2017年01月05日

【プリキャプチャー】むしろデジスコのほうが良い時もある

「デジスコは動きのある写真が苦手」と一般的には言われます。焦点距離が長く、画角が狭いのだから動いている被写体は難しいと言えます。
しかし、場合によってはプロ用の一眼レフシステムでも難しいような写真が写せてしまうこともあります。
今回は潜水鴨がいきなりチャポンと潜る瞬間を写してみました。

Nikon1V3やJ5に搭載されているベストモーメントピクチャーというプリキャプチャー機能で写してみました。

写し方は設定をしてやればかなりオートマチックに写せます。
今回はシャッター優先にして水をキレイに動かすために1/1250秒、ISOはAuto800に設定。
カモの目にピンを合わせ半押しでスタンバイ。「潜った」と確認したらシャッターボタンを押します。一回押せば40枚一気に写っちゃいます(ここでは30枚を選択)。
一眼レフじゃ肝心な場面は押し遅れて写らないので「読み」を入れて潜る手前で押すテクニックが必要となります。
このシステムなら潜ってから押してもOK(笑)どんなに遅い人でも写ります。
写した後に画面に40枚の選択画面が出ます。必要なカットに印を入れて最後に保存ボタンを押します。
この写真は吹き溜まりの汚い水面に潜っているのを写しました。10mの距離でこの大きさです。40~50m離れた場所でもデジスコなら楽しめます。

ベストモーメントピクチャーについての詳しいレポート






今回の機材は興和TSN-884/TE11WZ/1NIKKOR18.5F1.8/Nikon1V3で撮影。
【でじすこや】での参考機材はこちら

投稿者 たーぼ♪ : 20:51 | コメント (0)

2016年09月02日

【試写】Nikonモナーク 82ED-S/Nikon1J5 18.5㎜


迷走台風がそれて、晴天をもたらせてくれたのでNikonのモナーク(MONARCH)82ED-Sの試写に出かけました。システムが倒れるほどではありませんが風が強く、本来のポテンシャルを引き出せていない状態と思われますが、購入をご検討されているユーザー様もいらっしゃるとのことなので、いわゆる「撮って出し」状態でリサイズだけした作例をアップします。
※作例はクリックすると大きくなります。

スコープ:Nikon MONARCH フィールドスコープ82ED-S
接眼レンズ:Nikon MEP-30-60W
カメラ:Nikon1J5
レンズ:1NIKKKOR 18.5mmF1.8
ブラケット:DIGISCO.COM Fシリーズ BRF-N118.5+5
三脚:ジッツォ2型3段
雲台:DIGISCO.COM GIM-01SP
照準器:DIGISCO.COM DOS-CS2
液晶フード:DIGISCO.COM HD-30WMC
ケーブルレリーズ:DIGISCO.COM 455US

(作例1)ワイド端 ズーム位置30倍での撮影(距離7m 1500㎜相当)
今回は高速連写を使用せずに先幕電子シャッターの通常連写で撮影。とにかくNikon1のシステムはサクサク動いて気持ちが良い。風で機材とカワセミが揺れていたがなんとか写せました。

モデル名 NIKON 1 J5
シャッタースピード 1/40 s
F ナンバー f/2
ISO ISO 200
露出補正値 -0.67 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ フラッシュなし
レンズ焦点距離 18.5 mm
レンズ モデル 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
オリジナルの日時 2016/08/31 14:28:42


(作例2)ワイド中域 ズーム位置45倍での撮影(距離7m 2250㎜相当)
30倍と60倍の目盛はあるがその中間にロゴマークがあるので45倍とした。さすがに揺れが大きく増幅されるようになり、機材よりもカワセミが揺れていました。60倍はチャレンジしましたが全滅でした。

モデル名 NIKON 1 J5
シャッタースピード 1/25 s
F ナンバー f/2
ISO ISO 200
露出補正値 -0.67 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ フラッシュなし
レンズ焦点距離 18.5 mm
レンズ モデル 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
オリジナルの日時 2016/08/31 14:29:03


(作例3)ワイド端 ズーム位置30倍での撮影(距離8m 1500㎜相当)
カワセミに比べてボディーの大きなカルガモ。しかも、地面に腹這いになっているので揺れにくい。
解像感ある写真が多く7~8割は合格。

モデル名 NIKON 1 J5
シャッタースピード 1/400 s
F ナンバー f/2
ISO ISO 200
露出補正値 0.33 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ フラッシュなし
レンズ焦点距離 18.5 mm
レンズ モデル 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
オリジナルの日時 2016/08/31 14:42:01


(作例4)ワイド端 ズーム位置45倍での撮影(距離8m 2250㎜相当)
この倍率でも成功率は高く。5割ほど合格でした。常時撮影はこの範囲までで行うと初心者でも良い成果が出るように思います。

モデル名 NIKON 1 J5
シャッタースピード 1/320 s
F ナンバー f/2
ISO ISO 200
露出補正値 0.33 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ フラッシュなし
レンズ焦点距離 18.5 mm
レンズ モデル 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
オリジナルの日時 2016/08/31 14:42:25


(作例5)ワイド端 ズーム位置60倍での撮影(距離8m 3000㎜相当)
望遠端でもこのシャッター速度が出せれば写せます。風が強かったので成功率は下がっていますが、明るくて条件が良ければ3000㎜も使えそうな感じです。

モデル名 NIKON 1 J5
シャッタースピード 1/160 s
F ナンバー f/2
ISO ISO 200
露出補正値 0.33 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ フラッシュなし
レンズ焦点距離 18.5 mm
レンズ モデル 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
オリジナルの日時 2016/08/31 14:42:35


(作例6)ワイド端 ズーム位置30倍での撮影(距離15m 1500㎜相当)
直射日光が当たった時の背景暗色なコサギは1インチCMOSには厳しい環境ですがなんとかダイナミックレンジに入ります。但し、2枚ともコサギの背中部分の境界に色収差が出ています。気になるほどではありませんが、2000㎜~3000㎜と焦点距離を伸ばすと目立つようになるでしょう。今回、他社対比をしていませんので度合いは不明です。

モデル名 NIKON 1 J5
シャッタースピード 1/125 s
F ナンバー f/2
ISO ISO 200
露出補正値 -0.33 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ フラッシュなし
レンズ焦点距離 18.5 mm
レンズ モデル 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
オリジナルの日時 2016/08/31 14:59:43


(作例7)ワイド端 ズーム位置30倍での撮影(距離30m 1500㎜相当)
モーメントキャプチャー撮影で動きのある写真を写したかったのですが、なかなかチャンスに恵まれず、カルガモの羽ばたきを写しました。シャッターボタンを1回押して30枚ほどの前後撮影ができます。その中で羽が広がっている数枚をピックアップしました。ISOは1600です。プリント画質ではありませんが楽しめそうです。

モデル名 NIKON 1 J5
シャッタースピード 1/3200 s
F ナンバー f/2
ISO ISO 1600
露出補正値 -0.33 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ オフ、フラッシュ未発光
レンズ焦点距離 18.5 mm
レンズ モデル 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
オリジナルの日時 2016/08/31 14:54:33

【試写雑感】
明るい日だったので風だけ留意して撮影タイミングをはかり、そこそこ写すことができました。経験的に興和TSN-884/774、スワロSTX85との対比をするならば、個人的には写しやすく扱いやすいスコープと感じました。ピントリングやズームリングが自然な感覚で操作することができ、操作する場所を探したり、度合いを気にしたりすることなく写せることにNikonだなぁ~って思いました。
撮像結果に関しては新品のスコープならではのメリハリある像が新鮮で(古いのばかり使っていたので)ED78/82と同等と考えて良いと思います。使い込んでくると若干黄色っぽくなる傾向がありますが、それはある程度覚悟しなければなりません。
モナークを購入するかどうかお考えの方がいらっしゃると思います。今の段階で良いことはいくつも感じますが致命的な要素はなにもありません。極めて質実剛健な方向に設計され商品化されているようです。特にカメラ設計的なギア比で上質に設計されたピントリングは業界No1と言ってよいでしょう。オススメのスコープです。

投稿者 たーぼ♪ : 13:47 | コメント (0)

2016年08月30日

【試写】SONY DSC- RX100M2 でのテスト


Nikon Monarch FIELDSCOPE 82ED-S/MEP-30-60Wの試写を実施しました。
比較するために、興和・スワロフスキーのスコープでの撮影もしました。
5.5mの距離からカワセミの模型(体長4㎝)を同一条件で撮影してみました。
興和 ワイド側(約30倍1800㎜)、中間(約45倍2700㎜)、望遠側(約60倍3600㎜)
Nikon ワイド側(約30倍1950㎜)、中間(約45倍2950㎜)、望遠側(約60倍4000㎜)
スワロ ワイド側(約30倍1500㎜)、中間(約45倍2250㎜)、望遠側(約60倍3000㎜)
※興和・スワロに関しては25倍から使えます。Nikonはもう少しカメラワイド側から使えそうです。
※リサイズのみ クリックすると大きくなります。

カメラ:SONY DSC-RX100M2
カメラブラケット:デジスコブラケットFシリーズ


KOWA PROMINAR TSN-884/TE-11WZ


Nikon Monarch FIELDSCOPE 82ED-S/MEP-30-60W



SWAROVSKI STX25-60x85

投稿者 たーぼ♪ : 14:51 | コメント (0)

2016年08月29日

【スコープレポート】興和TSN-774 TSN-884

なんと9年前のレポートですが、現在、ニコンの最新スコープを評価中なので最大のライバルの興和PROMINAR TSN-774とTSN-884のレポートをご紹介します。

■興和    TSN-884 プロミナー直視型 (07.03.30)
■興和    TSN-774 プロミナー直視型 (07.01.23)

投稿者 たーぼ♪ : 14:38 | コメント (0)

2016年08月27日

【試写】LUMIX GM1/12-32mmでのテスト


Nikon Monarch FIELDSCOPE 82ED-S/MEP-30-60Wの試写を実施しました。
比較するために、興和・スワロフスキーのスコープでの撮影もしました。
5.5mの距離からカワセミの模型(体長4㎝)を同一条件で撮影してみました。
ワイド側(約30倍1200㎜)、中間(約45倍1800㎜)、望遠側(約60倍2400㎜)
※リサイズのみ クリックすると大きくなります。

カメラ:Panasonic LUMIX DMC-GM1
レンズ:LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.
カメラブラケット:デジスコブラケットFシリーズ



KOWA PROMINAR TSN-884/TE-11WZ



Nikon Monarch FIELDSCOPE 82ED-S/MEP-30-60W



SWAROVSKI STX25-60x85

投稿者 たーぼ♪ : 14:48 | コメント (0)

2016年08月26日

【試写】Nikon1 18.5mmF1.8 でのテスト

Nikon Monarch FIELDSCOPE 82ED-S/MEP-30-60Wの試写を実施しました。
比較するために、興和・スワロフスキーのスコープでの撮影もしました。
5.5mの距離からカワセミの模型(体長4㎝)を同一条件で撮影してみました。
ワイド側(約30倍1500㎜)、中間(約45倍2250㎜)、望遠側(約60倍3000㎜)
※リサイズのみ クリックすると大きくなります。

カメラ:Nikon1 V3
レンズ:1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
カメラブラケット:デジスコブラケットFシリーズ



KOWA PROMINAR TSN-884/TE-11WZ


Nikon Monarch FIELDSCOPE 82ED-S/MEP-30-60W



SWAROVSKI STX25-60x85

投稿者 たーぼ♪ : 14:05 | コメント (0)

2016年08月19日

【試写】LUMIX G7/20mmF1.7でのテスト


Nikon Monarch FIELDSCOPE 82ED-S/MEP-30-60Wの試写を実施しました。
比較するために、興和・スワロフスキーのスコープでの撮影もしました。
5.5mの距離からカワセミの模型(体長4㎝)を同一条件で撮影してみました。
ワイド側(約30倍1200㎜)、中間(約45倍1800㎜)、望遠側(約60倍2400㎜)
※リサイズのみ クリックすると大きくなります。

カメラ:Panasonic LUMIX DMC-G7
レンズ:LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.
カメラブラケット:デジスコブラケットFシリーズ



KOWA PROMINAR TSN-884/TE-11WZ


Nikon Monarch FIELDSCOPE 82ED-S/MEP-30-60W


SWAROVSKI STX25-60x85

投稿者 たーぼ♪ : 23:58 | コメント (0)

2016年07月19日

【レンズの話】コーティング技術について

双眼鏡や眼鏡、光学レンズにはレンズ材質などの他に「コーティング」という処理方法の話が出てきます。Nikonであればナノクリスタルコート、ツアイスであればT*(ティースター)コーティングなど、レンズの表面に光の反射を防ぐ層をつけることによって反射で失われる光を透過させるという技術です。
一般的にはマルチコートと言われる緑色の波長550nmの1/4λ・1/2λに設定して反射光を打ち消せるようにして透過光の減衰を抑える技術です。簡単なコーティングは単色コートを何種かと鏡面強化コートをして仕上げる程度ですが、高度な光学性能を求められるレンズには数十層にも及ぶものもあるそうです。ナノクリスタルもT*も高性能であると同時に高価になりますね。
さて、そのコーティングの効果ですが光の反射を5%~8%程度抑える程度の力です。しかし、これがレンズやプリズムなど10数回透過したらどうでしょう。とても大きな差になってしまいます。
光の反射を抑える適切はコーティングをすることによりメリハリのあるコントラストやゴーストやフレアなどを対策することができるので極めて有効な手段です。
ハイグレードなフィールドスコープや双眼鏡にも使われている技術で、各メーカーで色味が異なる要因でもあります。

下の写真はDIGISCO.COMの液晶フードのマルチコートレンズとシングルコートレンズの写真です。

Nikon ナノクリスタルコートについて
ツアイス レンズコーティングについて


投稿者 たーぼ♪ : 15:21 | コメント (0)

2016年05月23日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ⑨苦手な撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ


野鳥撮影の中でも飛翔写真など動きのある撮影条件では使いにくい面があります。私が飛翔写真を写す必要があるとしたら、迷うことなくロクヨン(またはヨンニッパ)を持ち出します。
何故かと言うと、一番大きな要因はデジスコは焦点距離が長過ぎるからという答えになります。飛翔している野鳥を写すには広い画画であればあるほど画面に入りやすくなります。あまりワイドに写すと被写体が小さくなりすぎるので、カワセミやヤマセミをイメージすると500~1000mmが良いように思います。どうしても被写体を大きくしたければ撮影後にトリミングをすれば良いわけですから。写しやすさを優先すべきと思います。

 また、デジスコの静止画のように羽の一本一本の筋まで見えなくてはならない必然性もないのでAFを利かせて高速連写で数多く写すことが良いと思います。
 デジスコでも飛翔写真に熱中されている方もいらっしゃいます。あえて、焦点距離を800mm程度に落としてシャッター速度を高めて広い目の画画の中に被写体を入れるという方法をとっているようです。

近年、プリキャプチャー撮影や4Kフォトによりデジスコでも動きのある被写体を追いかけることができるようになりましたが、画角の狭さは飛翔写真には不利ですから、少し離れて引いた位置から写す必然があります。
 最近は液晶画面や液晶ビューファインダー(EVF)も速度・表示画質ともよくなってきましたが、残念ながら光学ファインダーには追いついていないのが現状です。

投稿者 turbo : 16:35 | コメント (0)

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ⑧得意な撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

やはり野鳥撮影が得意でしょう。野生の小動物や危険な動物(クマなど)にも良いと思います
。月の撮影程度の簡易な天体撮影は可能です。散策路からの少し離れた植物の撮影、昆虫の撮影も活躍できます。サーフィンなどの近づきにくいスポーツなどにも適性はありますが、ほとんど使われていません。また、高圧電線の鉄塔の検査や探偵業務などでも使われています。

