2016年07月27日

【デジスコの特徴】 入門編(2016年版)  目次 

焦点距離3000mm超の望遠撮影ができるデジスコ。

主に野鳥撮影に使われるデジスコは、どんな特徴があり良い撮影ができるのかを考えてみましょう。
焦点距離300mm以上の望遠カメラレンズを使ったデジイチシステムや天体望遠鏡をベースにした直焦点レンズシステム、超高倍率コンデジなどいろいろな機材があるなかでの特徴を考えてみます。

(記事は2011年8月16日~8月24日までの連載記事を現在のデジスコに合わせてリライトしています)

①デジスコとは
②こんなに大きく写せます
③こんなに遠くから写せます
④こんなに鮮明に写せます
⑤撮影時間帯・条件が広がります
⑥コリメート法
⑦明るいF値
⑧軽量・コンパクト・安価なシステム

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【デジスコの特徴】入門編  ⑧軽量・コンパクト・安価なシステム

【デジスコの特徴】 入門編(2016年版)シリーズ

超望遠撮影機材に求められることは、焦点距離・明るさだけではなく、重量や大きさなど機動性に関わることや、購入する際の価格もポイントとなります。

代表的なデジスコシステムは重量4~6kg、対物レンズ口径φ80mm、価格40万円程度(φ60㎜の場合は20~30万円程度)となります。
ロクヨンシステムが重量14kg、対物レンズ口径φ150mm、価格140万円程度とすると重量・大きさ・価格とも1/3以下となります。

しかし、焦点距離は3倍、明るさも倍以上となるとスペック的にはプロ用カメラレンズ撮影機材以上のポテンシャルがあるばかりでなく、コストパフォーマンスも絶大と言えるかもしれません。

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2016年07月26日

【デジスコの特徴】入門編  ⑦明るいF値

【デジスコの特徴】 入門編(2016年版)シリーズ

デジスコは大きな焦点距離と同時に比較的明るく写せる性質を持ったシステムでもあります。
これもわかりやすく表現してみましょう。スコープの接眼レンズを通して結ばれた像は小さくはなりますが、光を集めて明るい像となっています。この、充分に明るい像をコンデジで接写するわけです。
従って、集光力の大きいスコープであればコンデジのレンズの明るさと同じ明るさで写せることになります。

例えば、前述のシステムの明るさは

【合成F値】=【スコープの焦点距離/接眼レンズの焦点距離Xコンデジの焦点距離(レンズに書いてあるf値)】/【スコープ対物レンズ径】

(ワイド側)840mmではF1.7~(テレ側)3150mmではF6.3となります。実際にはコンデジの明るさ以上にはならないのでF2.0~F6.3での撮影となります。ちなみに、プロ用カメラレンズ撮影機材の場合、対物レンズ口径φ150mmの600mmF4.0/APSサイズカメラで780mmF4.0ですから、デジスコはいかに明るシステムであるかがわかると思います。(F値が小さいほど明るく写せるシステムとなります)


キヤノンEF600mm F4L IS USM 、重量5kgのヘビー級ですが、デジイチとの組み合わせで焦点距離600mm~900mm(CMOSサイズによって異なる)においてF4.0の明るさ。一番明るいとされている超望遠カメラレンズでもこのレベルです。


直径9cm弱の軽量なスコープで、840mmにおいてF2.0のデジスコ。

明るさにおいては敵なしと言っても過言ではないと思います。
※但し、撮像素子の大きさによりフロントテレコンバージョンシステムの明るさを享受できる度合いは変わってきます。1/2.3型>1/1.7型>1/1型>4/3型>APS-Cというように撮像素子が小さいほど明るいシステムを作りやすくなります。しかし、撮像素子を小さくし画素数を多めに設計すると明暗の階層(ダイナミックレンジ)が少なくなったり、耐高ISO性が脆弱になります。
デジスコ撮影においては1/1.7型・1/1型・4/3型の三種が適度と思います。

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2016年07月25日

【デジスコの特徴】入門編  ⑥コリメート法 

【デジスコの特徴】 入門編(2016年版)シリーズ

わかりやすく表現すると、スコープで見える拡大影像を、眼の代わりにコンデジを押し付けて撮影する方法です。
スコープの対物レンズ、接眼レンズ、コンデジと3段階で拡大ができるため他に類を見ない有利な超望遠撮影ができます。

例えば、対物レンズ口径φ88mmのスコープの焦点距離は510mm、30倍接眼レンズの焦点距離は17mm(60倍なら9㎜)、コンデジの焦点距離(ワイド側F4.9)28mm~(テレ側F18.6)105mmとすると、

【合成焦点距離】=【スコープの焦点距離/接眼レンズ焦点距離】X【コンデジの焦点距離(35mmフィルムカメラ換算)】

となるので、このシステムの合成焦点距離は、(ワイド側)840mm~(テレ側)3150mm(60倍なら約6000㎜)となります。
コリメート法はこの特性を生かして、野鳥撮影や天体撮影、顕微鏡撮影など撮影倍率を必要とされる用途に活用されています。

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2016年07月24日

【デジスコの特徴】入門編  ⑤撮影時間帯・条件が広がります

【デジスコの特徴】 入門編(2016年版)シリーズ

野鳥撮影の場合、夜明けと夕暮れに近い時間帯は特に出現する可能性が高く、警戒心も薄いので撮影チャンスと言えます。従来のデジイチシステムの場合はISO感度を画質が荒れるほど高く設定して高速シャッターで写さない限り日が高くなるまでは事実上撮影できず、また、夕暮れや薄暗い密林などでの撮影もできません。デジスコならこんな薄暗い条件でも焦点距離を抑えれば1000mmでf3.0以下という明さで、最低ISO・超低速シャッターで写すこともできます。

