなどを写すようになりました。
まだまだ新米のバードウォッチャーですから野鳥の習性も良くわからず、写そうと思って近づくと飛んで逃げる。逃げない距離から写せばなんとか写るけど、カワセミがただの青い粒にしか写らない。
しからば、と焦点距離が2倍になる「テレコンバーター」(テレコン)を装着して写すがそれでも小さいし、しかもブレブレ写真の量産工場状態。
当時はまだフィルムカメラだったので、フィルム代と現像プリント代でお小遣いは消失。やはり良いレンズを買わないと良い写真が写せないんだ!と確信し、CANONで当時新発売の100-400mmという白い望遠ズームレンズを買いました。結果はあまり変わらず失望の積み重ね。
先輩から三脚・雲台を使うことや人為的に近寄れる状況を作り近くで写すことを学ぶ。いわゆる『やらせ』『餌付け』という撮影技術です。まあ、それなりに写せるようになりちょっと嬉しかったことを覚えています。

それと同時にBW仲間とは違う方向に進むようになり、気がついたら女子たちとのBWからも遠ざかっていました。

そこはお花畑にいるような平和なBWの世界ではなく、写真を写し見せ合うことでいろいろなコミュニケーションもありますが道具や技術・知識で上下関係ができてしまう戦いの世界。どんなに知識があっても道具がショボければ上に行けません、逆に道具が良ければ良い写真が写せる可能性が高くなります。当時サラリーマンの私にはお金も無ければ写して研鑽する時間も無いという環境でした。
ここで進むべき道はいくつかにわかれます。
1、借金をして100万円オーバーの機材を購入する
2、出世を諦め、仕事の手を抜いて撮影の時間を作る
3、戦いを諦め、それなりに楽しむ?
私の性格だと3、はないです。
結果的には1、最初に買った長玉は500㎜F4でした。これで充分戦えるはずだったのですが、ここは深~い沼の入口でしかありませんでした。

時はデジタルカメラの創生期、30万画素から始まったデジカメが数年で300万画素に、そしてEOS D30(当時30万円ぐらい)で私もデジタルデビュー。翌年にはEOS 1D(400万画素)、三年後にはEOS 1Dmark2(800万画素)、それから1年ちょっとでEOS 1Dmark3、ひとつ飛んでEOS 1DX。カメラボディーだけでもこれらを含めて10台。レンズは書くのも怖いのでやめますが恐ろしいお金を使ってしまいました。
人間、満足という精神状態はそれほど続くわけではなく、メーカーは新しく性能アップした新製品を弱みにつけ込んで魅惑的に登場させます。もちろん、「写した写真」で語れば良いのですが、すでにここでは買い物ジャンキーになって「物」を語っていました。WEBサイトの反応も新製品を使ったレポートに反応が強いので、調子にのって「人柱」状態。成功もあれば失敗も、いや大失敗もたくさんやらかしました。

話が少しそれてしまったので本題に戻すと、『ヤラセ』『餌付け』環境での作例は一般の人には「すごい!」「かっこいい!」の賛辞を簡単にもらえるわかり易い画を写すことができますが、写していても感動が少なく・・・そう、刺激が最初だけしかないんです。もちろん、写せた写真にも心が宿らず人の心も動かせません。あるとき、WEB掲示板で「やらせの写真はつまんないなぁ~」ってビシッっと言ってくれた友人に今でも感謝しています。
その時を機に、ヤラセ写真は写さないことに決めました。私はヤラセを全否定しているのではなく、私は「やらないこと」にしたとご理解ください。

結果、元カノ、いやBW女子たちとの関係も戻りその中で野鳥写真を楽しむようになりました。



続く

投稿者 たーぼ♪ : 2015年08月02日 23:11

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