 被写体までの距離があること、ドアップで写したいこと、薄暗い場所でも写せることなどに対応する撮影技術であることが言えます。

投稿者 turbo : 16:33 | コメント (0)

2016年05月20日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ⑥取り回しの良さから生まれる作風

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

デジスコの重量は重くても6kg。片手でとりあえず持って小さな移動ができます。撮影現場でもこのハンドリングの良さは重宝します。例えば、デジスコの位置を1mずらせば枝かぶりが回避されるとか、高さを低くすれば樹木の空隙から野鳥を写せるなど簡単に三脚操作もできるので、撮影時に面倒に思わずに都度調整できます。
これがロクヨンなどですと、三脚操作に手間取ることと、手間取っている間に逃げちゃうなどと諦めて撮影機会を自ら捨てていることがあります。
デジスコは画角が狭いので、ちょっと動かすだけで作風が大きく変わることがあります。
撮影者の撮影アイデアやセンスを活かしやすい撮影法と言えます。

投稿者 turbo : 14:41 | コメント (0)

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ⑤軽量・コンパクトが活かせる撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

デジスコの機材総重量は3kg~6kg程度です。決して軽くはありませんが、肩に担いで歩けない重量ではありません。重量で問題となるのは、担ぐ重さよりも三脚を伸ばしたり縮めたりする操作時の腕などにかかる重量です。腕力の少ない女性が3kgの小さいデジスコを選ぶ理由はそこにあります。

 デジイチの場合をイメージすると、300mmF4(サンヨン)での手持ちシステムで約2kg。カメラ倍率を含めて450mmF4となります。デジスコのワイド側と比較すると同じ大きさに写そうと思えば被写体までの距離は概ね半分にしなければなりません。同じ距離からだと半分の大きさにしか写せません。いかんせん、通常の野鳥撮影には焦点距離不足です。デジスコ3kg、サンヨン2kg、この差は1kgもあるので小さいとは言えませんが、撮影中にずっと持って(首にぶら下げて)いる2kgと半分以上の時間三脚に乗せて自立している状態とでは明らかにデジスコのほうが楽になります。もちろん、サンニッパや50‐500ズームなどとの比較であればよりデジスコのほうが楽をすることができるわけです。
デジスコは1000mmF3から3000mmF6のズーム機ですから焦点距離による楽も合わせ考えるとなおさら女性にもオススメできます。
 画質重視の作品狙いとなるとデジイチシステムも600mmF4や400mmF2.8という巨大なレンズの登場となります。こんなレンズにも1.5倍テレコンつけるわけですから、野鳥撮影では明るさと焦点距離の両方が如何に必要かということがわかります。ちなみに、ロクヨンシステムで三脚・雲台を含めた重量は14kg(新型は2kgほど軽くなっています)。テレコン、カメラ倍率を含めて1200mmF5.6となります。画質重視のデジスコシステムの重量は6kg。1000mmF2.8~3000mmF6です。
 撮影機会は圧倒的にデジスコが多いことは前述のとおりですが、この重量差と実際の大きさ、扱いやすさの差は撮影スタイルに大きく影響を与えます。男性なら片手でも持つことができるデジスコは搬送のみならず三脚の伸縮や瞬時の移動も簡単にできます。私も体力はあるほうですが、さすがにロクヨンを持って日がな一日歩き回って撮影するなど苦痛以外のなにものでもありません。カワセミ・ヤマセミのトビモノ狙い以外でロクヨンを使うことはここ数年ありません。やはり、大砲は定点撮影用と割切ったほうが良いと思います。
 私の友人(ロクヨン使い)と何回も海外撮影をしています。彼はカワセミ系のトビモノでは天才的な才能のあるカメラマンです。10年近く、ロクヨンひとすじで出かけていましたが、現地ではカワセミが飛翔するシーンが極めて少ないこと、機材が重いこと、焦点距離が不足していること、明るさが足りないことを理由に、先回からロクヨンを諦め、デジスコをメインに海外にでかけるようになりました。もともとロクヨンを駆使できる実力者です。デジスコでの作品は腰が抜けるほど素晴らしい成果を出してきました。

投稿者 turbo : 14:31 | コメント (0)

2016年05月19日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ④無振動が活かせる撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

デジイチの場合、「三脚を使うのが面倒なんだよ」「手持ちで手ぶれ補正かけてバシバシ写せばいいんだよ」とおっしゃる方もいらっしゃいます。事実、私もサブ機で同様な写し方をすることもあります。しかし、焦点距離500mmを超えるシステムで手持ち撮影をする場合、シャッター速度を1/500秒以上にしなければブレが画質に強く影響してしまいます。画質を気にするベテランカメラマンは手ぶれ補正がついていても【ブレが起きにくいシャッター速度=1/焦点距離】という公式に当てはまるような機材・撮影設定をしていると思います。つまり、焦点距離が長ければ長いほど光量が必要ということになります。直射日光が当たり、野鳥にものすごく近づける条件であれば手持ちで500mmも可能でしょう。しかし、そんな良い条件はなかなか無いので、多くの場合は撮影機会を無駄にしていると言えます。
 そこで、三脚を使うのですが手ぶれはかなり軽減できますが、次に起こる障害は「レフミラーの振動」「フォーカルプレーンシャッターの振動」「巻き上げモーターの回転慣性」が画質に悪影響を及ぼします。撮影者のスキルや三脚・雲台の性能にも左右されますが、1/100秒以下のシャッター速度ではボヤッとした眠い絵になることが多いと思います。これは、カメラ自体が数十ミクロンの振幅を持って振動することによって撮影倍率と比例してシステム全体が増幅振動することが原因です。結果として微細なブレとして画質を劣化させる原因になり鮮明さに欠ける眠たい写真になります。

 デジスコに使われるカメラはコンパクトデジカメと呼ばれるレンズ付きの小さな撮像素子を持つものです。1画素当たりの受光容量が小さいので同じ画素数の大きな撮像素子には画質面で不利と考えられますが、実際の作例を見て頂ければわかるとおり、鮮明で色鮮やかな写真が写せます。これは、レンズ内に配置されたシャッターが極めて小型軽量で、画質に影響を及ぼす振動を発生しないため、シャープでクリアな画質を提供することができるからです。また、この無振動であることが、従来の野鳥撮影では考えられなかった3000mm超の焦点距離での撮影を可能にしました。接眼レンズの倍率を高めれば10000mmに及ぶ撮影も可能となります。
 シャッター速度を上げるためにISO感度を上げなければならないデジイチに比べ、デジスコは無振動撮影ができるため画質の良い最低ISOに設定して超低速シャッターで写すことができます。デジイチが1/100秒以上のシャッター速度でしか写せない条件下でも被写体が動かなければ1/1秒という驚くべき低速で写すことができます。薄暗い条件であっても鮮明で高画質な写真が写せるわけです。
 無振動撮影であることが、高倍率撮影においても鮮明で色鮮やかな作品を写せることの理由が理解できたと思います。

投稿者 turbo : 15:38 | コメント (0)

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ③明るいF値が活かせる撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

同じ焦点距離であれば他の野鳥撮影法に比べデジスコは、比較的明るく写すことができます。
スコープのマスターレンズに比べて撮像素子のバランスが明るくなる比率になるからです。同じ口径のスコープならば、カメラCMOSは1/3.2型>1/1.7型>1/1型>4/3型という順に明るさの恩恵を受けられます。また、機材や写し方もシャッター速度が遅くても写せる仕組みですから、薄暗い環境でも撮影することができます。
この明るく写せる特性を活かして利得があるのは、何といっても撮影条件が従来の撮影法に比べて緩くなるということです。例えば、野鳥の出現率が高く警戒心の薄い朝夕の時間帯での撮影。そして、薄暗く日差しが差し込まない木陰や密林での撮影。今までは諦めていた条件でも十分に作品レベルで写せるデジスコは撮影者の撮影機会の飛躍的な増大につながるといえます。
 プロの野鳥写真家の撮影のように、季節季節、狙いを定めて何種類ものプロ用機材を前提とした撮影計画を時間と経費をかけて実行することはアマチュア写真家には難しいことです。自分の行動しやすい範囲のフィールドで野鳥との一期一会を楽しむ上ではデジスコのように撮影場所・撮影時間・撮影機会の多い撮影方法のほうが良いと思います。
 高名なプロの野鳥写真家も言われています「毎日、フィールドに通ってたくさん写しているアマチュア写真家にはかないません」と。つまり、野鳥撮影は写すチャンスを多くすることが素晴らしい作品を写せる秘訣だということを言われれるのだと思います。ましてや朝夕、薄暗い木陰などは野鳥のゴールデンタイムなのですから。


薄暗い木陰にいるオシドリ(メス)を1/8秒のシャッター速度で写しました。

投稿者 turbo : 15:13 | コメント (0)

2016年05月17日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ②超望遠性能が活かせる撮影

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

 野鳥や動物は人間との間に安全を確保する距離を持っています。当然、その警戒エリアに入り込めば「飛ぶ」「逃げる」「隠れる」、場合によっては「反撃」してくるというような行動を起こします。特に野鳥撮影の場合は逃してしまえば二度と出会えなくなるかも知れません。

 画角の中に野鳥の姿が認識できて、警戒エリアに入らないためにはより長い焦点距離があったほうが有利になります。一般的には1000mm以上の焦点距離が欲しいところです。デジスコなら1000mm~4000mmが守備範囲なので野鳥達の警戒エリアの外側から逃すことなく写すことができます。

 都市部の公園の野鳥や餌付けで人間に馴された野鳥の警戒エリアは田舎の野鳥に比べグッと小さくなりますが、特に餌付け撮影はなにかと物議をかもし出すことが多いのでオススメできません。

 昔ながらの野鳥写真家は「実際の大きさより大きな鳥の写真は邪道」と言われる方もいらっしゃいますが、機材の進化や新しいユニークな作風として恥ずかしいことなどなにもないと思います。もし、近くで撮影できるチャンスがあれば胸を張って「ドアップ」で野鳥写真を楽しみましょう。
 ドアップ撮影の良さには、周りのガサガサした汚い背景を選択して写さないことができるというメリットもあります。特に都市部の人工物の多い撮影ポイントで手近に楽しむためには重要なポイントといえます。

 せっかく出会うことができた野鳥を恐がらせず、逃すことなく確実に写すことができるデジスコ。
手軽に・身近に・気軽にたくさんの方に野鳥撮影を楽しんで頂けると思います。

投稿者 たーぼ♪ : 00:01 | コメント (0)

2016年05月16日

【デジスコの特徴を活かした撮影】 ①野鳥撮影が得意

【デジスコの特徴を活かした撮影】シリーズ

長い焦点距離と明るいf値、無振動撮影という特技を持つデジスコは「近づけない被写体」「大きく写したい」「薄暗い場所」「朝夕の時間帯」「鮮明に写したい」という撮影願望に答えられる唯一の機材といえます。
 しかも軽量・コンパクト・取り回しの良さ、安価な機材コストというメリットも「老若男女を問わず楽しめる」ことも特徴としてあげられます。
 これらの特徴を生かし、楽しめる被写体はやはり「野鳥」がメインとなります。もちろん、動物や植物、昆虫などの生物も写せますが被写体との出会いが少なかったり、他の方法で撮影できたりしますので、野鳥撮影を中心に考えるのが良いと思います。
 デジスコの歴史も、従来からある超望遠カメラレンズを使った野鳥撮影には不足していた機能・要素があるからこそ一つの撮影手法として成長して来たことからもわかります。 

投稿者 たーぼ♪ : 23:52 | コメント (0)

2016年05月11日

【デジスコの特徴】入門編  ⑧軽量・コンパクト・安価なシステム

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

超望遠撮影機材に求められることは、焦点距離・明るさだけではなく、重量や大きさなど機動性に関わることや、購入する際の価格もポイントとなります。

代表的なデジスコシステムは重量4~6kg、対物レンズ口径φ80mm、価格40万円程度となります。
ロクヨンシステムが重量14kg、対物レンズ口径φ150mm、価格140万円程度とすると重量・大きさ・価格とも1/3以下となります。

しかし、焦点距離は3倍、明るさも倍以上となるとスペック的にはプロ用カメラレンズ撮影機材以上のポテンシャルがあるばかりでなく、コストパフォーマンスも絶大と言えるかもしれません。

投稿者 turbo : 14:48 | コメント (0)

【デジスコの特徴】入門編  ⑦明るいF値

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

デジスコは大きな焦点距離と同時に明るく写せる性質を持ったシステムでもあります。
これもわかりやすく表現してみましょう。スコープの接眼レンズを通して結ばれた像は小さくはなりますが、光を集めて明るい像となっています。この、充分に明るい像をコンデジで接写するわけです。
従って、集光力の大きいスコープであればコンデジのレンズの明るさと同じ明るさで写せることになります。

例えば、前述のシステムの明るさは

【合成F値】=【スコープの焦点距離/接眼レンズの焦点距離Xコンデジの焦点距離(レンズに書いてあるf値)】/【スコープ対物レンズ径】

(ワイド側)840mmではF1.7~(テレ側)3150mmではF6.3となります。実際にはコンデジの明るさ以上にはならないのでF2.0~F6.3での撮影となります。ちなみに、プロ用カメラレンズ撮影機材の場合、対物レンズ口径φ150mmの600mmF4.0/APSサイズカメラで780mmF4.0ですから、デジスコはいかに明るシステムであるかがわかると思います。(F値が小さいほど明るく写せるシステムとなります)


キヤノンEF600mm F4L IS USM 、重量5kgのヘビー級ですが、デジイチとの組み合わせで焦点距離600mm~900mm(CMOSサイズによって異なる)においてF4.0の明るさ。一番明るいとされている超望遠カメラレンズでもこのレベルです。


直径9cm弱の軽量なスコープで、840mmにおいてF2.0のデジスコ。

明るさにおいては敵なしと言っても過言ではないと思います。

投稿者 turbo : 14:43 | コメント (0)

【デジスコの特徴】入門編  ⑥コリメート法

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

わかりやすく表現すると、スコープで見える拡大影像を、眼の代わりにコンデジを押し付けて撮影する方法です。
スコープの対物レンズ、接眼レンズ、コンデジと3段階で拡大ができるため他に類を見ない有利な超望遠撮影ができます。

例えば、対物レンズ口径φ88mmのスコープの焦点距離は510mm、30倍接眼レンズの焦点距離は17mm、コンデジの焦点距離(ワイド側F4.9)28mm~(テレ側F18.6)105mmとすると、

【合成焦点距離】=【スコープの焦点距離/接眼レンズ焦点距離】X【コンデジの焦点距離(35mmフィルムカメラ換算)】

となるので、このシステムの合成焦点距離は、(ワイド側)840mm~(テレ側)3150mmとなります。
コリメート法はこの特性を生かして、野鳥撮影や天体撮影、顕微鏡撮影など撮影倍率を必要とされる用途に活用されています。

投稿者 turbo : 14:41 | コメント (0)

2016年05月10日

【デジスコの特徴】入門編  ⑤撮影時間帯・条件が広がります

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

野鳥撮影の場合、夜明けと夕暮れに近い時間帯は特に出現する可能性が高く、警戒心も薄いので撮影チャンスと言えます。従来のデジイチシステムの場合は日が高くなるまでは事実上撮影できず、また、夕暮れや薄暗い密林などでの撮影もできません。デジスコならこんな薄暗い条件でも焦点距離を抑えれば1000mmでf3.0以下という明さで、最低ISO・超低速シャッターで写すこともできます。