野鳥観察をしている人なら皆さん知っていることですが、特別な季節・特別な条件を除けば野鳥の活性は夜明けから3時間、夕方の2時間が圧倒的に高くなります。ヤマセミ撮影で夜明け直後に飛来した場面を600mm f4.0でISO1600で写してもほとんど絵になっていません。こんな時こそデジスコで写すのがオススメです。鳥も油断していますのでジッとしていることも多く写し放題です。しかも、2000mm f5.6~8、ISO100で無振動で鮮明画質で写せます。もちろん、日が上がってくれば動きのあるシーンを写せるカメラも多くなってきました。(明るい環境で動きのあるシーンを写すならば明るいレンズ装着のデジイチをオススメします)

もう一例、カワセミの撮影など一日楽しんでおられるデジイチカメラマンの多くは午後3時ごろになると撤収の準備に入られるようです。「これからは光が悪くなるから」という理由のようですが、光の色が赤くなり始めるからという意味と、暗くてシャッター速度が出ない、ISOあげると画質が落ちる・・・という理由があるようです。実は私はこの時間から撮影に出かけます。日中は餌付けでもしない限り数時間に1~2度の飛来頻度しか無い場所でも、夕方は何度も現れるし、カメラマンを気にせずにマッタリとたたずんだり、日の高い時間帯には絶対に見せてくれないようなシーンを「長い時間」「頻度高く」見せてくれるからです。

朝夕の薄暮~1時間はデジスコだけに許された楽しい時間帯ともいえます。

ヤイロチョウ・アカハラ・シロハラなど地面を掘り起こして地中の虫などを採餌する野鳥も、地面の乾かない日陰の暗い場所を餌場としていることが多いといえます。(忙しく動き回っていても必ずジッと動かずにいてくれる瞬間が生まれます)また、密林に覆われた暗いジャングルの野鳥を写すのにもデジスコは優れています。

野生生物の多くは薄暗い環境を好みます。薄暮の時間帯・薄暗い樹木の下・太陽が差し込まない密林などは野鳥が好みます。野鳥と出会えて写せる時間帯と薄暗い環境で撮影できるデジスコは野鳥撮影にもっとも有利な撮影法といえます。

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2016年07月22日

【デジスコの特徴】入門編  ④こんなに鮮明に写せます

【デジスコの特徴】 入門編(2016年版)シリーズ

鮮明に写すことができたサンプル画像をご覧ください。


作例全体のイメージです。2枚とも最短合焦距離5mからの撮影です。


下段の写真は、上段の画像をピクセル等倍にアップしたしたものです。画像をクリックすると原寸で見ることができます。(撮影データはEXIFに記録されています。トリミング以外の画像処理はしていません)

デジスコはカメラから発生するシャッター振動がありません。手ブレを押さえる工夫をしたシステムで慎重に写せば今までの機材では考えられないような超鮮明な画質で写すことができます。被写体が動かなければ1/10秒以下の超低速シャッター速度で写すことができるので画質を荒らす高ISO撮影の必要もなくなります。

【重要】鮮明で綺麗な画質で写す場合は次の3点は必須条件と考えてください。(振動波形を無視できるような高速シャッター撮影の場合は除く)
1. デジカメのミラーショックやシャッター作動振動・巻上げモーター振動があれば鮮明な画質は得られない。
2. 撮影時の手ブレや機材ブレがあると鮮明な画質は得られない。
3. ISO感度は可能な限り『最低感度』で撮影する。ISO感度をあげれば画質は荒れる。

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【デジスコの特徴】入門編  ③こんなに遠くから写せます

【デジスコの特徴】 入門編(2016年版)シリーズ


同じ大きさで写せる距離のモデルです。野鳥撮影の場合、野鳥に近づき過ぎれば飛んで逃げてしまいます。より遠くから写せるほうが写せるチャンスも多くなります。実際に同じ大きさで写す場合のプロ用カメラレンズ撮影機材との距離の比較をしてみました。

プロ用デジイチ機材の焦点距離を1000mmとすると、同じ大きさの写真を写す場合、デジスコの場合、3~4倍の距離から写せます。神経質な野鳥を驚かせることなくじっくり写せます。
経験を積むとわかるのですが、野鳥にも喜怒哀楽?の表情があります。野鳥に近づけば当然のことながら警戒した表情が中心になり、猛禽などは睨みつけるような顔つきをします。しかし、警戒範囲の外側から写すと、表情も穏やかになり写真全体の表現も変わってきます。野鳥に脅威を与えない写し方も野鳥写真のテクニックといえます。

何度も体験したエピソードがあります。海外での撮影ツアーなどでは、野鳥を発見後、デジスコの距離に合わせてバスを降りて、一旦そこから撮影を開始します。デジスコで撮影可能な距離ならばバスを降りてもほとんど逃げられないからです。そして、全員で徐々に近づいてデジイチカメラマンが写せる距離まで前進します。バスからの距離を1/3にできればデジイチカメラマンも撮影できます。同じ位置でデジスコカメラマンは3倍の大きさで撮影できているわけです。(多くの場合、デジイチで撮影可能な距離まで近づく間に逃げてしまいます) デジイチのお客様からは御不満も聞こえますが、海外撮影ツアーではデジスコの遠くから写せる能力が発揮され、デジイチよりも成功率が圧倒的に大きいためデジスコユーザーの方がたくさんの写真を撮影して持ち帰ることができます。

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【デジスコの特徴】入門編  ②こんなに大きく写せます

【デジスコの特徴】 入門編(2016年版)シリーズ

人間の眼の焦点距離は35mm~50mmと言われています。デジイチでしっかり写せる焦点距離は1000mmまで。
デジスコで標準的に使う焦点距離は1000~4000mmです。実際に大きさで比較してみてください。

