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2016年02月26日

デジスコが野鳥撮影に有利な理由 その4

④セミオートフォーカス撮影ができる。

焦点距離1000㎜クラスのピント合わせはどんな撮影機材でも遅く、かつ精度が低くなります。
問題を解決するためにはより大口径で光量を増やした精度の高いレンズとAF機能の高いカメラボディーが必要となります。(予算150~200万円クラス)
結論的には焦点距離を落として撮影条件の妥協点を見つけていくことで、より性能を生かした撮影ができることになり、光量にもよりますが500~800㎜程度がプロ用機材では主に使われる焦点距離となります。
もちろん、AF機能も本来の能力を発揮できるので、より、合理的と言えます。

さて、デジスコにおけるAF撮影ですが、すべての距離に対するAFではなく、スコープのピントリングである程度の範囲までピントを追い込むという工程が入ります。イメージ的には焦点距離1000㎜程度で10m先のメジロを写すときに前後5㎝ぐらいに追い込めれば充分と思われます。その範囲であればカメラのAFが正確に合わせてくれます。計測したわけではありませんがよほど暗い(コントラストの出ない)環境で無ければ、野鳥を充分撮影できるAF速度であると言えます。


ピントリングで前後5㎝に被写体を追い込む・・・というと、凄く難易度の高い作業のように思えるかも知れませんが、スコープで野鳥観察をする時の要領よりも大雑把で良いレベルです。
「見えているものを写す」という撮影方法ですから、良く見えるためにピントリングを回すという工程です。
但し、光学ファインダーと異なり液晶画面(EVFなど)を見るわけですからリアル感は劣るでしょう。しかし、最近の液晶上のピント表示はプログラム的にもピント面を強調し、高画素化でリアル感を出し、表示速度を速めているので撮影には十分な情報を見せてくれます。

 実際のフィールドにおけるセミオートフォーカス撮影は、野鳥が出現したら最初にピントリングによる大雑把なピント合わせは必須です。そこでレリーズを半押しして、AFが合焦すればそのまま撮影に入ります。もし、合焦に至らなければもう少し追い込みます。慣れてくれば1~2度の作業で撮影に入れます。

 体験的に不思議なのは、一回合わせて撮影に入ると、その周辺で動く野鳥に対しあまりピントリングを頻繁に触っていないということに気づきます。思いの外、AFで合わせることができる領域って広いのです。
上級者の撮影方法として半押ししてピントリングを正確に的確に追い込んで撮影するというような場合もありますが、すっきりした背景でバランスの良い大きさに撮影するときはAF併用で正確に写せます。

「デジスコはピント合わせが難しい」と言われることの多くは焦点距離を長くしすぎているケースがほとんどでしょう。焦点距離1000㎜と2000㎜では撮影難易度は倍以上になります。もちろん、4000㎜となるとピント合わせのリング操作の振動ですら大きく強調されAFが機能しないこともあります。
初心者は短めの焦点距離で体験を積み、徐々に長いものを体験すればすぐに2000㎜ぐらいまでの撮影はできるようになります。最初の数回で「難しい」と諦めないことも肝要と思います。

高倍率コンデジやデジイチで焦点距離1000㎜以上のピント合わせって結構難題です。ましてや光量の少ない時はさらに難しくなります。
スコープのピント合わせって慣れると薄暗い時でもそんなに苦労せずにできるし、そんな状況でも液晶画面は良く見えるように表示してくれるものもあります。
大雑把な手動によるピント合わせという工程はどうしても必要ですが、デジスコ用デジカメのAFってスコープで見えている映像でちゃんと作動してくれます。

セミオートフォーカス撮影、超望遠撮影では最良・最強かも知れません。

デジスコが野鳥撮影に有利な理由(リンク)

①野鳥の出現率の高い朝夕、薄暗い場所での撮影に適している。
②遠くから野鳥を写せる焦点距離を持っている。
③焦点距離1000mmを超える領域から3倍程度のズーム撮影ができる。
④セミオートフォーカス撮影ができる。


投稿者 turbo : 2016年02月26日 14:12

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