野鳥観察をしている人なら皆さん知っていることですが、特別な季節・特別な条件を除けば野鳥の活性は夜明けから3時間、夕方の2時間が圧倒的に高くなります。ヤマセミ撮影で夜明け直後に飛来した場面を600mm f4.0でISO1600で写してもほとんど絵になっていません。こんな時こそデジスコで写すのがオススメです。鳥も油断していますのでジッとしていることも多く写し放題です。しかも、2000mm f5.6、ISO80で無振動で鮮明画質で写せます。もちろん、日が上がってくれば動きのあるシーンを写せるデジイチが楽しくなります。

もう一例、カワセミの撮影など一日楽しんでおられるデジイチカメラマンの多くは午後3時ごろになると撤収の準備に入られるようです。「これからは光が悪くなるから」という理由のようですが、光の色が赤くなり始めるからという意味と、暗くてシャッター速度が出ない、ISOあげると画質が落ちる・・・という理由があるようです。実は私はこの時間から撮影に出かけます。日中は餌付けでもしない限り数時間に1~2度の飛来頻度しか無い場所でも、夕方は何度も現れるし、カメラマンを気にせずにマッタリとたたずんだり、日の高い時間帯には絶対に見せてくれないようなシーンを「長い時間」「頻度高く」見せてくれるからです。

朝夕の薄暮~1時間はデジスコだけに許された楽しい時間帯ともいえます。

ヤイロチョウ・アカハラ・シロハラなど地面を掘り起こして地中の虫などを採餌する野鳥も、地面の乾かない日陰の暗い場所を餌場としていることが多いといえます。また、密林に覆われた暗いジャングルの野鳥を写すのにもデジスコは優れています。

野生生物の多くは薄暗い環境を好みます。薄暮の時間帯・薄暗い樹木の下・太陽が差し込まない密林などは野鳥が好みます。野鳥と出会えて写せる時間帯と薄暗い環境で撮影できるデジスコは野鳥撮影にもっとも有利な撮影法といえます。

投稿者 たーぼ♪ : 10:12 | コメント (0)

【デジスコの特徴】入門編  ④こんなに鮮明に写せます

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

鮮明に写すことができたサンプル画像をご覧ください。


作例全体のイメージです。2枚とも最短合焦距離5mからの撮影です。


下段の写真は、上段の画像をピクセル等倍にアップしたしたものです。画像をクリックすると原寸で見ることができます。(撮影データはEXIFに記録されています。トリミング以外の画像処理はしていません)

デジスコはカメラから発生するシャッター振動がありません。手ブレを押さえる工夫をしたシステムで慎重に写せば今までの機材では考えられないような超鮮明な画質で写すことができます。被写体が動かなければ1/10秒以下の超低速シャッター速度で写すことができるので画質を荒らす高ISO撮影の必要もなくなります。

【重要】鮮明で綺麗な画質で写す場合は次の3点は必須条件と考えてください。(振動波形を無視できるような高速シャッター撮影の場合は除く)
1. デジカメのミラーショックやシャッター作動振動・巻上げモーター振動があれば鮮明な画質は得られない。
2. 撮影時の手ブレや機材ブレがあると鮮明な画質は得られない。
3. ISO感度は可能な限り『最低感度』で撮影する。ISO感度をあげれば画質は荒れる。

投稿者 たーぼ♪ : 10:08 | コメント (0)

2016年05月09日

【デジスコの特徴】入門編  ③こんなに遠くから写せます

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ


同じ大きさで写せる距離のモデルです。野鳥撮影の場合、野鳥に近づき過ぎれば飛んで逃げてしまいます。より遠くから写せるほうが写せるチャンスも多くなります。実際に同じ大きさで写す場合のプロ用カメラレンズ撮影機材との距離の比較をしてみました。

プロ用デジイチ機材の焦点距離を1000mmとすると、同じ大きさの写真を写す場合、デジスコの場合、3~4倍の距離から写せます。神経質な野鳥を驚かせることなくじっくり写せます。
経験を積むとわかるのですが、野鳥にも喜怒哀楽?の表情があります。野鳥に近づけば当然のことながら警戒した表情が中心になり、猛禽などは睨みつけるような顔つきをします。しかし、警戒範囲の外側から写すと、表情も穏やかになり写真全体の表現も変わってきます。野鳥に脅威を与えない写し方も野鳥写真のテクニックといえます。

何度も体験したエピソードがあります。海外での撮影ツアーなどでは、野鳥を発見後、デジスコの距離に合わせてバスを降りて、一旦そこから撮影を開始します。デジスコで撮影可能な距離ならばバスを降りてもほとんど逃げられないからです。そして、全員で徐々に近づいてデジイチカメラマンが写せる距離まで前進します。バスからの距離を1/3にできればデジイチカメラマンも撮影できます。同じ位置でデジスコカメラマンは3倍の大きさで撮影できているわけです。(多くの場合、デジイチで撮影可能な距離まで近づく間に逃げてしまいます) デジイチのお客様からは御不満も聞こえますが、海外撮影ツアーではデジスコの遠くから写せる能力が発揮され、デジイチよりも成功率が圧倒的に大きいため、旅行大手のJTBでは「デジスコ撮影ツアー」として独立して企画をたてるほどです。

投稿者 たーぼ♪ : 14:27 | コメント (0)

【デジスコの特徴】入門編  ②こんなに大きく写せます

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

人間の眼の焦点距離は35mm~50mmと言われています。デジイチでしっかり写せる焦点距離は1000mmまで。
デジスコで標準的に使う焦点距離は1000~4000mmです。実際に大きさで比較してみてください。

15mの距離から鴨の置物を写してみました。

  人間の目やコンパクトデジタルカメラ中域。
  コンパクトデジタルカメラの望遠側
 野鳥撮影で最低限欲しい焦点距離
 手持ち撮影の限界、デジイチでも明るいレンズが必要
 デジイチ撮影の上限。デジスコ撮影のワイド側。
 デジスコ撮影で多用する領域(中域)
 デジスコ撮影の望遠側。撮影技術が必要。

15mの距離から写した場合、焦点距離は300mm以上無いと野鳥を写すには望遠性能が足りません。例えば焦点距離100mmのカメラで300mmと同じ大きさに写すためには・・・10m前に出て5mの距離から写さなければなりません。

デジスコでの実用焦点距離は1000mm~3000mm、エキスパートは4000mmぐらいまで使う場合があります。しかもコンパクトデジタルカメラ1倍から4倍までのズーム撮影ができるので、被写体の性質に応じた撮影が自在に、そして撮影者のセンスを生かすことができます。

投稿者 たーぼ♪ : 14:25 | コメント (0)

【デジスコの特徴】入門編  ①デジスコとは 

【デジスコの特徴】 入門編シリーズ

レンズ付デジタルカメラとフィールドスコープ(スポッティングスコープ)と呼ばれる地上望遠鏡を組み合わせ、コリメート法で撮影する撮影法とその総称です。

『デジ』タルカメラとフィールド『スコ』ープを組み合わせることから『デジスコ』と呼ばれています。
高倍率と明るいF値で撮影できることが特徴で、主に野鳥撮影用として活用されています。
また、システムが軽量・コンパクト・安価であることも大きな特徴です。

投稿者 たーぼ♪ : 14:17 | コメント (0)

2016年04月26日

【撮影スタンス】 ⑪ハイドから写す

【撮影スタンス】 写し方シリーズ

バードサンクチュアリなどには野鳥が飛来するポイントに、野鳥と人を隔てる壁を作りその壁に野鳥観察用の穴を設けている施設があります。この、観察用の壁は「ハイド」と呼ばれています。
ブラインドと同様の効果があり、野鳥を警戒させずに観察することができます。多くの場合、ハイドは「観察用」とされていますがマナー良く活用できるならば「撮影」にも使用できます。
三脚・雲台を工夫しながら穴の大きさに制約され狭い範囲にはなりますが、野鳥の自然な姿を写すことができます。
野鳥を探すことなく目の前に現れますので、初心者の方にはオススメの撮影方法です。
ここでのマナーは限られた観察スペースなので「長時間独占しないこと」「譲り合う配慮をすること」「大声で話をしないこと」などです。公共の場所なので皆で楽しく使えるように心がけましょう。

投稿者 たーぼ♪ : 00:53 | コメント (0)

2016年04月25日

【撮影スタンス】 ⑩ブラインドから写す

【撮影スタンス】 写し方シリーズ


例えば、ヤマセミのように人間に対して神経質な野鳥の撮影はブラインドと呼ばれる仮設のテントや迷彩ネットなどで作った常設の身を隠せる撮影場所から写す方法があります。野鳥の感や視力は驚くほど高いので、ほとんどの場合、野鳥からは隠れきれていないのですが野鳥からみると「あそこからは出てこない」という安心感を与えるのだと考えられます。
ある意味、野鳥に接近するためのマナーの一つのような気がします。夜明け前に現地に到着し、ブラインドや撮影機材をセット。野鳥がいてくれる間は脅威を与えない配慮をしながら撮影し、例えブラインドの中であっても無闇に動かない。野鳥が飛び去って視界から消えてから撤収する。こんな思いやりのある気持ちで撮影します。
但し、仮設のテントブラインドも常設ブラインドも敷地の主権者の許可を得るか、周辺に迷惑をかけない充分な配慮が必要です。

■詳しいお問合わせは

投稿者 たーぼ♪ : 15:34 | コメント (0)

【撮影スタンス】 ⑨車の中から写す

【撮影スタンス】 写し方シリーズ

多くの野鳥は「車」に対しては警戒心が薄いと言えます。車を降りて姿を見せるとすぐに逃げてしまう鳥も、そっと近づいて車を止めると不思議と反応しません。鳥のそばに来て窓をあけると逃げる場合がありますので、窓は半開き程度で迫ったほうが良いと思います。
具体的には、助手席に三脚・雲台をセットして機材を取り付けます。助手席側の窓を明け、撮影します。
撮影できる範囲は限られますが、不足した領域は車を移動してカバーします。運転席に座って操作をするので腰をひねった状態での撮影になります。三脚のエレベーターを多用しますので指を挟まないように注意しましょう。
この撮影法は、自動車の運転に関わりますので、交通安全には細心の注意をはらってください

投稿者 たーぼ♪ : 15:28 | コメント (0)

2016年04月23日

【撮影スタンス】 ⑧雨の日の写し方

【撮影スタンス】 写し方シリーズ

天候がいまひとつでも撮影に出かけなければならない場合もあります。現地に到着したら雨が降り始めた・・・などということは良くあることです。もちろん出直すのも良いのですが、せっかくだから撮影してみるのも良いと思います。
一般的には野鳥の警戒心が少なくなり、近くで写せるチャンスともいえます。
この場合、機材の濡れや雨具に気がとられ集中力が乱れがちです。雨に対する機材と自らの雨よけなどに工夫が必要です。
屋外に出て写す場合には機材をビニール袋などでしっかり防水し、雨中でもカメラユニットに水が入らないようにします。また、自らはゴアテックス素材などの性能の良い雨具を身につけるのが良いでしょう。
他には、ブラインドを雨避けを兼ねて活用したり、車の中からの撮影にしたり、ハイドや建造物の中から写すなどの方法もあります。

投稿者 たーぼ♪ : 02:55 | コメント (0)

【撮影スタンス】 ⑦背景の選び方

【撮影スタンス】 写し方シリーズ

・背景の種類
背景の選び方は撮影のセンスやテクニックのポイントとなるところです。一般的には近い距離に枯れた葦やススキ・土塊などガサガサしたものがあると良い結果が出ません。なるべくスッキリした背景になるようなもの(例えば青空や水面・日陰・新緑など)を選んだり、花などの綺麗な色合いや雰囲気を持つものがあると良いでしょう。

・背景までの距離
花など、撮影時に主張させたいものは比較的近い距離でも良いでしょう。それ以外は一般的に被写体までの距離の半分ぐらいの距離があると綺麗にボケてくれると思うので作品のイメージを作りやすいと思います。

・背景の色合い、明るさ
コンパクトデジタルカメラは色や明るさに対するダイナミックレンジが狭いので中間の淡い差を出すのが苦手です。そこで、暗い背景であれば少し余計にマイナス補正して黒を潰してしまうなどのテクニックを使います。一般的には被写体の色合いをしっかり出すためには背景は暗めのほうが良いでしょう。

投稿者 たーぼ♪ : 02:33 | コメント (0)

2016年04月22日

【撮影スタンス】 ⑥だんだん接近法

【撮影スタンス】 写し方シリーズ

追いかけずに写せれば一番良いのですが、どうしても近づかなければならばい場合もあります。この場合は「だんだん接近法」を使うと良いと思います。
野鳥までの距離が50mとします。まず、ターゲットを見つけたら例え遠くでもその場で1回写す。次に10m進み2回目の撮影をします。その時に野鳥の様子を見てこちらを気にしていないようであればまた10m進みます。3回目の撮影をして・・・5m進み写す、3m進んで写す・・・というように徐々に真っ直ぐ近づくのが良いでしょう。
近づき方が上手くないと必ず逃げます。このように「だんだん接近法」をマスターしていけば上達します。
三脚&機材を体の正面に置き上下動少なく前に進むと逃げにくいとK先生から教えて頂き、実践したところ良い結果が出るので、これもオススメです。

投稿者 たーぼ♪ : 11:31 | コメント (0)

【撮影スタンス】 ⑤追いかけないで待つ

【撮影スタンス】 写し方シリーズ

どんなに隠れて移動しているつもりでも視覚の優れた野鳥から見れば、すべてお見通しなのです。大切なことは「このカメラマンは悪さをしないな」と野鳥に思わせることなのです。例えばブラインドに入っていても野鳥からはすべて見えているのです。しかし、ブラインドの中に入っているので出てくる気配が無ければ野鳥も警戒を解くのだと思います。
同様に、フィールドで普通に写す場合もなるべく追いかけず狙いのポイントに飛んできてくれるのを待つのが良いと思います。
撮影者がレンズを向けるとすぐに逃げるハシブトガラスも害の無い通行人であればすぐ傍を通っても平気なのと同じです。「追いかけずに待つ」これができるようになるためには経験と多くの学習が必要かもしれません。

投稿者 たーぼ♪ : 11:23 | コメント (0)

2016年04月21日

【撮影スタンス】 ④撮影できる隙間を探そう

【撮影スタンス】 写し方シリーズ

野鳥が目の前に飛来し、運悪く自分が構えている場所から枝や葉っぱが邪魔して写せない場合も結構あります。そんな時、上下・左右・前後を良く見回して写せる隙間が無いか探しましょう。上級者ほど隙間を探して、小さな移動範囲の中で三脚の上下などを頻繁に行って撮影チャンスを多くしています。デジスコの場合、機材が小さく軽量なので三脚の操作を面倒がらずにこまめに行えば撮影チャンスは大幅に増えるものと思います。

投稿者 たーぼ♪ : 17:49 | コメント (0)

【撮影スタンス】 ③野鳥までの距離

【撮影スタンス】 写し方シリーズ


画質は近いほど良くなります。これは被写体との間にある空気のユラギなどが原因です。空気が少なければ光学システムの性能をフルに発揮できます。デジスコの場合、短めの望遠レンズに比べれば何倍も遠くから写せますがその分画質が下がります。狙いの作品イメージにもよるのですが、5~20mぐらいが鮮明に鳥を中心に撮影する場合の距離(バストアップ~画角全体に入る)。背景や環境が良ければ50mぐらいまではデジスコらしさを出せると思います。
但し、野鳥の都合もあるので「逃がさない」「驚かせない」「警戒させない」などの距離を学ぶ必要があります。野鳥に近寄って飛んでしまうのは実は野鳥にとってはあまりダメージを受けてないそうですが、写せるチャンスを逃がしてしまうという意味では撮影者は損をします。もちろん、撮影仲間からもちょっとなにか言われるかも知れません。
上級者が同じ道具、同じ場所で良い写真を写せる理由はこの度合いを心得ているからかも知れません。

投稿者 たーぼ♪ : 17:46 | コメント (0)