15mの距離から鴨の置物を写してみました。

  人間の目やワイド系コンパクトデジタルカメラ中域。
  コンパクトデジタルカメラの望遠側
 野鳥撮影で最低限欲しい焦点距離
 手持ち撮影の限界、デジイチでも明るいレンズが必要
 デジイチ撮影の上限。デジスコ撮影のワイド側。
 デジスコ撮影で多用する領域(中域)
 デジスコ撮影の望遠側。撮影技術が必要。

15mの距離から写した場合、焦点距離は300mm以上無いと野鳥を写すには望遠性能が足りません。例えば焦点距離100mmのカメラで300mmと同じ大きさに写すためには・・・10m前に出て5mの距離から写さなければなりません。

デジスコでの実用焦点距離は1000mm~3000mm、エキスパートは4000mmぐらいまで使う場合があります。しかもコンパクトデジタルカメラ1倍から4倍までのズーム撮影ができるので、被写体の性質に応じた撮影が自在に、そして撮影者のセンスを生かすことができます。

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【デジスコの特徴】入門編  ①デジスコとは  

【デジスコの特徴】 入門編(2016年版)シリーズ

レンズ付デジタルカメラとフィールドスコープ(スポッティングスコープ)と呼ばれる地上望遠鏡を組み合わせ、コリメート法で撮影する撮影法とその総称です。

『デジ』タルカメラとフィールド『スコ』ープを組み合わせることから『デジスコ』と呼ばれています。
高倍率と明るいF値で撮影できることが特徴で、主に野鳥撮影用として活用されています。
また、システムが軽量・コンパクト・安価であることも大きな特徴です。

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2015年06月24日

【デジスコの特徴】 入門編  目次

焦点距離3000mm超の望遠撮影ができるデジスコ。

主に野鳥撮影に使われるデジスコは、どんな特徴があり良い撮影ができるのかを考えてみましょう。
焦点距離300mm以上の望遠カメラレンズを使ったデジイチシステムや天体望遠鏡をベースにした直焦点レンズシステム、地上望遠鏡をカメラレンズ代わりに使うリレーレンズシステムなどいろいろな機材があるなかでの特徴を考えてみます。

①デジスコとは
②こんなに大きく写せます
③こんなに遠くから写せます
④こんなに鮮明に写せます
⑤撮影時間帯・条件が広がります
⑥コリメート法
⑦明るいF値
⑧軽量・コンパクト・安価なシステム

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2011年11月30日

デジスコが野鳥撮影に有利な理由 その2

②遠くから野鳥を写せる焦点距離を持っている。

私たちデジスコファンも「画質」や「解像感」だけの話ばかりに終始するのではなく野鳥撮影の実践で使えるかどうかの追求をする必要があると思います。
実際には一般的な野鳥撮影においては圧倒的な優位性を持つデジスコですが使用目的がカワセミの定点撮影ということになると本格デジイチや止枝までの距離に応じた機材が有利な場合があります。

しかし、探鳥地に出かけて、野鳥の動きを観察しながら撮影するには、デジスコの優位性は無敵と言えるでしょう。

その理由は、野鳥と撮影者の距離関係にあります。
解像感マニア(私も含めて)たちはできる限り距離を短くして、機材の解像感の限界を高めようと無理な撮影に終始します。最短合焦距離がより短くなるようにスリーブを入れて2.5m仕様なんてことをする人もいました(笑)

最近のデジスコ画像掲示板やフォトコンテストの作品を見ると「鮮明さ」を売り物にした作品よりも環境が背景にあり、物語を語るような作品が増えています。デジイチのベテランカメラマンたちが昔から追求しているような作品をデジスコ写真家たちが写し始めたのです。

レンズやカメラの解像度が画質に大きく影響するのは事実です。しかし、近接しなければ空気の層を光が通る時の情報の損失は否めません。だから、野鳥に近づける技術を習得すべし・・・というのも正しいのですが、近づけば野鳥は逃げます。近づけば警戒します。どんなに愛らしい給餌シーンでも必ず警戒されているのです。

できれば、より遠くからできるだけ綺麗に写せる道具を使うべきだと思います。


今回のテーマを上図にまとめてみました。野鳥と撮影者(機材)の近接限界をイメージしたものです。


野鳥から見れば、遠くにいる人間はあまり気にならないのですが、鳥種の差はあるものの、それ以上近づいたら飛んで逃げるという距離を持っているわけです。ここでは「通常の近接限界」と同芯円で
「人馴れしていない地域での近接限界」を作っています。例えば、狩猟時期の九州や北海道の鴨類は人間から見て「すごく遠い」と感じる距離でも人の姿を見ると飛び去ります。

また、「餌付け・営巣近接限界」もイメージしてみました。カワセミの餌付け、ミルワームによる餌付けなどの場合、機材の最短合焦距離で写すことも可能でしょう。また、営巣時期も警戒しつつもタマゴや雛がいるので巣から離れられずこの範囲で撮影することができます。ブラインド撮影もこの範疇に入ります。※餌付け撮影や営巣場所での撮影を推奨するものではありません。

500mmクラスの手持ちデジイチの場合、ある程度画面に鳥を強調するためにはかなりの近距離まで近づかなければなりません。フィールドで見る「追っかけさん」たちです。近づかなければ絵にならないので飛び移る場所に近いところまで追いかけます。野鳥から見れば一番嫌なタイプですね。
餌付け場所はその反対で、野鳥を近づけて写すわけです。公園の片隅で素敵なステージを中心に5~10mぐらいの距離に機材がずらりと並んでいるイメージです。
ブラインドや、公園の水場&ハイドも仕切りがあることで野鳥が安心感を持って近づく手段のひとつです。
それと、営巣時期の巣の近所。ここは、給餌のためにしょっちゅう出入りするので近くで写せます。
しかし、どの撮影手段も野鳥にしてみれば迷惑な話ばかりで、どのような言い訳をしても、やはり撮影者のエゴと言えます。