2016年04月20日

【撮影スタンス】 ②立って写す

【撮影スタンス】 写し方シリーズ


狙いのポイントが複数あったり、初めてのフィールドで探鳥しながらの撮影などの場合は腰を伸ばした状態が基本形となるような姿勢で写せるようにすると良いでしょう。撮影スタイルは後日UP予定の(機材の基本操作)を参照してください。
移動する場合は広さに余裕がある場合はそのまま担ぎます。周りに障害物があったり他に通行人がいるようであれば、3本の脚をまとめて担ぐか、または脚を縮めて人に迷惑をかけないように心がけましょう。
長いものを持っての移動ですからできるだけ走らずに注意して移動してください。

投稿者 たーぼ♪ : 17:04 | コメント (0)

【撮影スタンス】 ①座って写す

【撮影スタンス】 写し方シリーズ


デジイチの自己発生振動すら画質に影響されるため、コンパクトデジタルカメラを使うデジスコ撮影。三脚が風で揺れたり、撮影時の手ブレなどの振動が発生すれば鮮明な画像で撮影することはできない。
座って撮影することによりこれらの問題点が回避されることが多い。例えば、三脚の脚をすべて伸ばすのと、座った高さに合わせた最小限の伸ばし状態とでは三脚の剛性が大きく変わり、また風によるブレも少なくなります。
さらに、折りたたみ椅子に大半の体重を預けることにより上肢の動作における体の重心が決めやすくなり、体や腕が動かしやすくなります。手ブレに対して体勢をとりやすくなり疲れも少ないので長時間の撮影に有用です。
体を低くしてジッとできるので、野鳥を驚かすことも少なくなりますので撮影チャンスも多くなります。但し、移動しながら写す場合には不自由な面もあるのであくまでも定点撮影に適した方法と言えます。

デジスコ通信 第3号(2003年8月18日号)よりコピー


■ …【たーぼ♪】…………………………………………………………………………
□ <第3回> 綺麗に写せる方法を毎回ちょっとずつ
■ …………………………………………………………………………………………

─────────────
第3回 ~座って写そう~
─────────────

私が持っている良い写真のほとんどが座って写しているんです。デジスコ撮影って焦点距離がものすごく長い撮影をするので、デジスコの小さな振動でも被写体の「ブレ」としては非常に大きく発現してしまいます。画角(景色を切り取って写す角度)が小さくシャッタースピードが遅いのですからとにかくブレます。デジスコは終始このブレとの戦いになります。機材についても多くの工夫はブレ対策が配慮されているのですがここでは撮影技術にテーマを絞ってお話させて頂きます。

鳥までの距離が遠ければブレの影響はより大きくなります。遠い被写体の撮影の難しさはここにもあるわけです。距離が半分になればブレの影響も半分になります。そうはいっても近すぎる必要はありません。7~20mぐらいの距離が鮮明に撮れる範囲だと思います。

次に三脚の高さです。テーマに「座って写そう」と書きましたがこれには三脚の高さも考慮されています。デジスコの重量(重心)が高いところにあればその分揺れる要素が多くなります。三脚の脚の剛性を考えると長くすれば弱くなりますよね。しかも先端の1段は細い訳ですから余計に揺れてブレの要因になります。座って写せば脚を伸ばさずにすみますからブレ防止には良い対策になります。

座って写すことの良さに人間工学的な面もあります。座っての機材操作と、立っての機材操作では人体の動きの軸が違います。当然、座っているほうが動きの歯切れが良くシャープで、機材に伝える振動も小さくなります。座って準備して鳥にピントを合わせ、機材から振動の縁を切るようにそっとレリーズを押してあげる・・「そっと」押すのが重要です。

そそ、良い写真を写すためには出会った鳥とできるだけ長い時間過ごすことが必要ですね。座ってじっとしていると鳥が落ち着いてくれるような気がします。こんな効果も座って写すことによる良い写真につながるかもしれません。

100円ショップで折りたたみの椅子を買って、是非、座って写してみてください。

投稿者 たーぼ♪ : 16:50 | コメント (0)

【撮影スタンス】 写し方シリーズ

撮影時の状況に応じて、どのように写すかいろいろ思っていることをまとめてみます。

①座って写す
②立って写す
③野鳥までの距離
④撮影できる隙間を探そう
⑤追いかけないで待つ
⑥だんだん接近法
⑦背景の選び方
⑧雨の日の写し方
⑨車の中から写す
⑩ブラインドから写す
⑪ハイドから写す

投稿者 たーぼ♪ : 16:46 | コメント (0)

2016年04月12日

【撮影テスト】②高画質・ワイド500㎜~3000㎜システム パスト連写


モデル名 EX-100PRO
シャッタースピード 1/1000 s
F ナンバー f/4
ISO ISO 800
露出補正値 0.00 eV
レンズ焦点距離 12 mm


CASIO EX-100PROにはパスト連写と呼ばれる、プリキャプチャー撮影機能が装備されている。
実はCASIOのハイスピードエクシリムシリーズには標準装備になっています。
秒間30コマでフル画素1200万画素の高速連写ができ、しかも設定をすればシャッターボタンを押した瞬間より手前の写真を5枚単位で任意に遡って写すことができる。
この機能はNikonや画素数は少ないがLUMIXの4Kフォトなどもプリキャプチャーしていた写真を写す機能がありますが、CASIOのF1という機種から実機で使われるようになった技術です。

このパスト連写がカワセミなど飛び出しや枝戻りなど初歩的な飛翔写真にとても有効な機能なのです。被写界深度外に高速で飛び出す被写体だと数コマしか使えるものはありませんが、作例のように横に飛ぶ場合は距離の変化がすくないので使えるコマ数は多くなります。

一般的に、デジスコの場合焦点距離が長いので(ワイド側で1000㎜以上)画角が狭く、羽を広げた状態で画面に入れるのは非常に難しいので、画角の面からも『飛翔写真は苦手』とされていました。
しかし、もし、ワイド端で500㎜ぐらいから撮影できるとしたらどうでしょうか?画質が落ちるほど遠くではない場所から写せることで画質も良くなり。また、ワイド端であればカメラF値も小さく明るいので使えるようになります。

この作例も、距離は10m弱、ISO800で1/1250s、焦点距離は509㎜ 4隅に減光が出るので対角線7割程度にトリミング。F値はカメラの設定間違いで4.0、たぶん2.8にできたと思います。

後にISO400にしてF2.8にした時の画像です。SSも1/2500s 環境が明るくなればISO200でも行けそうでした。ここら辺は、経験を積めば上達してくるでしょう。↓は14コマ、カワセミが写っていました。


モデル名 EX-100PRO
シャッタースピード 1/2500 s
F ナンバー f/2.8
ISO ISO 400
露出補正値 -0.67 eV
測光方式 分割測光
レンズ焦点距離 12 mm


500㎜~3000㎜までバリアブルに使えるズームを持って、しかも1/1.7型CMOS機なのでフロントテレコンバージョン構造の恩恵を受けることができるので、SSを得られる範囲でISOを低くすることで画質を良くした状態で苦手な飛翔写真を克服し、かつ、3000㎜の超望遠撮影までこなせる万能機になる可能性もありそうです。

モデル名 EX-100PRO
シャッタースピード 1/100 s
F ナンバー f/2.8
ISO ISO 160
露出補正値 0.00 eV
レンズ焦点距離 42.5 mm


今後、この試作研究をどう、商品化するか?という課題は残されていますが、今年の春の渡りには使ってみたいシステムだなぁ~って思っています。
もちろん、TX07を使ったプリズム抜き構造でLUMIXなどのマイクロフォーサーズやNikon1もいじってみたいと思います。

投稿者 たーぼ♪ : 00:11 | コメント (0)

2016年04月11日

【撮影テスト】①高画質・ワイド500㎜~3000㎜システム

この記事の実写テストです。

投稿者 たーぼ♪ : 11:49 | コメント (0)

2016年02月26日

デジスコが野鳥撮影に有利な理由 その4

④セミオートフォーカス撮影ができる。

焦点距離1000㎜クラスのピント合わせはどんな撮影機材でも遅く、かつ精度が低くなります。
問題を解決するためにはより大口径で光量を増やした精度の高いレンズとAF機能の高いカメラボディーが必要となります。(予算150~200万円クラス)
結論的には焦点距離を落として撮影条件の妥協点を見つけていくことで、より性能を生かした撮影ができることになり、光量にもよりますが500~800㎜程度がプロ用機材では主に使われる焦点距離となります。
もちろん、AF機能も本来の能力を発揮できるので、より、合理的と言えます。

さて、デジスコにおけるAF撮影ですが、すべての距離に対するAFではなく、スコープのピントリングである程度の範囲までピントを追い込むという工程が入ります。イメージ的には焦点距離1000㎜程度で10m先のメジロを写すときに前後5㎝ぐらいに追い込めれば充分と思われます。その範囲であればカメラのAFが正確に合わせてくれます。計測したわけではありませんがよほど暗い(コントラストの出ない)環境で無ければ、野鳥を充分撮影できるAF速度であると言えます。


ピントリングで前後5㎝に被写体を追い込む・・・というと、凄く難易度の高い作業のように思えるかも知れませんが、スコープで野鳥観察をする時の要領よりも大雑把で良いレベルです。
「見えているものを写す」という撮影方法ですから、良く見えるためにピントリングを回すという工程です。
但し、光学ファインダーと異なり液晶画面(EVFなど)を見るわけですからリアル感は劣るでしょう。しかし、最近の液晶上のピント表示はプログラム的にもピント面を強調し、高画素化でリアル感を出し、表示速度を速めているので撮影には十分な情報を見せてくれます。

 実際のフィールドにおけるセミオートフォーカス撮影は、野鳥が出現したら最初にピントリングによる大雑把なピント合わせは必須です。そこでレリーズを半押しして、AFが合焦すればそのまま撮影に入ります。もし、合焦に至らなければもう少し追い込みます。慣れてくれば1~2度の作業で撮影に入れます。

 体験的に不思議なのは、一回合わせて撮影に入ると、その周辺で動く野鳥に対しあまりピントリングを頻繁に触っていないということに気づきます。思いの外、AFで合わせることができる領域って広いのです。
上級者の撮影方法として半押ししてピントリングを正確に的確に追い込んで撮影するというような場合もありますが、すっきりした背景でバランスの良い大きさに撮影するときはAF併用で正確に写せます。

「デジスコはピント合わせが難しい」と言われることの多くは焦点距離を長くしすぎているケースがほとんどでしょう。焦点距離1000㎜と2000㎜では撮影難易度は倍以上になります。もちろん、4000㎜となるとピント合わせのリング操作の振動ですら大きく強調されAFが機能しないこともあります。
初心者は短めの焦点距離で体験を積み、徐々に長いものを体験すればすぐに2000㎜ぐらいまでの撮影はできるようになります。最初の数回で「難しい」と諦めないことも肝要と思います。

高倍率コンデジやデジイチで焦点距離1000㎜以上のピント合わせって結構難題です。ましてや光量の少ない時はさらに難しくなります。
スコープのピント合わせって慣れると薄暗い時でもそんなに苦労せずにできるし、そんな状況でも液晶画面は良く見えるように表示してくれるものもあります。
大雑把な手動によるピント合わせという工程はどうしても必要ですが、デジスコ用デジカメのAFってスコープで見えている映像でちゃんと作動してくれます。

セミオートフォーカス撮影、超望遠撮影では最良・最強かも知れません。

デジスコが野鳥撮影に有利な理由(リンク)

①野鳥の出現率の高い朝夕、薄暗い場所での撮影に適している。
②遠くから野鳥を写せる焦点距離を持っている。
③焦点距離1000mmを超える領域から3倍程度のズーム撮影ができる。
④セミオートフォーカス撮影ができる。


投稿者 turbo : 14:12 | コメント (0)

2016年02月23日

デジスコが野鳥撮影に有利な理由 その3

③焦点距離1000mmを超える領域から3倍程度のズーム撮影ができる。

例えばNikonのCOOLPIX P900という高倍率カメラ。35㎜判換算で24㎜~2000㎜まで光学83倍での撮影がオートフォーカスで写せる。まさに、カタログ的にはその通りなんですが、野鳥撮影で小さな鳥を写すのはかなりな好条件が揃わないと難しいことです。結果的には野鳥までの距離を勘案して500~1000㎜程度が常用範囲と考えるべきです。但し、すぐ手前に来た鳥に即座に対応できたり、被写体がマッタリしてくれた時など引きの絵からドアップまで同じ位置で写せることはとても便利です。
 野鳥撮影の場合、いったん構えた場所を移動すると鳥が逃げてしまう確率が高いということを理解しなければなりません。短い焦点距離の道具でより大きく写すには野鳥に近づかなければなりません。それをカバーしてくれるのがズーム機能です。

 デジイチでもNikonの200-400㎜F4(2倍ズーム)や200-500㎜F5.6(2.5倍ズーム)、CANONの200-400㎜F4(2倍ズーム)など、野鳥撮影用に使える良いレンズが発売されています。APS-C換算値をかけ合わせれば600~700㎜まで焦点距離を長くできます。AF精度・速度、画質の低下を我慢すればテレコンを入れて最長1000㎜ぐらいまでは守備範囲となります。厳密にいえば、トリミング耐性も付加できるでしょう。
やっぱり、ズームレンズは良いですね・・欲しい(200-500㎜5.6なら買えるかも(^^ゞ)
 
 デジイチで野鳥を写す場合も質の良い単焦点でバランスの良い大きさに写せるように撮影距離を決めて写すことができれば、より高画質な作例を作ることができます。しかし、画角の自由度は、自分が撮影距離を変えるか、テレコンをつけるかしかありません。動けば逃げる野鳥を写すには経験豊かなベテランカメラマンのように、臨機応変な撮影技術や予測と想定がきっちりできなくてはなりません。
大砲のようなレンズを使ったからと言って上級者のような写真はなかなか写せないのです。

 デジスコの場合は、スコープ(単焦点)に単焦点カメラを装着する場合を除き、ほとんどの場合がズーム撮影となります。ズーム接眼レンズに単焦点カメラ、単焦点接眼レンズにズームカメラ、ズーム接眼レンズにズームカメラと組み合わせの方法はいろいろですが、常用の撮影焦点距離1000~2000㎜に加えて、条件が良い場合には2000~7000㎜程度まで仕様範囲として加えることも可能です。正直なところ4000㎜以上は解像力も追いつかないので綺麗な画像で写すことはできませんが、デジスコのズーム撮影の焦点距離は1000㎜~4000㎜と言っても良いと思います。なんと基本の1000㎜から3~4倍ズーム(撮影距離を同じ位置にいながら1/4の距離まで近づいて撮影できるという意味です)の力を持っています。

野鳥撮影現場において、定位置から動かずに画角を簡単に変えられるズーム。しかも、デジスコならば基本焦点距離1000㎜から4倍にズームアップできる機材なのです。他の撮影方法が”精一杯で1000㎜まで”のズームに比べて異次元の画角変化をすることができます。
自分が画角を変えるために動いたことが原因で、待ちに待った鳥を逃がしてしまったら元も子もありません。

この理由はデジスコを体験してみて、ひょっとすると一番「すげー!」と驚く要素かも知れません。
チャンスがあったら、他の撮影方法と並べて比較してみてください。

デジスコが野鳥撮影に有利な理由(リンク)

①野鳥の出現率の高い朝夕、薄暗い場所での撮影に適している。
②遠くから野鳥を写せる焦点距離を持っている。
③焦点距離1000mmを超える領域から3倍程度のズーム撮影ができる。
④セミオートフォーカス撮影ができる。

投稿者 たーぼ♪ : 10:03 | コメント (0)

2016年02月20日

デジスコが野鳥撮影に有利な理由 その2

②遠くから野鳥を写せる焦点距離を持っている。

私たちデジスコファンも「画質」や「解像感」だけの話ばかりに終始するのではなく野鳥撮影の実践で使えるかどうかの追求をする必要があると思います。
実際には一般的な野鳥撮影においては圧倒的な優位性を持つデジスコですが使用目的がカワセミの定点撮影ということになると本格デジイチや止枝までの距離に応じた機材が有利な場合があります。

しかし、探鳥地に出かけて、野鳥の動きを観察しながら撮影するには、デジスコの優位性は無敵と言えるでしょう。

その理由は、野鳥と撮影者の距離関係にあります。
解像感マニア(私も含めて)たちはできる限り距離を短くして、機材の解像感の限界を高めようと無理な撮影に終始します。最短合焦距離がより短くなるようにスリーブを入れて2.5m仕様なんてことをする人もいました(笑)

最近のデジスコ画像掲示板などを見ると「鮮明さ」を売り物にした作品よりも環境が背景にあり、物語を語るような作品が増えています。デジイチのベテランカメラマンたちが昔から追求しているような作品をデジスコ写真家たちが写し始めたのです。

レンズやカメラの解像度が画質に大きく影響するのは事実です。しかし、近接しなければ空気の層を光が通る時の情報の損失は否めません。だから、野鳥に近づける技術を習得すべし・・・というのも正しいのですが、近づけば野鳥は逃げます。近づけば警戒します。どんなに愛らしい給餌シーンでも必ず警戒されているのです。

できれば、より遠くからできるだけ綺麗に写せる道具を使うべきだと思います。


今回のテーマを上図にまとめてみました。野鳥と撮影者(機材)の近接限界をイメージしたものです。


野鳥から見れば、遠くにいる人間はあまり気にならないのですが、鳥種の差はあるものの、それ以上近づいたら飛んで逃げるという距離を持っているわけです。ここでは「通常の近接限界」と同芯円で
「人馴れしていない地域での近接限界」を作っています。例えば、狩猟時期の九州や北海道の鴨類は人間から見て「すごく遠い」と感じる距離でも人の姿を見ると飛び去ります。

また、「餌付け・営巣近接限界」もイメージしてみました。カワセミの餌付け、ミルワームによる餌付けなどの場合、機材の最短合焦距離で写すことも可能でしょう。また、営巣時期も警戒しつつもタマゴや雛がいるので巣から離れられずこの範囲で撮影することができます。ブラインド撮影もこの範疇に入ります。※餌付け撮影や営巣場所での撮影を推奨するものではありません。

500mmクラスの手持ちデジイチの場合、ある程度画面に鳥を強調するためにはかなりの近距離まで近づかなければなりません。フィールドで見る「追っかけさん」たちです。近づかなければ絵にならないので飛び移る場所に近いところまで追いかけます。野鳥から見れば一番嫌なタイプですね。
餌付け場所はその反対で、野鳥を近づけて写すわけです。公園の片隅で素敵なステージを中心に5~10mぐらいの距離に機材がずらりと並んでいるイメージです。
ブラインドや、公園の水場&ハイドも仕切りがあることで野鳥が安心感を持って近づく手段のひとつです。
それと、営巣時期の巣の近所。ここは、給餌のためにしょっちゅう出入りするので近くで写せます。
しかし、どの撮影手段も野鳥にしてみれば迷惑な話ばかりで、どのような言い訳をしても、やはり撮影者のエゴと言えます。


1000mmクラスの本格デジイチの場合はどうでしょう。通常近接限界から適度な画角でトマリモノも飛びモノも写せる良いチョイスであると言えます。もちろん、より近くからもより遠くからも作風に応じて写すことができるので良いでしょう。
しかし、800F5.6/600F4/500F4/400F2.8・・・どれをとっても重厚長大(^^; 資力・体力・気力・技術力などたくさんの力が必要となります。

3000mmクラス デジスコの場合は、この守備範囲の広さが野鳥撮影のすべてを網羅する原点です。本格デジイチに3倍テレコンを入れてもデジスコのような絵は絶対に写せません。でも、デジスコでセンスの良い人ならば飛びモノすら写せてしまうのです。(一般的には画角が狭いため飛びモノ撮影は難しいといえます)

※光量があればデジスコでも鮮明に写せます(笑)

5mの距離ならドアップの超鮮明画像が、10m~30mであれば全身と周りの役物が一緒に写せます。50m~100mmの距離ならば、他にデジスコのように写せる機材はありません。

※100m先のコガネゲラ♂♀

遠くから写せる焦点距離を持つことが野鳥撮影に有利なことは一目瞭然です。


私はJTBさんとともに野鳥撮影ツアーを20回近く催行・随行しています。いろいろな撮影機材をお持ちの方が参加されています。本格的なデジイチ(ロクヨン・ハチゴローなど)、天体系直焦点などで撮影されている方もいらっしゃいますが、苦労のわりに成果が報われていません。長い焦点距離と、その焦点距離でも簡単に写せる「デジスコ」は群を抜いて優秀であると言えます。
※システムとしてきちんと完成したコリメートデジスコに限ります。スコープにリレーレンズで一眼ボディーを繋いだ「一眼デジスコ」ではありません。

デジスコが野鳥撮影に有利な理由(リンク)

①野鳥の出現率の高い朝夕、薄暗い場所での撮影に適している。
②遠くから野鳥を写せる焦点距離を持っている。
③焦点距離1000mmを超える領域から3倍程度のズーム撮影ができる。
④セミオートフォーカス撮影ができる。

投稿者 turbo : 14:12 | コメント (0)

2016年02月19日

デジスコが野鳥撮影に有利な理由 その1

「デジスコは難しい」という評判が流れ、愛用者が減ってしまったのは残念ですが事実でもあります。野鳥撮影において本当にデジスコは難しいのでしょうか?慣れるまではもちろん苦労する部分はあるとは思いますが、良さを理解された方々は、皆さん撮影を楽しんでおられると思います。

デジスコが野鳥撮影に有利な理由(リンク)

①野鳥の出現率の高い朝夕、薄暗い場所での撮影に適している。
②遠くから野鳥を写せる焦点距離を持っている。
③焦点距離1000mmを超える領域から3倍程度のズーム撮影ができる。
④セミオートフォーカス撮影ができる。

今回は①について考えてみます。

私はデジスコが専門ですが、昔、デジイチを使って撮影していた時期があります。主にカワセミの飛翔写真やヤマセミのブラインド撮影を楽しんでいました。野鳥の出現率は一般的には早朝、夕暮れがピークで日中は驚くほど低くなります。ましてや陽の当たる場所での出現率は極めて低いと言えます。(餌付け場所や営巣時期は日中も高めになります)

例えばカワセミ撮影。私も初期は100-400ズームで撮影するも被写体が小さいのでテレコンを入れて撮影。それでも600mm、まだまだ被写体は小さい。AFは遅いし、F値が高いのでシャッター速度が上がらない、しょうがないのでISOを上げる・・・結果、ザラザラ画質。運よく日中の光量が多い時間帯になんとか写せるということもあったけれど「楽む」など程遠いのが現実でした。

そこで某公園の餌付け場所にご挨拶し、仲間に入れて頂きました。(2~3ヶ月ほどお世話になりました)距離7~8m背景は奥行きが深くなかなか良いセッティングです(^^; しかし、手持ちの100-400では焦点距離も明るさもAF速度も不足。常連長玉の方々の写真と見比べると雲泥の差。結局、500mmF4を購入。そこそこ楽しめるようになりました。おいしそうな小魚をザルに入れてカワセミを餌付けしているのですが、それでも一日に数回しか現れません。もちろん、日中の出現率は極めて低く、待ち時間は常連さんたちとのおしゃべりに終始しました。

餌付けについてはいろいろなご意見があるでしょうが私が一時期、餌付け場所でカワセミを撮影していたのは事実です。結論として、私は餌付けで写した写真に価値を見出すことができなかったこと、社会通念的に皆さんにもオススメできないことと知り、その後、餌付け撮影をすることをやめました(15年以上前のお話です)。
やはりカワセミも朝夕が出現率のピーク。デジスコは日の出30分後から日の入り30分前まで写すことができます。デジイチの大きなセンサーに比べるとダイナミックレンジは狭いので当然低ISO撮影になります。しかし、野鳥が静止する瞬間があれば例え1/1秒のシャッター速度でも撮影できます。
ノイズ処理が優秀になったとはいえ、デジイチの高ISO撮影写真は例え鮮明に見えても画質のザラザラ、モヤモヤは否めません。

手持ち撮影であれば1/f(焦点距離)以上のシャッター速度が求められます。私の実力であれば1/500秒ぐらいは欲しいところです。三脚を使っても1/250秒ぐらいでしょう。朝夕では1/10秒などになりISOを上げてもカメラ自己発生振動の影響で画質が悪すぎるため結果として朝夕は使えないということになります。

デジイチ(直焦点)については日中の光量のある環境では飛翔写真も含めて撮影することができます。機材の大きさや扱いやすさなど考え合わせないといけませんが、野鳥の飛翔写真を狙うならば大口径レンズ(800mmF5.6、600mmF4、400mmF2.8)が良いでしょう。レンズ口径が小さくなれば同じ大きさのセンサーのカメラを使えば物理的に暗いシステムになります。どんなに解像力のあるレンズでも光量不足では微細振動をシャッター速度でカバーできません。
さらに正確で素早いAF/AEは必須と考えましょう。AF/AEがマニュアルで操作できる上級エキスパートや難易度の高い撮影が好みの方であれば天体系の直焦点システムなども良いかと思いますが・・・(^^;

現在発売されるNikon1のFTマウントを使った直焦点撮影はちょっと様子が変わります。300mmF4のレンズが810mmF4となり、カメラの自己発生振動が無いので朝夕は三脚をつけて無振動撮影、日中は小型軽量を生かしたAF/AE簡単撮影。直焦点撮影の守備範囲がデジスコと同様になることが予想されます。
おそらく、Panasonicをはじめ数社も同様なカメラを近年上市すると思われます。この流れ、野鳥撮影の主流になることは必至です。


それでは、デジスコは不要?と思われるかも知れませんが、フロントコンバージョンで明るいシステム(1000mmF3~)であることと、コリメート法による超超望遠、1000mm~4000mmのズーム撮影など野鳥撮影に適した要素がたっぷりです。デジスコ撮影の作例は薄暗い環境での撮影が多いので、「眠たい画質」などと揶揄されることもありますが、そこそこ光量があって距離が短ければこの程度の画質で撮影できます。直焦点で写した高ISO、トリミング撮影の画質とピクセル等倍で見比べてみてください。

野鳥撮影が好きな方にとっては野鳥との遭遇率が高いことがなによりの喜びとなります。
朝夕のゴールデンタイムに綺麗な画質で撮影できるデジスコは野鳥ファンにとって不可欠な道具であると言えます。


デジスコが野鳥撮影に有利な理由(リンク)

①野鳥の出現率の高い朝夕、薄暗い場所での撮影に適している。
②遠くから野鳥を写せる焦点距離を持っている。
③焦点距離1000mmを超える領域から3倍程度のズーム撮影ができる。
④セミオートフォーカス撮影ができる。

投稿者 たーぼ♪ : 12:52 | コメント (0)

2016年02月15日

【興和TSN-664M 】 ミドルクラスのシステム探索

興和PROMINAR TSN-664Mは解像感高く、デジスコに適度な深めの被写界深度を持つ優秀なスコープです。66㎜口径の対物レンズは60㎜クラスに比べれば集光力が高いので良い結果が出やすいのですが、できればカメラの撮像素子を小さくして明るいシステムにしたいと考えます。
m4/3や1型でも明るい環境であれば問題なく撮影できますが、シャッター速度に遅さが出るとISOを高くセットせざるを得ません。結果として滑らかな画質からは離れてしまします。
1/1.7型CMOSクラスのデジカメが良さそうですが、現状、良いカメラが見当たりません。
しかし、1/2.3型CMOSであれば数多くのカメラが発売されています。
但し、問題点として光学ズームが10倍以上の中望遠までのモノが多い。
TSN-VA3など超ハイアイレンズがあればカバーできるカメラも多いのでしょうが、TSN-664Mには準備されていません。標準のTE-14WDでは長く伸びる鏡筒が衝突して使えません。
アーチェリーや射撃確認用に使われるハイアイのTE-17HD (25×LER)という選択があります。
現在、CASIOの光学10倍コンパクトデジタルカメラ EX-ZR60との相性が良いので糸口にして探索を続けています。

安価・軽量・俊足。

乞う、ご期待。

投稿者 たーぼ♪ : 23:48 | コメント (0)

2016年01月29日

【デジスコ用アイピース】 興和プロミナー編

近年のコンパクトデジタルカメラはスマホの台頭により性能が棲み分けされるようになってきた。
①小型ボディー小型CMOSで光学高倍率(~20倍)
②大型ボディー小型CMOSで光学高倍率(~100倍)
③小型ボディー大型CMOSで低倍率、光学重視(~10倍)

以前のCOOLPIX P300やIXY2000等の1/1.7型CMOS&5倍ズームのようなデジスコバランスの良いカメラは姿を消してしまった。しかも③の高級タイプは総じてレンズの明るさを重視し、CMOSも大きいことからスコープの一般的なアイピースとの相性が難しくなってきている。例えば、CANON PowerShot G5X/G7Xなどは一見、デジスコバランスが良さそうであるが、残念ながらフィッティングは超難関であり使用できる領域が極めて狭く使い物にならない。
幸いなことにSONY RX100シリーズはデジスコバランスも良く、BR-RX100やFシリーズでデジスコに使える。
興和のスコープ(884/774/P556)は30倍単焦点のTE-17Wが生産中止となり、撮影ができる汎用アイピースはTE-11WZというズームアイピースのみとなった。もちろん、観察&撮影とも秀逸なアイピースなので問題は無いのだが、合わせることのできるカメラが前述のRX-100シリーズとミラーレス(LUMIXやNikon1)の一部のレンズに限られてしまう。
画質についての議論は今後必要ともなろうが、射撃やアーチェリー確認用のアイレリーフ32㎜実視界2.1°のアイピースTE-17HDは製品として販売されている。定価27000円(税込)とリーズナブルであり、比較的長め(~10倍前後)のカメラとも合うケースがある。これは、デジスコ用アイピースとして再検討したいところである。これにより、デジスコに使えるズームレンズ付きのコンデジの選択肢も広がるであろう。664Mには同様にTE-17HDが該当する。
さらに興和にはフォト&アダプターと分類されるTSN-VA3がある。観察用アイピースとしては使いにくいが、超ロングアイレリーフ60㎜と3°の実視界を合わせて使用すれば高倍率レンズを持ったコンデジ及ミラーレスカメラ、ビデオカメラなどが使用できる。倍率は14倍なので2000㎜オーバーの撮影にするには高倍率カメラレンズが必要になるが選択肢は広い。

さて、Fシリーズブラケットの完成で、幅広いカメラとの接続ができるようになった今、デジスコで使ってみたいカメラに適性があるかわかれば、お気に入りのカメラが使えるかも知れません。

遠慮なく、【でじすこや】にお問い合わせください。カメラ本体をお預かりできればマッチング・フィッティングのご相談ができると思います。(テストしたいカメラの送料はお客様ご負担となります、予めご了承ください)

投稿者 たーぼ♪ : 14:36 | コメント (0)

2016年01月26日

接続技術の工夫 『カプラー進化論』

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DIGISCO.COMの製品にはいろいろな技術的工夫がなされています。
光学機器にとって軽視できない正確な光軸、適切なレンズ間クリアランス。
撮影機材として求められる着脱性の良さや小型・軽量であることなど可能な限り技術を折込み、
ユーザーが「写すこと」だけに専念できるように作りこんであります。