1000mmクラスの本格デジイチの場合はどうでしょう。通常近接限界から適度な画角でトマリモノも飛びモノも写せる良いチョイスであると言えます。もちろん、より近くからもより遠くからも作風に応じて写すことができるので良いでしょう。
しかし、800F5.6/600F4/500F4/400F2.8・・・どれをとっても重厚長大(^^; 資力・体力・気力・技術力などたくさんの力が必要となります。

3000mmクラス デジスコの場合は、この守備範囲の広さが野鳥撮影のすべてを網羅する原点です。本格デジイチに3倍テレコンを入れてもデジスコのような絵は絶対に写せません。でも、デジスコでセンスの良い人ならば飛びモノすら写せてしまうのです。(一般的には画角が狭いため飛びモノ撮影は難しいといえます)

※光量があればデジスコでも鮮明に写せます(笑)

5mの距離ならドアップの超鮮明画像が、10m~30mであれば全身と周りの役物が一緒に写せます。50m~100mmの距離ならば、他にデジスコのように写せる機材はありません。

※100m先のコガネゲラ♂♀

遠くから写せる焦点距離を持つことが野鳥撮影に有利なことは一目瞭然です。


私はJTBさんとともに野鳥撮影ツアーを20回近く催行・随行しています。いろいろな撮影機材をお持ちの方が参加されています。本格的なデジイチ(ロクヨン・ハチゴローなど)、天体系直焦点などで撮影されている方もいらっしゃいますが、苦労のわりに成果が報われていません。長い焦点距離と、その焦点距離でも簡単に写せる「デジスコ」は群を抜いて優秀であると言えます。
※システムとしてきちんと完成したコリメートデジスコに限ります。「一眼デジスコ」ではありません。

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2011年09月13日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ⑨苦手な撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ


野鳥撮影の中でも飛翔写真など動きのある撮影条件では使いにくい面があります。私が飛翔写真を写す必要があるとしたら、迷うことなくロクヨン(またはヨンニッパ)を持ち出します。
何故かと言うと、一番大きな要因はデジスコは焦点距離が長過ぎるからという答えになります。飛翔している野鳥を写すには広い画画であればあるほど画面に入りやすくなります。あまりワイドに写すと被写体が小さくなりすぎるので、カワセミやヤマセミをイメージすると500~1000mmが良いように思います。どうしても被写体を大きくしたければ撮影後にトリミングをすれば良いわけですから。写しやすさを優先すべきと思います。

 また、デジスコの静止画のように羽の一本一本の筋まで見えなくてはならない必然性もないのでAFを利かせて高速連写で数多く写すことが良いと思います。
 デジスコでも飛翔写真に熱中されている方もいらっしゃいます。あえて、焦点距離を800mm程度に落としてシャッター速度を高めて広い目の画画の中に被写体を入れるという方法をとっているようです。
 最近は液晶画面や液晶ビューファインダー(EVF)も速度・表示画質ともよくなってきましたが、残念ながら光学ファインダーには追いついていないのが現状です。

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2011年09月12日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ⑦手軽に超望遠ハイビジョン撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

最近のコンデジにはハイビジョン動画も装備されています。デジスコはスチルと同様に動画も写せます。静かな森での撮影ならばステレオ録音ができるものもあります。デジタルビデオをセットしたビデスコでの撮影も良いとは思いますが、機材の補強などが必要で、重量や嵩が大きくなるというデメリットもあり、「手軽に」というわけにはいきません。その点、デジスコならば1000mm~3000mmのズーム機能もあり、画角いっぱいの野鳥の仕草をハイビジョンでおさえることができます。スチルも動画も同じ機材で写せ、操作もデジスコで慣れているので簡単です。

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【デジスコの特徴を活かした撮影】 ⑧得意な撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

やはり野鳥撮影が得意でしょう。野生の小動物や危険な動物(クマなど)にも良いと思います
。月の撮影程度の簡易な天体撮影は可能です。散策路からの少し離れた植物の撮影、昆虫の撮影も活躍できます。サーフィンなどの近づきにくいスポーツなどにも適性はありますが、ほとんど使われていません。また、高圧電線の鉄塔の検査や探偵業務などでも使われています。

 被写体までの距離があること、ドアップで写したいこと、薄暗い場所でも写せることなどに対応する撮影技術であることが言えます。

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2011年09月09日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ⑥取り回しの良さから生まれる作風

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

デジスコの重量は重くても6kg。片手でとりあえず持って小さな移動ができます。撮影現場でもこのハンドリングの良さは重宝します。例えば、デジスコの位置を1mずらせば枝かぶりが回避されるとか、高さを低くすれば樹木の空隙から野鳥を写せるなど簡単に三脚操作もできるので、撮影時に面倒に思わずに都度調整できます。
これがロクヨンなどですと、三脚操作に手間取ることと、手間取っている間に逃げちゃうなどと諦めて撮影機会を自ら捨てていることがあります。
デジスコは画角が狭いので、ちょっと動かすだけで作風が大きく変わることがあります。
撮影者の撮影アイデアやセンスを活かしやすい撮影法と言えます。

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2011年09月08日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ⑤軽量・コンパクトが活かせる撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

デジスコの機材総重量は3kg~6kg程度です。決して軽くはありませんが、肩に担いで歩けない重量ではありません。重量で問題となるのは、担ぐ重さよりも三脚を伸ばしたり縮めたりする操作時の腕などにかかる重量です。腕力の少ない女性が3kgの小さいデジスコを選ぶ理由はそこにあります。

 デジイチの場合をイメージすると、300mmF4(サンヨン)での手持ちシステムで約2kg。カメラ倍率を含めて450mmF4となります。デジスコのワイド側と比較すると同じ大きさに写そうと思えば被写体までの距離は概ね半分にしなければなりません。同じ距離からだと半分の大きさにしか写せません。いかんせん、通常の野鳥撮影には焦点距離不足です。デジスコ3kg、サンヨン2kg、この差は1kgもあるので小さいとは言えませんが、撮影中にずっと持って(首にぶら下げて)いる2kgと半分以上の時間三脚に乗せて自立している状態とでは明らかにデジスコのほうが楽になります。もちろん、サンニッパや50‐500ズームなどとの比較であればよりデジスコのほうが楽をすることができるわけです。
デジスコは1000mmF3から3000mmF6のズーム機ですから焦点距離による楽も合わせ考えるとなおさら女性にもオススメできます。
 画質重視の作品狙いとなるとデジイチシステムも600mmF4や400mmF2.8という巨大なレンズの登場となります。こんなレンズにも1.5倍テレコンつけるわけですから、野鳥撮影では明るさと焦点距離の両方が如何に必要かということがわかります。ちなみに、ロクヨンシステムで三脚・雲台を含めた重量は14kg(新型は2kgほど軽くなっています)。テレコン、カメラ倍率を含めて1200mmF5.6となります。画質重視のデジスコシステムの重量は6kg。1000mmF2.8~3000mmF6です。
 撮影機会は圧倒的にデジスコが多いことは前述のとおりですが、この重量差と実際の大きさ、扱いやすさの差は撮影スタイルに大きく影響を与えます。男性なら片手でも持つことができるデジスコは搬送のみならず三脚の伸縮や瞬時の移動も簡単にできます。私も体力はあるほうですが、さすがにロクヨンを持って日がな一日歩き回って撮影するなど苦痛以外のなにものでもありません。カワセミ・ヤマセミのトビモノ狙い以外でロクヨンを使うことはここ数年ありません。やはり、大砲は定点撮影用と割切ったほうが良いと思います。
 私の友人(ロクヨン使い)と何回も海外撮影をしています。彼はカワセミ系のトビモノでは天才的な才能のあるカメラマンです。10年近く、ロクヨンひとすじで出かけていましたが、現地ではカワセミが飛翔するシーンが極めて少ないこと、機材が重いこと、焦点距離が不足していること、明るさが足りないことを理由に、先回からロクヨンを諦め、デジスコをメインに海外にでかけるようになりました。もともとロクヨンを駆使できる実力者です。デジスコでの作品は腰が抜けるほど素晴らしい成果を出してきました。

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2011年09月07日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ④無振動が活かせる撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

デジイチの場合、「三脚を使うのが面倒なんだよ」「手持ちで手ぶれ補正かけてバシバシ写せばいいんだよ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。事実、私もサブ機で同様な写し方をすることもあります。しかし、焦点距離500mmを超えるシステムで手持ち撮影をする場合、シャッター速度を1/500秒以上にしなければブレが画質に強く影響してしまいます。画質を気にするベテランカメラマンは手ぶれ補正がついていても【ブレが起きにくいシャッター速度=1/焦点距離】という公式に当てはまるような機材・撮影設定をしていると思います。つまり、焦点距離が長ければ長いほど光量が必要ということになります。直射日光が当たり、野鳥にものすごく近づける条件であれば手持ちで500mmも可能でしょう。しかし、そんな良い条件はなかなか無いので、多くの場合は撮影機会を無駄にしていると言えます。
 そこで、三脚を使うのですが手ぶれはかなり軽減できますが、次に起こる障害は「レフミラーの振動」「フォーカルプレーンシャッターの振動」「巻き上げモーターの回転慣性」が画質に悪影響を及ぼします。撮影者のスキルや三脚・雲台の性能にも左右されますが、1/100秒以下のシャッター速度ではボヤッとした眠い絵になることが多いと思います。これは、カメラ自体が数十ミクロンの振幅を持って振動することによって撮影倍率と比例してシステム全体が増幅振動することが原因です。結果として微細なブレとして画質を劣化させる原因になり鮮明さに欠ける眠たい写真になります。

 デジスコに使われるカメラはコンパクトデジカメと呼ばれるレンズ付きの小さな撮像素子を持つものです。1画素当たりの受光容量が小さいので同じ画素数の大きな撮像素子には画質面で不利と考えられますが、実際の作例を見て頂ければわかるとおり、鮮明で色鮮やかな写真が写せます。これは、レンズ内に配置されたシャッターが極めて小型軽量で、画質に影響を及ぼす振動を発生しないため、シャープでクリアな画質を提供することができるからです。また、この無振動であることが、従来の野鳥撮影では考えられなかった3000mm超の焦点距離での撮影を可能にしました。接眼レンズの倍率を高めれば10000mmに及ぶ撮影も可能となります。
 シャッター速度を上げるためにISO感度を上げなければならないデジイチに比べ、デジスコは無振動撮影ができるため画質の良い最低ISOに設定して超低速シャッターで写すことができます。デジイチが1/100秒以上のシャッター速度でしか写せない条件下でも被写体が動かなければ1/1秒という驚くべき低速で写すことができます。薄暗い条件であっても鮮明で高画質な写真が写せるわけです。
 無振動撮影であることが、高倍率撮影においても鮮明で色鮮やかな作品を写せることの理由が理解できたと思います。