例えば、究具04バリアブルカプラーVCA-1は後に説明するTA4接合方式、側面固定方法、抜け落ち防止ストッパー付レンズクリアランス調整インナーチューブなど『究具』の名前にふさわしい技術がバランスよく取り入れられて、他では真似のできない製品になっています。もちろん、接合カプラーのTA4シリーズが特殊な接合方式の原点ですので、お時間がありましたら『カプラー進化論』をお読みください。
一見、なんの変哲もなさそうなTA3シリーズでも可能な限りの技術が盛り込まれています。
皆様がお使いのパーツのウンチクを知っておくことも良いことと思います。

■カプラー進化論

投稿者 たーぼ♪ : 15:18 | コメント (0)

2016年01月14日

【デジスコ用雲台シリーズ】 ①デジスコにとっての雲台の役割

★★デジスコ用雲台シリーズ★★


実際の撮影では、野鳥を見つけて照準器で導入し、目にピントを合わせてそのまま構図を作る・・という一連の作業を瞬時にしなくてはなりません。
もちろん、移動時に影響する重さや大きさ、上に載る光学ユニットの重量に耐えられる剛性も選択時の大きな要素です。
デジスコの経験者ならたぶん体験していると思いますが、スコープが御辞儀をして指を挟んだり、首の皮を挟んだり・・冗談ではすまされないような事象も注意しなければなりません。

デジスコシステムの中で雲台の重要性は操作面では最重要と言っても過言ではありません。システムをしっかり保持するための剛直さ、機動力に重要な軽量でコンパクトな可搬性、滑らかな操作性、微動操作、操作回数の少ない機構など要求されていることが多く、一般的な撮影に使用される2~3軸のレバー式雲台やボールヘッド(自由雲台)等は不向きです。デジスコ機材が細長く角度による重心変化が変わること、撮影の瞬間は機材から手を離すことなど特殊な事情からジンバル雲台とビデオ雲台が主流となります。

デジスコ用の雲台選びは、撮影成功率に大きく影響します。
このシリーズはデジスコ用雲台について次の順に説明します。

まず、一眼レフでの野鳥撮影とデジスコでの野鳥撮影の違いを知って頂きます。

一眼レフでの野鳥撮影の場合、基本は機材を雲台を軸にしっかり両手や目の周りで抑えて写す。
ミラーやシャッターの振動を雲台と体で「質量」と「ダンピング」で抑え込むことがポイントとなります。
さらに多くの場合は「指」でレリーズボタンを押すのですからその振動にも対策が必要です。

従って、雲台の役割も自体が大きな質量をもつことや粘性の高いオイルなどを有用に活用して防振や制振を行う機構が求められます。

デジスコ用の雲台はどうでしょう。

写真のように撮影する瞬間は機材から手や目をすべて離し、撮影者の発生する振動を機材に使えない写し方をします。焦点距離が長かったり、暗くてシャッター速度が稼げない場合は特に慎重に静かに写します。
機材に振動発生源が無い「コリメートデジスコ」の場合は、焦点距離1000㎜の場合、振動により発生するブレは1/10以下と言われています。
このメリットを生かすための撮影方法に合わせて設計された雲台がデジスコに適しています。
小型のビデオ雲台も「転用」としてデジスコにも使えますが、やはり、専用設計されたジンバル雲台が最良です。
稼働時にフリクション(抵抗)がかかる構造はデジスコの焦点距離では「揺り戻し」というブレにつながります。それを避けるためにフリクションを緩くすれば仰角がある場合はカックン現象が起こってしまいます。さらにカウンターバランスを使ってもスムーズで反力の発生しない動きは作れません。従って、ビデオ雲台を転用する場合は、デジスコシステムの重量に負けない大型で精緻なフリクションコントロールを持つものが必要となり、それを支えるためにより大きな質量・剛性を持つ三脚が必要となります。

答えとしてはデジスコ用途に合わせて設計されたジンバル雲台が良い。となります。

 ②大きさと耐荷重
 ③軽量・高剛性
 ④ワンアクションの簡単操作
 ⑤パーン棒と微細調整
 ⑥ビデオ雲台
 ⑦ジンバル雲台

投稿者 たーぼ♪ : 13:32 | コメント (0)

2015年06月26日

【撮影スタンス】 写し方シリーズ

撮影時の状況に応じて、どのように写すかいろいろ思っていることをまとめてみます。

①座って写す
②立って写す
③野鳥までの距離
④撮影できる隙間を探そう
⑤追いかけないで待つ
⑥だんだん接近法
⑦背景の選び方
⑧雨の日の写し方
⑨車の中から写す
⑩ブラインドから写す
⑪ハイドから写す

投稿者 たーぼ♪ : 11:19 | コメント (0)

2014年06月13日

雨上がりの満月・・・なんとなく撮り比べてみました

あまり気流が良くなかったのだと思います。観察していても高倍率にするとユラユラ画が揺れているので写せるかなぁ~って思いながら、いろんな設定をして比較的良さそうな設定で写したものをピックアップしてみました。
器材の組み合わせはいろいろできるのですが「なんとなく」はじめたレベルなのでほ容赦ください。

左から 
Nikon1V3 /BR-FT1/Nikkor300㎜F4 (810㎜F4)     概算予算:20万円
キヤノンEOS50D/Kenko MILTOL400㎜ (640㎜F6.7)  概算予算:10~15万円
Panasonic LMIIX GM1/興和P500mmF5.6/TE-11WZ (1200㎜~4000㎜) 概算予算:40~50万円
キヤノン EOS1DX/EF600mmF4 (600mmF4) 概算予算:150~200万円


モデル名 ①Nikon1V3 /BR-FT1/Nikkor300㎜F4 (810㎜F4)
原画像データの生成日時 2014/06/12 21:59:45
シャッタースピード 1/3200 s
絞り値 f/5.6
ISO スピード レート ISO 400
露出補正値 0.00 eV
測光方式 スポット測光
フラッシュ フラッシュ発光なし、発光禁止モード
レンズ焦点距離 300 mm
ホワイトバランス 自動ホワイトバランス

Nikon1V3は最近良く使う機材で300㎜F4との組み合わせはトマリモノ(小さいけど)もトビモノ(少し大きすぎだけど)ともに使いやすく、画質は手持ちをせずに三脚・雲台使用でバッチリ。ニコン1のような1型センサーには適切な組み合わせと思います。トビモノ手持ち用途ならAF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRかなぁ~被写界深度・大きさ・重さ・画角・VR・価格含めてF2.8より相性が良いと思います。使い慣れていることもあり、月も簡単に写せました。



モデル名 ②Kenko MILTOL400㎜ / キヤノンEOS50D(640㎜F6.7)
原画像データの生成日時 2014/06/12 21:46:28
シャッタースピード 1/5312 s
絞り値 f/0
ISO スピード レート ISO 1600
露出補正値 0.00 eV
測光方式 一部
フラッシュ フラッシュ発光なし、発光禁止モード
レンズ焦点距離 0 mm
ホワイトバランス 自動ホワイトバランス

Kenko MILTOL400㎜F6.7 概ね50000円で買えるリーズナブルでシンプルな望遠レンズ。最初に気に入ったのはこの価格にしてはスムーズに正確に動くヘリコイド(ピントリング)。レンズは口径60mmクラスの2枚構成EDレンズ入り・・・で、写すんですよ(笑)カメラは今回焦点距離を1.6倍にしたいのでEOS-50Dにしてみましたが、選択肢はたくさんあるので手持ちのボディーで良いと思います。正直なところ周辺の処理などカメラレンズに比べて不足な部分は散見されますが、一般の方が超望遠を楽しまれるうえでは何の支障も無いように感じました。もちろんAF・AEを求める方はカメラレンズを選択するのが良いと思いますが・・・これ、使いこんだら良い画が出る予感がします。月ももちろん写せます。写し方次第ではもっと良い結果が出るかも知れません。個人的にはFマウント>FT1>ニコン1で写してみたいレンズです。


モデル名 Panasonic LMIIX GM1/興和P500mmF5.6/TE-11WZ (1200㎜~4000㎜)
原画像データの生成日時 2014/06/12 21:25:14
シャッタースピード 1/1000 s
絞り値 f/8
ISO スピード レート ISO 400
露出補正値 0.00 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ フラッシュ発光なし、発光禁止モード
レンズ焦点距離 20 mm
ホワイトバランス 自動ホワイトバランス

なんか、システム写真がゴチャゴチャになっているのは諸般の事情があるのでお許しください(笑)通常の774/TE17Wでもバッチリ写ります。やっぱ、デジスコは凄いですね。


モデル名 ④キヤノン EOS1DX/EF600mmF4 (600mmF4)
原画像データの生成日時 2014/06/12 21:08:07
シャッタースピード 1/8192 s
絞り値 f/6.4
ISO スピード レート ISO 3200
露出補正値 0.00 eV
測光方式 分割測光
フラッシュ フラッシュ発光なし、発光禁止モード
レンズ焦点距離 600 mm
ホワイトバランス 自動ホワイトバランス

重たい・大きい・高い・・・・月を写すために持ち出してもあまり役に立ちません(^^ゞ やっぱ動きのある野鳥の写真を写すために作り出されたシステムですね。月の解像感はデジスコには及びませんが、やっぱ良く写りますね。「写って当たりまえ」と思われるシステムなので変な写真を見せることができない、やはり実力のある人が使ってこそ生きてくる道具ですね。


投稿者 たーぼ♪ : 10:55 | コメント (2)

2014年04月22日

こんなところにも固有技術を使ってみました。

これは開発中のミニボールヘッドです。
TA4などのカプラーに使っている技術です。
押圧をかける反対側の面に♂の外面3D形状にマッチする♀面を作ります。
このようにすることで手前ネジを締めこむと♂球面を3D形状で受け止める♀面がフィットします。
少ない押圧でX.Y.Z軸の回転を止めることができます。

より小さな筐体で最良の機能を得るための工夫です。

投稿者 たーぼ♪ : 23:48 | コメント (0)

2013年10月21日

【実験中】 新コリメートデジスコ 


やっぱ長くなるなぁ~って思ったら、マスターレンズフードと液晶フードが長いだけで本体はTSN-884システムとさほど変わらないんです。とはいっても、長い(笑)
今回はTX07というレデューサレンズユニットを使ってマスターレンズの焦点距離・F値を下げることを試してみました。

システムは
レンズフード/マスターレンズユニット/マウントアダプターTX07/接眼レンズアダプター(自作)/ワイドズーム接眼レンズTE-11WZ/接眼レンズアダプターP2/カプラーTA4/BR-RX100&SRS-2/SONY RX-100M2/液晶モニターフード HD-30WMC&正立ユニット(自作) 照準器DOS-CS1 ジンバル雲台GIM-01 ジッツォ2型4段

このシステムでカメラズーム16㎜(35㎜判換算46㎜)でケラレや周辺減光が収まるのでTE-11WZ(28~66倍)を掛け合わせると1288㎜~3036㎜、TX07を使っているので901㎜~2125㎜の総合焦点距離で使用できるシステムです。もちろんカメラズームを動かしてテレ端まで持っていけば7128㎜まで焦点距離を伸ばすことができます。
TX10ではなくTX07を使う理由はワイド端の焦点距離を少しでもワイド側にもっていきたいという理由で、もちろん明るくなる分シャッター速度が上がるのでメリットがあります。

今回は液晶フードに装備した正立ユニット(ダハプリズム)の評価もあり近所の川に撮影に出かけました。曇り時々薄日という絶好の撮影日和、若干、風がありましたが良い撮影ができました。
興和純正プリズムユニットTP88-EC1は極めて優秀なプリズムですが、光学系の中にある以上画質を低下させる要因であることは否めません。若干の画質低下と大きな操作性の向上のバーターですから本来はTP88を使って純正で頑張るのが正解でしょう。
しかし、ここは好奇心に負けて・・・プリズム抜きシステムの実力を見てみたい(笑)
ということで作例はカワセミ。



モデル名 DSC-RX100M2
シャッタースピード 1/160 s
絞り値 f/4
ISO スピード レート ISO 200
露出補正値 -1.70 eV
レンズ焦点距離 25.02 mm


モデル名 DSC-RX100M2
シャッタースピード 1/125 s
絞り値 f/4
ISO スピード レート ISO 200
露出補正値 -0.70 eV
レンズ焦点距離 25.02 mm


モデル名 DSC-RX100M2
シャッタースピード 1/320 s
絞り値 f/4
ISO スピード レート ISO 200
露出補正値 -1.70 eV
レンズ焦点距離 25.02 mm

投稿者 たーぼ♪ : 22:21 | コメント (4)

2013年02月11日

【カワセミファン必見】 カワセミ計算機

WEBを旅していたら、面白いサイトに出会いました。
今回は、この「カワセミ計算機」なるプログラム。
いやいや、面白いです。

カワセミの大きさは15cm。カワセミまでの距離と撮影機材の焦点距離、そして撮影時のF値を入力するとカワセミ画角イメージでだいたいどんな感じかということがわかり、被写界深度を許容錯乱円から算出し、被写体分解能まではじき出すという優れものです。

いろいろ試してみてください。

■カワセミ計算機はこちら

投稿者 turbo : 15:40 | コメント (0)

2013年01月27日

受注しました(笑)

アイピースの接合は「バヨネット」と呼ばれる差し込んで120度回すことで固定される方法が用いられています。この部分、新品の間はあまり気になりませんが、使い込むに従いガタがでてきます。
光学的にも光軸保持に重要な部位でも在るので気になるところです。
今回は【でじすこや】さんから開発経費を含めた注文を頂きましたのでこの部分を改善する「コレットホルダー」を作ることになりました。

クライアントの【でじすこや】さんの御期待に沿えるよう良い製品を作るべく作業をすすめています。

2月下旬を目標にしています。詳細は試作品完成後にご報告します。

投稿者 たーぼ♪ : 08:31 | コメント (2)

2013年01月25日

【レポート】KOWA TE-11WZ/PowerShot S110

コーワデジスコワールドのデジスコレポートにUPされました。

■レポート全文はこちら

投稿者 たーぼ♪ : 10:14 | コメント (0)

2012年12月14日

【テスト撮影】 新システムのテスト2


■ノートリ
モデル名 Canon PowerShot S110
シャッタースピード 1/6 s
F ナンバー f/4.5
ISO ISO 100
露出補正値 -1.33 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ フラッシュ発光なし、発光禁止モード
レンズ焦点距離 15.739 mm
ホワイトバランス 自動ホワイトバランス
オリジナルの日時 2012/12/14 16:14:15

昨日の作例は光量が多い状態でした。
今回は光量が不足し、倍率の高い撮影です。



■ピクセル等倍


■ノートリ
モデル名 Canon PowerShot S110
シャッタースピード 1/4 s
F ナンバー f/4.5
ISO ISO 100
露出補正値 -0.67 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ フラッシュ発光なし、発光禁止モード
レンズ焦点距離 15.573 mm
ホワイトバランス 自動ホワイトバランス
オリジナルの日時 2012/12/14 16:07:08



■ピクセル等倍

投稿者 たーぼ♪ : 22:37 | コメント (0)

2012年12月13日

【テスト撮影】 新システムのテスト


■70%トリミング


■ピクセル等倍

新しい要素の入ったシステムでの撮影です。
何かを改善すれば、少しだけ結果が良くなります。
今、テストしているシステムは、『飛躍的』なものを感じます。
年内は詳しいお話はできませんが、かなり期待して頂いて良いと思います。

モデル名 TSN-884 / Canon PowerShot S110
シャッタースピード 1/500 s
F ナンバー f/4
ISO ISO 100
露出補正値 0.00 eV
測光方式 中央部重点測光
フラッシュ フラッシュ発光なし、発光禁止モード
レンズ焦点距離 11.604 mm
ホワイトバランス 自動ホワイトバランス
オリジナルの日時 2012/12/13 10:00:03

投稿者 たーぼ♪ : 14:48 | コメント (4)

2012年11月19日

Nikon1 V2  評価用試作機

製品を作る前にこんな感じの試作をします。
だいたい半日から2~3日かかります。
今回は3時間(笑)
それでも午前3時になっちゃいました(^^;

18.5mm単焦点レンズの評価からやります。

投稿者 たーぼ♪ : 02:46 | コメント (2)

2012年11月06日

【実験】 S110ケラレ・周辺減光チェック

TSN-884 /TE-17W/P2/VCA-1/BR-S100/S110の組み合わせにおける
レンズ間クリアランスのテストをしました。御参考までに。


ケラレが消えるワイド側3コマ(およそ1300mm)程度で周辺減光を一番少なくするクリアランスで
固定して適度にズームアップしながら撮影。150m程度先のアンテナを曇りの空抜けで撮影。
周辺減光はかなり明確に出る環境と思います。
これで、この程度の陰り(主にテレ端)であれば、通常の平地撮影ではそのままいけそうです。



こちらはテレ端で合わせた場合です。1800mm以上での使用となります。


中間(妥協点)。若干テレ端で陰りが見えますが、ワイド側は1300mmぐらいから上は使えそうです。
テレ端での撮影はあまりしないので私はこの程度で良いかなと思っています。
1300mm~3150mmが使えれば不自由はしません。

ご注意) 周辺減光の許容値は個人差がある主観的なものです。個人個人の判断でご使用ください。

投稿者 たーぼ♪ : 00:07 | コメント (0)

2012年04月20日

ジンバル雲台の軸受け部 GIM-01の場合

ジンバル雲台は中身までしっかり吟味したほうが良いということがわかって頂いたと思います。
この写真は「ジンバル雲台GIM-01(ジムゼロワン)」の試作機です。
中身だけに話を絞って説明します。

切削ステンレス製シャフト
究具01と同じです。アームの次にコストがかかるパーツですが手を抜きません。
ステンレス丸棒からの切削加工軸はネジ押圧の組立て品と異なり、剛性・精度・耐久性に優れます。

ダブルベアリング
汎用のシールドベアリングを採用しました。究具01に比べスラスト方向のスムーズさは無くなるので若干、動きは渋くなります。しかし、アームのベアリングケースは特殊アルミブロックからの精密切削で、樹脂スリーブとは異なり熱収縮率も同等なのでシックリと挿入できる精度でラジアル方向の荷重を保持します。

樹脂摺動プレートと特殊潤滑オイル
一つの軸に対し、エンプラプレートを3枚使用しています。押圧による弾性変形やクリープ変位については押圧ネジのクリアランスでカバーすれば支障なく、摺動性と適度な抵抗感を担当しています。現在、介在すべき潤滑油の選定を急ぎ実験中です。

スプリングワッシャー
2~3枚のウェーブスプリングワッシャーを使い、クリープ変化に対応しています。樹脂系素材は応力を受けると変形し、変形したままの状態を続けると塑性変形と言われる「つぶれ」による寸法変化が起こります。もちろん、調整リングを弛めた場合のガタ防止にも役立っています。


■■まとめ
究具01の価格は11万円という高額です。もちろん、デジスコ用途においては比較対象の無い高性能を示すジンバル雲台です。
GIM-01は究具01の設計思想を継承し、より多くのユーザーさんに使って頂けるように可能な限り価格をセーブしています。
「パーン棒を込みで6万円を切る」ことを目標に商品化をすすめています。
発売時期は5月。とにかく、急がずにじっくりと作りこむこととしています。
もう少し、お待ちください。

投稿者 たーぼ♪ : 14:30 | コメント (0)

2012年04月19日

ジンバル雲台の軸受け部 中身拝見

これはジンバル雲台「究具01」の軸受け部の中身です。
外観ではわからない、軸受け部とそれぞれのパーツの役目を見てみましょう。

切削ステンレス製シャフト
ステンレス丸棒からの切削加工軸はネジ押圧の組立て品と異なり、剛性・精度・耐久性に優れます。

組み合わせアンギュラベアリング
軸に受けるラジアル荷重に対して2つの深溝玉軸受け(ベアリング)がしっかり支え、デジスコ用途であれば半永久的に精度を保つことができます。しかも、スラスト方向にも力がかかるため、高価で希少なアンギュラベアリングを2個背中合わせで使い、小さなスペースで大きな作用点を設ける設計にしています。これにより軸の許容傾きは小さくなり、光学機器による軸受けの角度変化を極めて小さくすることができます。

テフロン摺動プレートと特殊潤滑オイル
一つの軸に対し、トータル7枚のテフロンプレートを使用しています。このプレートはアルミ板に4フッ化エチレンを焼結加工したものでジンバル雲台で押圧した場合に金属製スラストベアリングを遥かに上回る滑りを示し、4フッ化エチレンの弾性と滑りの組み合わせでデジスコ撮影には最適な回転抵抗感を作り出すことができます。また、シリコンオイルなど磨耗を促すオイルを使わずに熱による液垂れや劣化、損耗のない特殊潤滑油を併用することで繊細な使い心地を作り出しています。

スプリングワッシャー
2~3枚のウェーブスプリングワッシャーを使い、テフロンプレートの寸法クリープ変化に対応しています。樹脂系素材は応力を受けると変形し、変形したままの状態を続けると塑性変形と言われる「つぶれ」による寸法変化が起こります。4フッ化エチレン(テフロン)はクリープ変化は少ないと言われていますが多少は発生します。
もちろん、調整リングを弛めた場合のガタ防止にも役立っています。


これはB社さんのジンバル雲台の中身です。

●摺動性グラファイトプレート
グラファイトプレートと思われる摺動材が採用されています。シャフトの根元をダイヤルの回転スラスト押圧で引き寄せる際に介在し滑りを滑らかにする目的のパーツ。

●アルミ製軸と組み合わせダイアルネジ
切削アルミ軸の先端に鉄製オスネジの組み合わせシャフトと思われます。強度的には充分と思いますが、ダイアルネジピッチが大きく、微細な押圧調整は難しいでしょう。

●樹脂製軸受け
アームが鋳造品であり、軸受け部は切削でさらってはあるのですが・・・その不陸に対応できるように2つの樹脂製軸受けを採用しています。樹脂軸受けの摺動性はそこそこあると思いますが、軸にかかる重量により弾性変形し、クリープによりいずれは塑性変形も起こります。さらに摺動面に異物が入ることで磨耗も促進されガタにつながります。樹脂と金属の温度による収縮率は1桁異なります。従って、設計時にシックリと馴染ませても温度変化できつくなったりガタついたりします。従って設計上はシャフトに接する面に大きくクリアランスを作る必要があります。もともと、ガタができているわけですから精度など期待できません。
デジスコのように狭い画角の中で微細な位置移動をしなければならない撮影法においては、樹脂軸受けでは充分な性能は出せないと考えてください。
あくまでも、レリーズを指で押す撮影のデジイチ撮影が基礎になっているジンバル雲台です。

但し、使用頻度の少ない場合は、性能は許容範囲と思われます。
ヘビーユーザーにはお勧めできない軸受け構造と考えてください。

●スラストベアリング
スラストローラーベアリングを採用しています。ダイヤルの回転スラスト押圧で引き寄せる際に回転を滑らかにする対策。さらに、適度な抵抗感を作るために高粘度シリコンオイルを添加。このシリコンオイルは樹脂下地などの場合、スラストベアリング特有の不規則な回転障害を使用者にわからなくするためのものと考えられます。ベアリングに研磨剤のようなシリコンオイルを添加することは耐久性・摺動性において一般的ではありません。


■■まとめ
B社さんのジンバル雲台は、野鳥撮影大口径レンズデジイチ用の設計を模倣したものであり、デジスコのように焦点距離が3倍以上の撮影では微細なガタや大きな抵抗感のある動きでは実用的ではありません。デジスコにはデジスコ用の回転軸保持や繊細なフリクションコントロールが必要です。
撮影画角の中で画角寸法の1/5ぐらいの移動が撮影者の意図で自在にできる滑らかさと適度な抵抗感が必要です。
回転シャフト周辺部だけを見てもこれだけの差があります。当然、究具01は高価になりますがデジスコ用途においては群を抜いた性能を示すことができます。

この究具01も残り30台ほどで製造終了となります。後継はGIM-01(ジムゼロイチ)という名称のジンバル雲台が引き継ぎます。
しかし、残念ながらアンギュラベアリングの入手困難と価格高騰という問題が大きくGIM-01は究具01のような超繊細なフィーリングは得られません。史上最高のデジスコ用ジンバル雲台を新品で得られる最後のチャンスとなります。是非、このチャンスに究具01を手に入れてください。

投稿者 たーぼ♪ : 10:51 | コメント (3)

2012年01月16日

接続技術の工夫 『カプラー進化論』

16_1dwswaa.gif

DIGISCO.COMの製品にはいろいろな技術的工夫がなされています。
光学機器にとって軽視できない正確な光軸、適切なレンズ間クリアランス。
撮影機材として求められる着脱性の良さや小型・軽量であることなど可能な限り技術を折込み、
ユーザーが「写すこと」だけに専念できるように作りこんであります。

例えば、究具04バリアブルカプラーVCA-1は後に説明するTA4接合方式、側面固定方法、抜け落ち防止ストッパー付レンズクリアランス調整インナーチューブなど『究具』の名前にふさわしい技術がバランスよく取り入れられて、他では真似のできない製品になっています。もちろん、接合カプラーのTA4シリーズが特殊な接合方式の原点ですので、お時間がありましたら『カプラー進化論』をお読みください。
一見、なんの変哲もなさそうなTA3シリーズでも可能な限りの技術が盛り込まれています。
皆様がお使いのパーツのウンチクを知っておくことも良いことと思います。

■カプラー進化論

投稿者 たーぼ♪ : 02:10 | コメント (0)

2011年01月27日

デジイチvsデジスコ 2003@蓼科

同じ日に同じ被写体をデジイチ(EF500f4/x1.4テレコン/EOS1D)とデジスコ(ED78/30XWFL/E4300)で撮り比べた写真を見つけました(2003年・蓼科)400万画素vs334万画素、913mmf5.6vs3780mmf9.9での勝負となります。1DはRAW撮影>JPEGとなります。


テレコンを入れてこの大きさです。画角とのバランスはなかなかいい感じです。
1200x800にリサイズしてPCで表示すれば充分使えますが、原画をピクセル等倍にすると
ん~~粗さが目立ちます

最新のMkⅣになればもっと綺麗になるでしょうが、傾向は同じと考えたほうが良いですね。
モデル名 Canon EOS-1D
露出時間 1/320 s
F ナンバー f/5.6
露出プログラム 絞り優先度
ISO スピード レート ISO 200
露出補正値 0.33 eV
レンズ焦点距離 700 mm



テレ端3780mmf9.9での撮影です、ワイド端であれば1200mmf3.3で写せます。でかい!ですね(笑)
ピクセル等倍の写真はこんな感じです。被写体だけを論ずれば圧倒的に解像しているといえます。実際、この現場で写している限りデジスコじゃないと面白くありませんでした。
IXY30Sなんか持ち込んでいたら4~5倍の枚数を写していたと思います。
メーカー名 NIKON
モデル名 E4300
ISO スピード レート ISO 100
シャッタースピード 1/180 s
絞り値 f/4.9
露出補正値 -0.70 eV
レンズ最小F値 f/2.8
測光方式 中央部重点測光

「デジイチ」も「デジスコ」も野鳥撮影の道具の一つです。写したい写真の内容によって使い分けることが正しいことと思います。
本格的なデジイチを購入し、腕を磨いて飛翔系の写真を極めることも良いと思います。もちろん、機材の大きさ・重さの限界から300mm程度のレンズをつけて、気軽に公園の撮影仲間と楽しむのも良いと思います。
デジスコは1000mm~3000mm(f3~f9)をカバーできるズーム超望遠です。見た目はオモチャみたいなシステムですが小型・軽量・安価でありながらこの作例のように画質的にも本格デジイチを凌ぐ場合も多い撮影法です。

デジスコを体験されたことの無い方、体験してみたい方、検討してみたい方、是非、デジスコの門をたたいてみてください。きっと楽しい撮影ができると思います。

投稿者 たーぼ♪ : 17:29 | コメント (2)

2011年01月11日

超望遠性能 指数

IMG_0242.JPG
※写真はイメージです

単純に焦点距離(35mmフィルムカメラ換算)をF値(明るさ)で割ってみました。
単位明るさ当たりの焦点距離です。

指数は数値が大きいほど明るく大きく写せる基本性能が高いという表現ができます。
焦点距離はテレコンやテレコンバージョンレンズで稼ぐことはできますが、反面F値が大きくなりますから指数はほぼ同値となります。


やっぱ、コリメートは凄いですね!
わかってはいてもビックリするほど高い基本性能を持っています。
朝夕の薄暗い環境でも写せるデジスコは「Top of 超望遠撮影」と言っていいでしょう。


あ!指数/重量とか指数/価格とかも面白そうですね。

投稿者 たーぼ♪ : 01:06 | コメント (0)

2008年04月06日

カシオ EXILIM PRO EX-F1 作例比較 (IXY2000)

CASIO EX-F1とCANON IXYdigital2000ISとの作例比較です。概ね同条件での撮影です。


TSN-774/TE-17W/IXY2000IS
露出時間 1/320 s
F ナンバー 3.5
ISO スピード レート 80



TSN-884/VA2/EX-F1 30コマ/秒での高速連写
露出時間 1/250 s
F ナンバー 3
ISO スピード レート 100

現在、最高画質と思われるIXY2000作例との比較なので厳しい結果を予想していましたが、明るい環境であればそこそこイケルぞ!っていう感じです。周辺部の歪曲は強めなので、なるべく画面中央で写すことがコツになりそうです。解像感はまずまず。600万画素で可能な用途であれば良いと思います。色収差は・・健闘していると思いますが、周辺では強く出そうです。

■こんちゃんの店長ブログにEX-F1レポート掲載中です。
等倍画像は続きをご覧ください。


TSN-774/TE-17W/IXY2000IS 1200万画素を600万画素にリサイズ後、ピクセル等倍としました。


TSN-884/VA2/EX-F1

投稿者 turbo : 23:40 | コメント (0)

2007年11月12日

機材ブレを科学的に分析してみたい・・

デジタル一眼レフの自己発生振動による機材ブレが画質にどのように影響するのか定量的に評定したく、振動計を入手しました。
感覚的には振動とブレの連関があることはわかっているのですが、実際の撮像結果と発生振動の関係を要因分析してみたいと思っています。

・デジタル一眼レフ、リレーレンズ方式の場合
・デジタル一眼レフコリメート方式の場合
・ライブビュー機と光学ファインダー機
・単写時と連写時
・手などによる固定撮影法とケーブルレリーズ使用によるフリー撮影
・その他

コンパクトデジタルカメラとデジタル一眼レフとの対比をメインに当たり実験からはじめてみたいと思います。

投稿者 turbo : 22:32 | コメント (5)

2007年10月02日

伊達淳一のデジタルでいこう!【特別編】

dezikameWatch.gif

デジタルカメラの解説や評価で、歯に衣を着せずニュートラルなスタンスでレポートを書き続けている伊達さんがEOS 40Dによるリレーレンズデジスコのレポートを書かれています。

digisco_1s.jpg


私も大変気になるscope&デジイチ、そしてライブビューデジイチの実力は?