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2011年09月06日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ③明るいF値が活かせる撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

同じ焦点距離であれば他の野鳥撮影法に比べデジスコは、圧倒的に明るく写すことができます。この明るく写せる特性を活かして利得があるのは、何といっても撮影条件が従来の撮影法に比べて緩くなるということです。例えば、野鳥の出現率が高く警戒心の薄い朝夕の時間帯での撮影。そして、薄暗く日差しが差し込まない木陰や密林での撮影。今までは諦めていた条件でも十分に作品レベルで写せるデジスコは撮影者の撮影機会の飛躍的な増大につながるといえます。
 プロの野鳥写真家の撮影のように、季節季節、狙いを定めて何種類ものプロ用機材を前提とした撮影計画を時間と経費をかけて実行することはアマチュア写真家には難しいことです。自分の行動しやすい範囲のフィールドで野鳥との一期一会を楽しむ上ではデジスコのように撮影場所・撮影時間・撮影機会の多い撮影方法のほうが良いと思います。
 高名なプロの野鳥写真家も言われています「毎日、フィールドに通ってたくさん写しているアマチュア写真家にはかないません」と。つまり、野鳥撮影は写すチャンスを多くすることが素晴らしい作品を写せる秘訣だということを言われれるのだと思います。ましてや朝夕、薄暗い木陰などは野鳥のゴールデンタイムなのですから。


薄暗い木陰にいるオシドリ(メス)を1/8秒のシャッター速度で写しました。

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2011年09月05日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ②超望遠性能が活かせる撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

 野鳥や動物は人間との間に安全を確保する距離を持っています。当然、その警戒エリアに入り込めば「飛ぶ」「逃げる」「隠れる」、場合によっては「反撃」してくるというような行動を起こします。特に野鳥撮影の場合は逃してしまえば二度と出会えなくなるかも知れません。

 画角の中に野鳥の姿が認識できて、警戒エリアに入らないためにはより長い焦点距離があったほうが有利になります。一般的には1000mm以上の焦点距離が欲しいところです。デジスコなら1000mm~4000mmが守備範囲なので野鳥達の警戒エリアの外側から逃すことなく写すことができます。

 都市部の公園の野鳥や餌付けで人間に馴された野鳥の警戒エリアは田舎の野鳥に比べグッと小さくなりますが、特に餌付け撮影はなにかと物議をかもし出すことが多いのでオススメできません。

 昔ながらの野鳥写真家は「実際の大きさより大きな鳥の写真は邪道」と言われる方もいらっしゃいますが、機材の進化や新しいユニークな作風として恥ずかしいことなどなにもないと思います。もし、近くで撮影できるチャンスがあれば胸を張って「ドアップ」で野鳥写真を楽しみましょう。
 ドアップ撮影の良さには、周りのガサガサした汚い背景を選択して写さないことができるというメリットもあります。特に都市部の人工物の多い撮影ポイントで手近に楽しむためには重要なポイントといえます。

 せっかく出会うことができた野鳥を恐がらせず、逃すことなく確実に写すことができるデジスコ。
手軽に・身近に・気軽にたくさんの方に野鳥撮影を楽しんで頂けると思います。

投稿者 たーぼ♪ : 14:44 | コメント (2)

2011年09月04日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ①野鳥撮影が得意

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

長い焦点距離と明るいf値、無振動撮影という特技を持つデジスコは「近づけない被写体」「大きく写したい」「薄暗い場所」「朝夕の時間帯」「鮮明に写したい」という撮影願望に答えられる唯一の機材といえます。
 しかも軽量・コンパクト・取り回しの良さ、安価な機材コストというメリットも「老若男女を問わず楽しめる」ことも特徴としてあげられます。
 これらの特徴を生かし、楽しめる被写体はやはり「野鳥」がメインとなります。もちろん、動物や植物、昆虫などの生物も写せますが被写体との出会いが少なかったり、他の方法で撮影できたりしますので、野鳥撮影を中心に考えるのが良いと思います。
 デジスコの歴史も、従来からある超望遠カメラレンズを使った野鳥撮影には不足していた機能・要素があるからこそ一つの撮影手法として成長して来たことからもわかります。 

投稿者 たーぼ♪ : 06:59 | コメント (0)

2011年09月03日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 目次

他の撮影法では実現できないデジスコならではの特徴を活かした撮影についてまとめてみました。
もちろん、デジスコが苦手とする撮影もあります。撮影法・道具としてのメリットとデメリットを理解したうえで楽しく撮影してください。

①野鳥撮影が得意
②超望遠性能が活かせる撮影
③明るいF値が活かせる撮影
④無振動が活かせる撮影
⑤軽量・コンパクトが活かせる撮影
⑥取り回しの良さから生まれる作風
⑦手軽に超望遠ハイビジョン撮影
⑧得意な撮影
⑨苦手な撮影

投稿者 たーぼ♪ : 06:41 | コメント (0)

2011年08月24日

【デジスコの特徴】入門編  ⑧軽量・コンパクト・安価なシステム

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

超望遠撮影機材に求められることは、焦点距離・明るさだけではなく、重量や大きさなど機動性に関わることや、購入する際の価格もポイントとなります。

代表的なデジスコシステムは重量4~6kg、対物レンズ口径φ80mm、価格40万円程度となります。
ロクヨンシステムが重量14kg、対物レンズ口径φ150mm、価格140万円程度とすると重量・大きさ・価格とも1/3以下となります。

しかし、焦点距離は3倍、明るさも倍以上となるとスペック的にはプロ用カメラレンズ撮影機材以上のポテンシャルがあるばかりでなく、コストパフォーマンスも絶大と言えるかもしれません。