●詳しくはこちらをご覧ください。

投稿者 turbo : 00:49 | コメント (3)

2007年09月25日

液晶画面のテスト撮影


液晶画面の精細度が実際にどのくらい違うのか?という検証をしています。実際に肉眼で見てもわかるのですが、画像に捉えてみるとちゃんとわかるかな?なんて思って実験しています。今回のオペレーターはココペリ君。こん店長にしごかれて大きく育っています(笑)

実は、こんなところでもデジタンが活躍しています。

投稿者 turbo : 18:23 | コメント (1)

2007年09月11日

動画のテスト 1


もちろん、ビデスコでも良いのですが、私たちが普通に静止画を写すシステムの動画モードでもうちょっと簡単にビデスコを楽しめないかなぁ~って思っていました。
まあ、とりあえずAVIなど動画データをFLASHに書き換えて(エンコード)して動画配信サービスをしてくれるサイトにお世話になってアップロードしてみました。

そそ、これ・・・S80での撮影ですが、整備が悪くてキーンというノイズが入っちゃいました。
せっかくのチャンスだったのにもったいないですね。いつも機材は整備しておきましょう(;^_^A

●この仕組みについて詳しいことはこちら

投稿者 turbo : 10:47 | コメント (6)

2007年06月16日

デジスコ用カメラについて(1)

皆さんからの相談が多いので、再度、現状市販のデジスコ向きカメラについて考えてみます。
カメラ単体の評価もありますが、取り付けシステムやスコープとの相性まで含めた個人的な主観を書きます。いろいろなご意見はあると思いますのでご参考程度にお考え頂ければと思います。

p5000_01.jpg


■CCDの大きさについて
CCDはより大きなもののほうが一般的に画質は良さそうです。多数の1/2.5型(小さいCCD)機種を試して見ましたが、経験工学的に見て良い画質は得られていません。特に、1/1.8型(大きめのCCD)の機種の方が解像感、発色、階調など画質面で有利と実感しました。今年リリースされている1/1.7型CCDはより良い結果の出るCCDではないかと期待しています。CCDが大きい=画質が良いということは大き目のCCDを使っている機種は「高画質」を売り物にしているわけで、解像エンジンの種類・セットアップ、レンズやズーム機構などの選択などが最適化(力を入れている)されていることも大きく寄与していると思います。

■画素数について
同じ大きさのCCDであれば少ない画素数の方が一画素あたりの面積(容量)が大きくなります。当然、チューニングし易くなるのでRGBそれぞれの色に対し階調をより豊かに設定することが可能です。一時期、ニコンクールピクス5900・7900という同じCCDを使いながら画素数が500万画素、700万画素という姉妹機が並列で存在したことがありました。画素数で差別化するという品揃えだったのでしょう。結果はどうか?と言われてみると。500万画素で出力するなら5900が間違いなく良い結果が出ました。しかし、トリミングをしたものを出力するのであれば7900の方が有利で、結果としてプリントや印刷物などに出力する機会の多い私は7900を愛用しました。
「私はプリントも2L程度、WEBで800×600ピクセル程度でしか使わない」というのであれば300万画素もあれば充分といえます。それではなぜ1000万画素以上のカメラが推奨されるかというと最高画素数のカメラは業界フラッグシップクラスのバトルゾーンに位置しているので各メーカーは少ない開発費をやりくりして一番力を入れざるを得ない機種であるからです。
3倍ズーム機のフラッグシップ機と汎用機の差は1万円程度であることが多く、この差の中にデジスコ撮影に有利な機能が包括されているのであればフラッグシップ機=最高画素機がお買得となるのです。
A3までのプリントで良い画質を出せれば良いので1/1.8型で800万画素~1000万画素、1/1.7型で1200万画素というのが最先端機種となるのでこのあたりの機種が推奨しやすいというのが本音です。A3プリントで700万画素の場合、ちょっと画質面で厳しいという経験があります。

こんな感じで思っていることを身勝手に書いて見たいと思います。続きは後日。


投稿者 turbo : 23:20 | コメント (2)

2007年03月31日

レポートをアップしました 興和TSN-884

興和TSN-774のレポートに続きTSN-884のレポートを書きました、中盤は774と同じ内容ですが、後半はいろいろなことを感じるままに書いてみました。かなり良いスコープですよ。宜しければご一読ください。

●詳しくはこちら

投稿者 turbo : 23:11 | コメント (5)

2006年10月19日

Otomiのデジスコスクール

digisco_hakase.gif

ご存知、デジスコドットコム主任研究員 冨田さんのワンポイントレッスンを綴ったサイトが公開になりました。初心者の方もベテランの方も是非活用してください。

●Otomiのデジスコスクール

投稿者 turbo : 00:10 | コメント (3)

2006年03月15日

フル画面動画 見ました?

デジスコに使うデジカメには動画機能がついています。しかし、動画で記録してきてもどのように遊んだら良いのか?ということにぶつかってしまします。静止画ならかなり大きな写真でもインターネットで充分楽しめる場ができています。WEB上ではXGA(1024×768ピクセル)で100~300kバイト程度、これならブロードバンドであればストレスを感じることなく楽しめます。画像掲示板も最近では200KバイトまでOKという板もでてきています。しかし、動画となりますとメガバイト単位でのファイルになり、MPEG4で圧縮しても静止画とは桁の違うファイルの大きさになります。ブロードバンドのスピード、サーバーのバックボーンなどいろいろな要素はありますが、静止画のように手軽に楽しめるというわけではないと思います。
今回、サンプルとしてアップした「フル画面動画」を見てやってください、待ち時間無く、ストレス無く動画を見ることができると思います。一度、体験してみてください。

かなり出遅れちゃいましたが、ブロードバンドの普及とデジスコの新しい楽しみ方の一つとして、現有のデジスコでも楽しめる分野として「動画」を取り上げ、配信の可能性を提案してみました。

動画サンプルはDIGISCO.COMトップページに置いてあります。

投稿者 turbo : 14:20 | コメント (12)

2006年02月14日

色収差 

私自身かなり気に入っている作品です。ゴジュウカラの移動路を観察の中から見つけだし、置きピンで粘り、運良く思い通りのシーンを写すことができました。ピントも鮮明さもまあまあ、露出もそこそこ正解。写せた時は「やったぁ~~!!」と思わずガッツポーズをした覚えがあります。
しかし、帰ってPCで見てガックリ・・・下の等倍画像を見てください。本来絶対に無いブルーの色が!!

このシリーズは概ねこの傾向があり、良いシーンの絵も× 気にしなければ気にならないのですが、A3印刷などすると目立つ目立つ。これはED78/30XWFA/FSB1/E7900での画像です。原因はE7900のカメラ部での色収差とED78の色収差が一緒に出たことと、FSB1の光軸のズレがさらに助長したのではと考察しています。この色収差の出方はこの組合せではかなり良く発現し、スコープをED82に変えたりBR-7900に変えたり、S80に変えたり、条件を変えると各シリーズごとの色の癖が出るようです。

投稿者 turbo : 23:38 | コメント (2)

2006年01月11日

プリント画質・・・・

「羽の一枚一枚が鮮明にクッキリ見えるプリントはどうやって印刷しているんですか?」「シャープネスかけてもプリントするとクッキリ見えず汚い」・・・・などの質問をされます。

どうでしょう、この画像ならWEB上で見る限りまあまあいい感じですよね。小さめに表示したら画質の悪さは充分隠せます。しかし、この画像の原画はこの画像 を処理したものなのです。

①原画にトーンカーブを使ってシャドー部を強調しコントラストを強める
②WEB用サイズに小さくする
③シャープネスを少しかける

という順に画像処理したものです。

この画像はどうでしょう。これもまあまあ良いですよね。ちょっとクッキリ感が少ないかも知れません。
実は、この画像は撮影原画そのままなんです。(ここではサイズを変更しています)
この写真はプリント用として原画そのままを使うレベルの画質なのです。

私はEPSONのPX-G5000というプリンターを使っています。プリントする原画はほとんどの場合「トリミング」程度しか画像処理をしません。明るさを若干補正する場合はプリンターのソフトウエアでほんの少ししか調整しません。
使用するソフトは「EPSON EASY PHOTO PRINT」です。「EPSON PROLAB PRINT」という難しいのもありますがめったに使いません。そう、ほとんどの場合は標準簡単ソフトです。

カメラCCDに入った光は特に画像処理をしなくても何度かの保存のし直しをしてプリンターで印刷されます。その間、綺麗にPRINTできるようにカメラ、プリンターの各段でいろいろな強制画像処理がなされます。
そう、大変厳しいことを書くようですが撮影画像を画像処理するとその段階で必要な情報だけを残し、それ以外は間引いたりそこを補間したりしてもともとの情報量がガクッっと減ってしまうわけです。つまり、画像処理ソフトを使ってしまうとプリントする際に画質が落ちるということです。
「画像を触り過ぎ」が答えになってしまいます。・・・・

しかし、画像を触らずにPRINTできるような撮影はかなり難易度が高いといえます。例えば、同じカットでも私の場合露出を3段階程度変えますし、撮影枚数も皆様の倍以上撮影します。RAW撮影ができればカメラの段階で若干補正が効きます。しかし、コンパクトデジタルカメラでは処理能力が追いつかず実用的ではありません。どうしても前述のような条件を振り、数多く撮影し、良いものをPRINT用とするといった作業が必要となります。

私たち、画質に拘るデジスコファンは「プリント画質」での撮影を目指すことが目標と思っています。是非、皆さんもプリント画質にチャレンジしてみてください。

投稿者 turbo : 23:46 | コメント (7)

2005年11月12日

逆光での撮影


今日は、木枯らし1号が吹き、色づいた木の葉が吹かれ舞っていました。会社の近くに引っ越してきて、近所のフィールドを探索するのに、始めて「自転車」を購入しました。自転車に乗れない・・と言うと「え~~~っ!」と驚かれる方も多いとおもいますが、いままで丘の上に住んでいたこともあり、自転車は指折り数えて数回くらいしか乗ったことがなったのです(^^; これで、少しは行動範囲が広がるかな??

明日は、早速近くの河原に行ってきたいと思います。

写真は、引越し前に撮影したカワセミ。 逆光だったので、いろいろ露出を変えて撮影しました。やはりプラス補正にして明るめに撮影したものが一番綺麗に撮れていました。 ちょっと色づいた赤い実と、逆光のせいでかわせみの輪郭が光っているところが、いい感じでしょ♪ 

投稿者 pou : 23:16

2005年11月09日

鮮明画質の謎 3

クールピクス880のまぐれ当たり以降、良質な撮影結果が出ないまま試行錯誤を繰り返していました。待望のクールピクス4300が新発売となり早速ヨドバシカメラで入手。この頃にはTurboAdapterの前身である30/38倍のスペシャルレンズを手に入れたり、手製のレリーズステーを作って準備万端。相棒のPOUを連れて比較テスト撮影に出かけました。今となっては有名なおやまの水場です。

なんと・・私は万全のはずが・・雲台のシューを忘れてしまい楽しみにしていたシェイクダウンがぁ~~・・・
遠路はるばるお山まで来たのだからこのまま帰るわけにはいかず、「これ使ってみてよ」とPOUに(引きつった笑顔で・・)新品のE4300セットを渡し、指をくわえて見学の一日となってしまいました。

後の話題にしようと考えていますが、新品のデジタルカメラって画質が良い場合が多いようです。使い込んだり、鏡筒をぶつけたりしたカメラは画質が落ちるという経験則を私は持っています。この経験則どおり結果はこの画質。しかも、成功確率が高く思わぬ幸運に恵まれたPOUはニコニコ顔。良い写真が撮れれば、私も嬉しいはずなのですが、当然仏頂面。
ノイズが少なく、メリハリがありE880で悩まされた歪曲もなし、鮮明な画像を見た私はカルチャーショックを受け悶絶状態(~_~;)

さて、ここでの鮮明画質の要因は複数あるので謎は深まるばかりであるが、間違いなく言えることは「シューを忘れない」こと(笑)
この頃からアダプターでしっかり繋いで良質のカメラで写すことがデジスコの常識となってきました。

あ、そー言えば、幸運に恵まれたPOUのニコニコ顔がいっぺんに消え去る事件もありました。お山で撮影に熱中していたため、荷物に気が回らず・・・お財布を抜き取られて警察沙汰になりがっかり。浮き沈みの激しい一日でした。皆様も置き引きにはくれぐれもご注意下さい。

投稿者 turbo : 02:26

2005年11月08日

鮮明画質の謎 2

 これが5年前に偶然撮影できたカワセミです。私にとって、この写真には深い思いがあります。このころはまだデジスコを「遊び」と考え本気で楽しんではいませんでした。この写真も接眼レンズ(20~45ズーム)とデジタルカメラ(クールピクス880)をホースで繋ぎ、ホースバンドで固定するという今から考えると非常に簡易な機材で撮影していました。スコープは買ったばかりのED78。
 現在は機材も格段の進歩を遂げ、誰が写してもかなりのアベレージで良い撮影ができるようになりました。もちろん私自身、当時に比べれば操作も簡略化され撮影に専念できるようになりました。仕事上、撮影の機会も増え、良い写真、良い撮影もかなりの確率でできるようになってきたと思っています。
しかし・・・実は、この写真を上回る写真が現在でもなかなか写せません。見かけ上の画質はグンと上がっているのですが満足できません。
 この画質をはるかに上回る写真が写せるはず!と信じてがんばってきましたが、5年経った今、改めて見てもなかなか手強い写真です。330万画素ですのでプリントでは最新の800万画素には敵わない部分もありますが、やっぱすごい写真と感じてしまいます。

画像入力機器のメーカー名 NIKON
画像入力機器のモデル名 E880
使用ソフトウェア名 E880v1.0
露出時間 1/29 s
F ナンバー 4.2
露出プログラム 標準プログラム
ISO スピード レート 100
露光補正値 0
レンズ最小 F 値 3.5
測光方式 中央部重点測光
レンズ焦点距離 20 mm
実効画像幅 2048
実効画像高さ 1536

 天気は晴れ(若干薄い雲)11月、撮影距離7~8m、2枚写せた中の1枚。現在の機材なら10枚以上写せているように思いますが、当時は照準器も連写も無しなのでこれが限界でした。結構明るいのに1/29秒のSSなので接眼レンズズームが中域以上(40~50倍)、カメラは2倍程度、ざっと3000~4000mmでの撮影と思います。

 この写真が撮れていなかったら・・・今の私はいなかったかも(笑)

投稿者 turbo : 01:07

鮮明画質の謎 1


今日は久々にレンタルDVD「君に読む物語」を借りて見た。 とても良いお話で・・・泣きました・・・

さて、せっかくブログを始めるのでなにかテーマを作ったほうがいいかなぁ~と思いました。ここ5年間、私が常に追い求めているのは「良い写真が撮れる機材」であることは自分でもよ~く自覚しています。「良い写真」というのは「機材」「技術」「芸術性」「情報」「被写体の知識」「運」など数々の要素があるわけです。ことデジスコでの「良い写真」ということになるとやはり高倍率を生かした撮影手段であることと、高倍率でありながら鮮明画質であることだと思います。そこで、自分なりに考えていることや思いついたことを散文的に書いてみようと思います。興味のある方はどうぞお付き合いください。

写真の撮影は昨日、天候は晴れの夕方、距離は10m弱。光は少なかったのですがカワセミがまったりとしてくれたのでかなり良い撮影ができました。といっても撮影時間は1時間。暫くはこの子でいろいろ試せそうなのでモデルさんになってもらおうと思っています。なにせ自転車でもいける場所なので(笑)

ED78/60XWFN/BR7900&E7900

画像入力機器のメーカー名 NIKON
画像入力機器のモデル名 E7900
露出時間 1/3 s
F ナンバー 3.5
露出プログラム 標準プログラム
ISO スピード レート 50
露光補正値 -1.7
レンズ最小 F 値 3
レンズ焦点距離 12.7 mm

投稿者 turbo : 00:36