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2011年08月23日

【デジスコの特徴】入門編  ⑦明るいF値

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

デジスコは大きな焦点距離と同時に明るく写せる性質を持ったシステムでもあります。
これもわかりやすく表現してみましょう。スコープの接眼レンズを通して結ばれた像は小さくはなりますが、光を集めて明るい像となっています。この、充分に明るい像をコンデジで接写するわけです。
従って、集光力の大きいスコープであればコンデジのレンズの明るさと同じ明るさで写せることになります。

例えば、前述のシステムの明るさは

【合成F値】=【スコープの焦点距離/接眼レンズの焦点距離Xコンデジの焦点距離(レンズに書いてあるf値)】/【スコープ対物レンズ径】

(ワイド側)840mmではF1.7~(テレ側)3150mmではF6.3となります。実際にはコンデジの明るさ以上にはならないのでF2.0~F6.3での撮影となります。ちなみに、プロ用カメラレンズ撮影機材の場合、対物レンズ口径φ150mmの600mmF4.0/APSサイズカメラで780mmF4.0ですから、デジスコはいかに明るシステムであるかがわかると思います。(F値が小さいほど明るく写せるシステムとなります)


キヤノンEF600mm F4L IS USM 、重量5kgのヘビー級ですが、デジイチとの組み合わせで焦点距離600mm~900mm(CMOSサイズによって異なる)においてF4.0の明るさ。一番明るいとされている超望遠カメラレンズでもこのレベルです。


直径9cm弱の軽量なスコープで、840mmにおいてF2.0のデジスコ。

明るさにおいては敵なしと言っても過言ではないと思います。

投稿者 たーぼ♪ : 11:30 | コメント (4)

2011年08月22日

【デジスコの特徴】入門編  ⑥コリメート法 

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

わかりやすく表現すると、スコープで見える拡大影像を、眼の代わりにコンデジを押し付けて撮影する方法です。
スコープの対物レンズ、接眼レンズ、コンデジと3段階で拡大ができるため他に類を見ない有利な超望遠撮影ができます。

例えば、対物レンズ口径φ88mmのスコープの焦点距離は510mm、30倍接眼レンズの焦点距離は17mm、コンデジの焦点距離(ワイド側F4.9)28mm~(テレ側F18.6)105mmとすると、

【合成焦点距離】=【スコープの焦点距離/接眼レンズ焦点距離】X【コンデジの焦点距離(35mmフィルムカメラ換算)】

となるので、このシステムの合成焦点距離は、(ワイド側)840mm~(テレ側)3150mmとなります。
コリメート法はこの特性を生かして、野鳥撮影や天体撮影、顕微鏡撮影など撮影倍率を必要とされる用途に活用されています。

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2011年08月20日

【デジスコの特徴】入門編  ⑤撮影時間帯・条件が広がります

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

野鳥撮影の場合、夜明けと夕暮れに近い時間帯は特に出現する可能性が高く、警戒心も薄いので撮影チャンスと言えます。従来のデジイチシステムの場合は日が高くなるまでは事実上撮影できず、また、夕暮れや薄暗い密林などでの撮影もできません。デジスコならこんな薄暗い条件でも焦点距離を抑えれば1000mmでf3.0以下という明さで、最低ISO・超低速シャッターで写すこともできます。

野鳥観察をしている人なら皆さん知っていることですが、特別な季節・特別な条件を除けば野鳥の活性は夜明けから3時間、夕方の2時間が圧倒的に高くなります。ヤマセミ撮影で夜明け直後に飛来した場面を600mm f4.0でISO1600で写してもほとんど絵になっていません。こんな時こそデジスコで写すのがオススメです。鳥も油断していますのでジッとしていることも多く写し放題です。しかも、2000mm f5.6、ISO80で無振動で鮮明画質で写せます。もちろん、日が上がってくれば動きのあるシーンを写せるデジイチが楽しくなります。

もう一例、カワセミの撮影など一日楽しんでおられるデジイチカメラマンの多くは午後3時ごろになると撤収の準備に入られるようです。「これからは光が悪くなるから」という理由のようですが、光の色が赤くなり始めるからという意味と、暗くてシャッター速度が出ない、ISOあげると画質が落ちる・・・という理由があるようです。実は私はこの時間から撮影に出かけます。日中は餌付けでもしない限り数時間に1~2度の飛来頻度しか無い場所でも、夕方は何度も現れるし、カメラマンを気にせずにマッタリとたたずんだり、日の高い時間帯には絶対に見せてくれないようなシーンを「長い時間」「頻度高く」見せてくれるからです。

朝夕の薄暮~1時間はデジスコだけに許された楽しい時間帯ともいえます。

ヤイロチョウ・アカハラ・シロハラなど地面を掘り起こして地中の虫などを採餌する野鳥も、地面の乾かない日陰の暗い場所を餌場としていることが多いといえます。また、密林に覆われた暗いジャングルの野鳥を写すのにもデジスコは優れています。

野生生物の多くは薄暗い環境を好みます。薄暮の時間帯・薄暗い樹木の下・太陽が差し込まない密林などは野鳥が好みます。野鳥と出会えて写せる時間帯と薄暗い環境で撮影できるデジスコは野鳥撮影にもっとも有利な撮影法といえます。

投稿者 たーぼ♪ : 15:17 | コメント (0)

2011年08月19日

【デジスコの特徴】入門編  ④こんなに鮮明に写せます

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

鮮明に写すことができたサンプル画像をご覧ください。


作例全体のイメージです。2枚とも最短合焦距離5mからの撮影です。


下段の写真は、上段の画像をピクセル等倍にアップしたしたものです。画像をクリックすると原寸で見ることができます。(撮影データはEXIFに記録されています。トリミング以外の画像処理はしていません)

デジスコはカメラから発生するシャッター振動がありません。手ブレを押さえる工夫をしたシステムで慎重に写せば今までの機材では考えられないような超鮮明な画質で写すことができます。被写体が動かなければ1/10秒以下の超低速シャッター速度で写すことができるので画質を荒らす高ISO撮影の必要もなくなります。

【重要】鮮明で綺麗な画質で写す場合は次の3点は必須条件と考えてください。(振動波形を無視できるような高速シャッター撮影の場合は除く)
1. デジカメのミラーショックやシャッター作動振動・巻上げモーター振動があれば鮮明な画質は得られない。
2. 撮影時の手ブレや機材ブレがあると鮮明な画質は得られない。
3. ISO感度は可能な限り『最低感度』で撮影する。ISO感度をあげれば画質は荒れる。

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2011年08月18日

【デジスコの特徴】入門編  ③こんなに遠くから写せます

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ


同じ大きさで写せる距離のモデルです。野鳥撮影の場合、野鳥に近づき過ぎれば飛んで逃げてしまいます。より遠くから写せるほうが写せるチャンスも多くなります。実際に同じ大きさで写す場合のプロ用カメラレンズ撮影機材との距離の比較をしてみました。

プロ用デジイチ機材の焦点距離を1000mmとすると、同じ大きさの写真を写す場合、デジスコの場合、3~4倍の距離から写せます。神経質な野鳥を驚かせることなくじっくり写せます。
経験を積むとわかるのですが、野鳥にも喜怒哀楽?の表情があります。野鳥に近づけば当然のことながら警戒した表情が中心になり、猛禽などは睨みつけるような顔つきをします。しかし、警戒範囲の外側から写すと、表情も穏やかになり写真全体の表現も変わってきます。野鳥に脅威を与えない写し方も野鳥写真のテクニックといえます。

何度も体験したエピソードがあります。海外での撮影ツアーなどでは、野鳥を発見後、デジスコの距離に合わせてバスを降りて、一旦そこから撮影を開始します。デジスコで撮影可能な距離ならばバスを降りてもほとんど逃げられないからです。そして、全員で徐々に近づいてデジイチカメラマンが写せる距離まで前進します。バスからの距離を1/3にできればデジイチカメラマンも撮影できます。同じ位置でデジスコカメラマンは3倍の大きさで撮影できているわけです。(多くの場合、デジイチで撮影可能な距離まで近づく間に逃げてしまいます) デジイチのお客様からは御不満も聞こえますが、海外撮影ツアーではデジスコの遠くから写せる能力が発揮され、デジイチよりも成功率が圧倒的に大きいため、旅行大手のJTBでは「デジスコ撮影ツアー」として独立して企画をたてるほどです。

投稿者 たーぼ♪ : 16:39 | コメント (0)

2011年08月17日

【デジスコの特徴】入門編  ②こんなに大きく写せます

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

人間の眼の焦点距離は35mm~50mmと言われています。デジイチでしっかり写せる焦点距離は1000mmまで。
デジスコで標準的に使う焦点距離は1000~4000mmです。実際に大きさで比較してみてください。

15mの距離から鴨の置物を写してみました。

  人間の目やコンパクトデジタルカメラ中域。
  コンパクトデジタルカメラの望遠側
 野鳥撮影で最低限欲しい焦点距離
 手持ち撮影の限界、デジイチでも明るいレンズが必要
 デジイチ撮影の上限。デジスコ撮影のワイド側。
 デジスコ撮影で多用する領域(中域)
 デジスコ撮影の望遠側。撮影技術が必要。

15mの距離から写した場合、焦点距離は300mm以上無いと野鳥を写すには望遠性能が足りません。例えば焦点距離100mmのカメラで300mmと同じ大きさに写すためには・・・10m前に出て5mの距離から写さなければなりません。

デジスコでの実用焦点距離は1000mm~3000mm、エキスパートは4000mmぐらいまで使う場合があります。しかもコンパクトデジタルカメラ1倍から4倍までのズーム撮影ができるので、被写体の性質に応じた撮影が自在に、そして撮影者のセンスを生かすことができます。

投稿者 たーぼ♪ : 15:44 | コメント (0)

【デジスコの特徴】入門編  ①デジスコとは  

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

レンズ付デジタルカメラとフィールドスコープ(スポッティングスコープ)と呼ばれる地上望遠鏡を組み合わせ、コリメート法で撮影する撮影法とその総称です。

『デジ』タルカメラとフィールド『スコ』ープを組み合わせることから『デジスコ』と呼ばれています。
高倍率と明るいF値で撮影できることが特徴で、主に野鳥撮影用として活用されています。
また、システムが軽量・コンパクト・安価であることも大きな特徴です。

投稿者 たーぼ♪ : 00:18 | コメント (0)

2011年08月16日

【デジスコの特徴】 入門編  目次 

焦点距離3000mm超の望遠撮影ができるデジスコ。

主に野鳥撮影に使われるデジスコは、どんな特徴があり良い撮影ができるのかを考えてみましょう。
焦点距離300mm以上の望遠カメラレンズを使ったデジイチシステムや天体望遠鏡をベースにした直焦点レンズシステム、地上望遠鏡をカメラレンズ代わりに使うリレーレンズシステムなどいろいろな機材があるなかでの特徴を考えてみます。

①デジスコとは
②こんなに大きく写せます
③こんなに遠くから写せます
④こんなに鮮明に写せます
⑤撮影時間帯・条件が広がります
⑥コリメート法
⑦明るいF値
⑧軽量・コンパクト・安価なシステム

投稿者 たーぼ♪ : 17:35 | コメント (0)